![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/87/eeb2a12adb6f516df0c083e366b854d2.jpg)
学校終了やみんなとの別れ、とても感慨深いものであるはずなのに、気もそぞろというか感傷に浸っている場合ではなかった。
というのも12日にZornmärket(英語ならZorn Badge)と呼ばれるオーディションのようなものに出る予定だったので。
振り返りながらこの数日の話をアップしていきます。
(記事の投稿日付は5/10ですが、後から日付を編集したものです)
Zornmärket(ソーン・メルケ)とは
1910年からの歴史を持つ。
Folkdansringenという非営利団体(政府から補助金は出るものの完全民間団体)が主催するイベントの一つ。
この団体は、伝統文化(ダンスや音楽、衣装などなど)を若い世代へ継ぐことを目的に設立された団体。
仕組み
guld(金メダル)
silver(銀メダル)
silver diplom(銀の副賞のようなもの?)
brons(銅メダル)
brons diplom(銅の副賞のようなもの?)
と4段階ある。
金、銀、銅と聞くと、オリンピックのようなイメージがあるけど、仕組みは全く違う。
どちらかというと空手や書道の「段」や「級」に近い気がする。
まず、金メダルはもらうものではなく、実力もありかつ貢献した人に贈られるもの。
それ以下の4つの賞(メダル)はオーディションで審査員の前で3曲弾く。
(「他にも弾ける?」と言われることが多く、実際は5-6曲用意しておく)
普通、この4つは下から順番にとるもの。
なのでsilverまでは最低4回(年1回)は参加しないといけない。
それも、4回受けてストレートでsilverまで行ければ、かなり優れた人だ。
silverを取る実力の人でも、その道のりで1、2回は落ちるものらしい。
そして20年受け続けて何もとれないという伝説的な人の話しも聞いたことがある。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
もちろん例外(飛び級)もいて、そういう人は天才的だったり既に国内外で活躍中の有名人だったりする。
(オーディションなんて興味ないわ!という実力派プレーヤーも当然いる)
そしてsilverをとると「リクスペルマン(riksspelman)を名乗ってよい」とされているが
例えば国家資格のような公の資格や称号ではない。
このリクスペルマンは、なぜだか日本でずいぶん誤解を招いている気がする。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_setsunai.gif)
リク=国 スペルマン=演奏家 なので"国を代表する演奏家"といった意味になるけど、この説明が
政府から授与とか、人間国宝とか、誤解を招いているみたい。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
スウェーデンではこの「リク」のついたものや名前があふれていて、私の想像だけどなんでも「リク」をつけると
重みが増すというか、要は好きなんじゃないかと思う。
ともかくこの「リクスペルマン」という重みは、人によって感じ方が違う。
音楽なんて、やってやり足りるものではないからだ。
それでも「その地方の伝統曲に精通している」という共通認識は浸透していると思う。
ちなみに、ニッケルハルパ貢献者のエリック・サルストレム(Eric Sahlström)は、この団体から金メダルももらっているし、
akademi(文部省のようなとこ)からも表彰され、国王から授与された。
エリックなら間違いなく人間国宝だ。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
参加
folkringdansenのHPからPDFの申込み用紙を入手して応募する。
ここで重要なのは「演奏する地方」を書かないといけないこと。
スウェーデンの音楽が地方で特徴があり、伝統を残すという意味では地方性なくしてなりたたない。
アレ・メッレル(Alle Möller)という有名なスウェーデン人ミュージシャンの有名なセリフがある。
ー「スウェーデンの伝統音楽」というものは存在しない。地方ごとの音楽(local music)のみが存在する。
リクスペルマンも、何のメダルにしろ「○○地方の~」または「○○の伝統の~」なのだ。
オーディションでは、この「地方性」と「技術」が審査対象となる。
ちなみに、より地域性を強調するために、その地方の特定の伝承者に絞る場合も多い。
(ウップランド地方の曲全般を選曲してもいいけど、Elika&Ceciliaのエリカのように
「ヴィクスタ・ラッセが弾いていた曲」と伝統をさらに限定することも多い)
さてさて、私の参加意志が固まったのは実は3月のこと。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)
極度の緊張とプレッシャーに弱いという難題を抱える私は、この不特定多数が見るブログで具体的に触れるかどうか
最後まで迷った。
結果がどうでても書きたかったけど、実際落ちると書かなきゃよかったと思うかもしれないし、
その気持ちは予想できない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
むこう100年くらい噂されるかも!?という恐怖心もあり、全くもって自意識過剰気味である。
が、迷ったのです…
その2で、当日の様子を書きます。
写真は、当日会場に掲示していた写真や記事など。
ちなみに右の小さい女性の写真はErika。
というのも12日にZornmärket(英語ならZorn Badge)と呼ばれるオーディションのようなものに出る予定だったので。
振り返りながらこの数日の話をアップしていきます。
(記事の投稿日付は5/10ですが、後から日付を編集したものです)
Zornmärket(ソーン・メルケ)とは
1910年からの歴史を持つ。
Folkdansringenという非営利団体(政府から補助金は出るものの完全民間団体)が主催するイベントの一つ。
この団体は、伝統文化(ダンスや音楽、衣装などなど)を若い世代へ継ぐことを目的に設立された団体。
仕組み
guld(金メダル)
silver(銀メダル)
silver diplom(銀の副賞のようなもの?)
brons(銅メダル)
brons diplom(銅の副賞のようなもの?)
と4段階ある。
金、銀、銅と聞くと、オリンピックのようなイメージがあるけど、仕組みは全く違う。
どちらかというと空手や書道の「段」や「級」に近い気がする。
まず、金メダルはもらうものではなく、実力もありかつ貢献した人に贈られるもの。
それ以下の4つの賞(メダル)はオーディションで審査員の前で3曲弾く。
(「他にも弾ける?」と言われることが多く、実際は5-6曲用意しておく)
普通、この4つは下から順番にとるもの。
なのでsilverまでは最低4回(年1回)は参加しないといけない。
それも、4回受けてストレートでsilverまで行ければ、かなり優れた人だ。
silverを取る実力の人でも、その道のりで1、2回は落ちるものらしい。
そして20年受け続けて何もとれないという伝説的な人の話しも聞いたことがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase1.gif)
もちろん例外(飛び級)もいて、そういう人は天才的だったり既に国内外で活躍中の有名人だったりする。
(オーディションなんて興味ないわ!という実力派プレーヤーも当然いる)
そしてsilverをとると「リクスペルマン(riksspelman)を名乗ってよい」とされているが
例えば国家資格のような公の資格や称号ではない。
このリクスペルマンは、なぜだか日本でずいぶん誤解を招いている気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_setsunai.gif)
リク=国 スペルマン=演奏家 なので"国を代表する演奏家"といった意味になるけど、この説明が
政府から授与とか、人間国宝とか、誤解を招いているみたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_face.gif)
スウェーデンではこの「リク」のついたものや名前があふれていて、私の想像だけどなんでも「リク」をつけると
重みが増すというか、要は好きなんじゃないかと思う。
ともかくこの「リクスペルマン」という重みは、人によって感じ方が違う。
音楽なんて、やってやり足りるものではないからだ。
それでも「その地方の伝統曲に精通している」という共通認識は浸透していると思う。
ちなみに、ニッケルハルパ貢献者のエリック・サルストレム(Eric Sahlström)は、この団体から金メダルももらっているし、
akademi(文部省のようなとこ)からも表彰され、国王から授与された。
エリックなら間違いなく人間国宝だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_uru.gif)
参加
folkringdansenのHPからPDFの申込み用紙を入手して応募する。
ここで重要なのは「演奏する地方」を書かないといけないこと。
スウェーデンの音楽が地方で特徴があり、伝統を残すという意味では地方性なくしてなりたたない。
アレ・メッレル(Alle Möller)という有名なスウェーデン人ミュージシャンの有名なセリフがある。
ー「スウェーデンの伝統音楽」というものは存在しない。地方ごとの音楽(local music)のみが存在する。
リクスペルマンも、何のメダルにしろ「○○地方の~」または「○○の伝統の~」なのだ。
オーディションでは、この「地方性」と「技術」が審査対象となる。
ちなみに、より地域性を強調するために、その地方の特定の伝承者に絞る場合も多い。
(ウップランド地方の曲全般を選曲してもいいけど、Elika&Ceciliaのエリカのように
「ヴィクスタ・ラッセが弾いていた曲」と伝統をさらに限定することも多い)
さてさて、私の参加意志が固まったのは実は3月のこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_zzz.gif)
極度の緊張とプレッシャーに弱いという難題を抱える私は、この不特定多数が見るブログで具体的に触れるかどうか
最後まで迷った。
結果がどうでても書きたかったけど、実際落ちると書かなきゃよかったと思うかもしれないし、
その気持ちは予想できない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
むこう100年くらい噂されるかも!?という恐怖心もあり、全くもって自意識過剰気味である。
が、迷ったのです…
その2で、当日の様子を書きます。
写真は、当日会場に掲示していた写真や記事など。
ちなみに右の小さい女性の写真はErika。
VM(världsmästerskap)=ワールド・チャンピョンシップ好き疑惑も同様にあります。
なんでもかんでもやたらVM、VM。規模にかかわらず、ワールド級かどうかはもちろん全く関係ない。
ちなみにニッケルハルパのVM。とある関係者の意見。
「ウロフと競って勝ったわけ?違うよね。あくまで、その参加者の中で競った結果というだけ。あのイベントはニッケルハルパの宣伝のためにやっているだけ」と。
もちろん歴代VM勝者は、名だたる実力プレーヤーばかりなので、お遊びイベントという感じはない。
が、サッカーなどでよく聞くVMと、規模が違うのは否めない。
やはり「VM」好きなのか…。