夢

夢を見た。

ある人の　日常に異変が起きたコトは知っていたけれど


まさか　夢に出て来るとは思いもしなかった。


電話で　つぶやくように　状況を伝える声に

驚きながら　励ます言葉を探しているうちに

眼が覚めた。


聞き取れなかった数々の言葉は

何だったのかしら？


電話なのに　相手の顔も見えている

その表情までも鮮明に残って

暫らく　夢だったんだと自分に言い聞かせないと

現実と錯覚しそうな…


こんなに質感のある夢を見たのは本当に久しぶり。


平穏な日常が取り戻せる日を遠くから祈るばかり。


しかし・・・不思議。。。
返す言葉が見つからなかったコトにちょっと凹む。。　

アナタハ カミヲシンジマスカ～？

駅に向かう　人通りの少ない橋の上

何年かぶりに　こんなオーソドックスな声を掛けられた。


振り返ると　綺麗にカールした金髪の若い外国人女性。

留学生かな。


カールが美しいのでつい

まじまじと　見つめた私にもう一度

「あなたは　かみを　しんじますか？」と

たどたどしいが　ハッキリした日本語で尋ねる金髪カール。


頭の中は　昔　流行ったギャグと相まって

笑い出しそうになる。


金髪カールはとても真剣な眼差しなので　

うっかり笑って失礼になって　怒った彼女が

政府に訴え出て　外交摩擦が起きてもいかん。

など　頭の裏で考えていると


「怪しいモノではアリマセン。

　あなたは　かみを　しんじますか？」


「…あぁ、、、信じますよ」

さっくり答えると　ビックリ顔。(@◆@)

「何故ですか？！何故信じるのですか？！」

・・・・はぃい？

今度はこっちが　びっくりだよ。。。


いつの間にか　後ろから声を掛けてた金髪カールは前に立っている。


　「まぁ、あなたの言う神様とは違うんでしょうけど。

　　日本では　鰯の頭も信心次第なんて言いますし、

　　大きい石や、古い木もそうやし、

　　そこいらじゅうに神様がいてはりますからねぇ。

　　解りにくいかも知れませんがねぇ。」


お年寄りが喋るように

出来るだけ　ゆっくり　間合いを取ってこう言うと

不思議そうな顔で　ちょっと不満そうに見つめて来る。



こんな橋の端で　宗教談義なんぞする気も無いし、

第一　私は　基本、無宗教。

論じるほどの知識も意識も意欲も無い。


まごついた金髪カールは

視線をヒタと私に合わせると　思い出した様に

「どんな？どんな時に、神を信じますか？」と

畳み掛けて来る。


面倒臭くなったので

「私が　今、ココに存在しているコトに」

と　にっこり微笑んであげた。


キツネにつままれたような顔の金髪カールが

まだ何か言いたそうにしているので

「眼に見えるコトや耳に聞こえるコトだけが信じられるコトとちゃいますもんね。
　
　じゃ。失礼」

と　星の王子様の一部を引用して煙に巻いて退散。


わたしゃ、駅に行きたいねん。

急行電車に間に合いますように！神様！お願い！！

↑あっ　こんなトコにも神様が…


ところで、金髪カール嬢のお奨め神は何やったんやろ？



不快な思いをなさった方がいらっしゃたらごめんなさい。
あくまでも個人の見解ですので。　

おっさん鍋で関東煮

さてさて　フランス産まれのおっさん鍋、

初仕事は関東煮（かんとだき=おでん）


大きめのフライパンで　大根の下茹でと卵を茹でたら　

そのまま練り製品の油抜き。


このスキに　ＣＯＯＰさんの発泡スチロールの箱に

新聞を敷いて、周囲もちゃんと囲って、


お出汁は昆布を入れたらちょっとズルして

うどん出汁と　コンソメ・・・


オッサン鍋を火にかけて

ジャガイモ、こんにゃくその他諸々を

投下。


沸騰して　アクを取り去ったら蓋をして

おもむろに新聞敷ＣＯＯＰ箱に移動。


数時間後、食べる前にちょっと温めなおして頂きます。



何故、こんなヘンな作り方・・・？

料理があまり得意では無い私はレシピ本は

捨てるほど持っている。

作り方も一応　読んでる。


んで、気付いた！

どうやらレシピで一番溜め息モノは

40分煮ます、だの　○時間ばかり弱火で…だの

長時間拘束されるコトのようだ。


その時間は　火の前から離れられない、

他のコトが出来ないコトが

苦痛なんではないかしらん？


以来、煮込みモノはこの手法。


芸達者なおっさん鍋、ゴメンよ～


出汁を張り、の出汁が昆布なのか、カツヲなのか？と言う疑問は

奥薗さんが解決してくれた。