スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

スケートで移動って!?/ヴェルムランド・ポルスカ

2007-01-11 20:47:01 | 授業 楽器
タイトルごとに記事を二つに分ければよかったのだけど、面倒くさがりですみません。

カナダでも川が凍るとスケートで通勤すると聞いたことあるけど、スウェーデンのような長距離移動も一般的なのかどうかは知らない。
今日はウロフにスケートの話を聞いた。
エンシャーピン(多分そう言ってたと思う)から朝4時にスケートでストックホルムまで行って電車に乗ろうと友人に誘われた話なんか聞いているとスケールが違う。
以前、追い風がきつい中スケートをしていて、スピードが出すぎるからブレーキきつめに滑ったそう。「うちからウプサラまで(約30km)40分もかかったよ!」と言っていた。
それって早いのか遅いのか。全然分からない。

川の氷は、厚いところと薄いところがあるので危険らしく、追い風でスピードが出るとさらに危い。風の強い日は特に、転んで割れた氷が刺さったりその氷で切ったりして、川の途中途中にあるいろんな町の病院に次々とケガ人が運ばれるらしい。北国の風景とでも言うのでしょうか。

今日は、ウッシャ(Orsa)という町の曲とヴェルムランド地方の曲を習う。
ウッシャはメロディも変わっているけどボーイング(弓運び)も変わっている。でもウロフによるとそのボーイングはメロディと合っているんだそう。その曲はビョーン・シュトービ(Björn Ståbiウッシャの有名プレーヤー)から習ったのだとか。
ビョーンはいつも目を閉じて弾く。ある日、ビョンがコンテストで緊張するからと、その時も目を閉じて弾いていて、終わったと思ってお辞儀をしたら壁に頭を打ちつけたという話を教えてくれた。審査員は皆、机につっぷして大笑いして顔が上げられなかったらしい。いかにもビョーンらしいエピソード。

それから今日はヴェルムランド地方の曲も習った。
この地方は”kort etta”と呼ばれる短い1拍目が大きな特徴。もちろん知っていたし、習ったことも弾いたこともあるけど、いつも感覚に頼っていた。でも、ウロフの教え方は違っていて、論理的。

写真にその時の解説が。
数字は1拍目、2拍目、3拍目という意味。HとVは、右(H)か左(V)かで、手で膝を叩いてリズムを取る練習をしたので、そのため。

各拍の頭にアクセントをつけ膝を叩きながら足で各拍をとってみる練習で、すごぉーく難しい。足と手がぐちゃぐちゃになってしまう。単純な3連符で、アクセントの位置が変わるだけなのに。
その後は、ヴェルムランドに限らずいろんな曲のリズム練習。
弾きながら歩く、オフビートで歩きながら弾く(超難関!)、立って足で色んなリズムを取りながら弾く。最後は、なぜかD-ドリスク・スケールでアドリブ演奏をみんなでしておしまい。(なぜ急にアドリブなのかは言葉が分からないので、未だ意図不明。)

今日は散歩の途中で牛と馬を発見。
道路右手の牛は、私たちをみてギョッと飛び上がって逃げてしまった。
(でも気になるらしく遠くからこちらの様子をうかがっている)

道路左手の馬は、人懐っこく「なでて!」と言わんばかり。みんなが言うには、茶色に白金髪の子がボスなんだって。行動を見ていると分かるらしい。こんな間近に馬を見るの初めて。にんじんと思って噛み付かれたらどうしようとビクビクしながら撫でた。そんな撫で方でも嬉しそうにしているのが分かる。
とっても優しい目をした馬だった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ウロフの演奏で踊る | トップ | 最近の冬 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

授業 楽器」カテゴリの最新記事