今朝はディッテの演奏の授業。
午後からはウロフも合流し、ディッテと二人で音楽業界についてのレクチャー。
まずはSTIMというスウェーデンの著作権取扱い団体の説明から。
作曲、アレンジ、作詞など、分単位で支払われるらしい。
支払うのは、イベント・アレンジした人。ミュージシャンではない。
でも、ラジオの教育チャンネルP4は例外。ここで放送されても支払われない。
ちなみに、たとえ収益のあるコンサートを開催しても私達のような学生も特例で支払わずに弾ける。
アメリカとの著作権の扱いで大きな違いは、権利を会社でも人でも譲渡(売買)することができないらしい。
ポール・マッカートニーがマイケル・ジャクソンに売った曲の話を例に挙げていた。
日本の場合は知らないけど、レコード会社のものになるのかな??
そして、死後70年、この権利は守られます。だから1800年代の作曲なら問題なし(もちろんスウェーデンの話)
そしてディッテの説明に、ウロフが海外ツアーやCDリリースの経験を踏まえて、
agent業(マネージャーとでも言うのか)や、レコード会社、CDリリースにかかる費用、税金(ミュージシャンは払わなくていよい)、
PRの重要性や方法、職業としてのミュージシャンの面白さ、などなど多岐に渡ってお話がつづいた。
私は今日は胃の調子が悪く、吐き気と寒気でたまったもんじゃなかった。
でも授業中、上の空の私の目の前につまれたCDの山が気になってしかたない。
授業が終わるとさっそく「これ、売る用?」とウロフに聞いた。
「そうそう。昨日、リリースした僕の新作CD。特別価格で売るよ!」と言う。
そりゃ、買わないとね!
お金を渡すと、ウロフ、商店街のおじちゃんみたいな
「アリガトーゴザイマシター!」って。
「イラッシャイマセー!」も上手い。
あの一本調子の、音程の独特な商売人っぽい言い方そのまま。
「I lust och glöd」
トラッド度合 ★★★
アレンジ度合 ★☆☆
ウロフ(Olov Johansson)は、日本ではヴェーセン(Väsen)というバンドで何度も来日(今年の秋も)ライブをしていて、
アメリカを筆頭に世界的人気。
ヴェーセンはオリジナル曲中心。エッジの効いたリズムにかっこいいアレンジ。
でも、このウロフのソロCDは、オリジナル曲が含まれるもののトラッド路線まっしぐら。
メインはウップランド地方を扱っている。
なのでヴェーセンのイメージで聞くと、違いにびっくりする人がいるかも。
聞いてみてびっくりした。
正直言って、ウロフ参加のCDの中で一番いい!
トラッド路線だとか、オリジナル曲だとか、そんなことは関係ない。
シンプルなアレンジに、美しいメロディがひきたち、ゲストも含め楽器の音色の美しさが際立っている。
ヴェーセンで同じみ、刻むリズムでぐいぐい引っ張る様子は、ウロフのソロの演奏の中にもしっかりと活きている。
学校にも何度か連れてきたクルクル赤毛の末っ子のために作ったワルツも収録されていた。
楽器は
ハッセ・イッレ(このブログにも登場した)作のコントラバス・ハルパ
エスビョン・ホグマーク作(私が今、一緒に製作中の人)のニッケルハルパ
ウッレ・プラン作(私の現在の楽器の製作者)のオクターブハルパ(ブログでは通称ホルゲルとして何度も登場)
それと、バイオリンも数曲弾いている。
ゲストとして
ヴェーセンのミカエル・マリーン、ダーラナ地方はマールンの凄腕フィドラーのカッレ・アルムロフ、ニッケルハルパ・オーケストラで
おなじみ(特別授業で来た)マルクス・スヴェンソンなどだ。
カッレとの組み合わせは意外だと思ったけど、この学校で以前一緒にコンサートしたのがきっかけだったみたい。
マルクスは、後から知ったのだけどフォークミュージックのジャンルでスウェーデン初の修士号取得ミュージシャンらしい。
ラーナリムのニクラスもそうだけど、このマルクスも、元はウロフの生徒だったそう。
(え?私もある意味、ウロフの生徒じゃないかって?
いやいや。ありえないから安心してください。
え?誰も何も聞いてないって?あそりゃ、シツレイシマシター!)
************************
★の意味
独断と偏見でどちらの色が濃いか、★を使って3段階表示しました。
トラッド度合
素晴らしいテクニックや、マニアックな曲など、伝統的な特徴を聞きたい人などにはたまらないですが、
トラッド色が濃くなると興味のない人には退屈かもしれません。
アレンジ度合
アーティストとしてアレンジもカッコよく、独自の作品を作り上げています。
本来のトラッドの姿からは結果、遠くなります。
午後からはウロフも合流し、ディッテと二人で音楽業界についてのレクチャー。
まずはSTIMというスウェーデンの著作権取扱い団体の説明から。
作曲、アレンジ、作詞など、分単位で支払われるらしい。
支払うのは、イベント・アレンジした人。ミュージシャンではない。
でも、ラジオの教育チャンネルP4は例外。ここで放送されても支払われない。
ちなみに、たとえ収益のあるコンサートを開催しても私達のような学生も特例で支払わずに弾ける。
アメリカとの著作権の扱いで大きな違いは、権利を会社でも人でも譲渡(売買)することができないらしい。
ポール・マッカートニーがマイケル・ジャクソンに売った曲の話を例に挙げていた。
日本の場合は知らないけど、レコード会社のものになるのかな??
そして、死後70年、この権利は守られます。だから1800年代の作曲なら問題なし(もちろんスウェーデンの話)
そしてディッテの説明に、ウロフが海外ツアーやCDリリースの経験を踏まえて、
agent業(マネージャーとでも言うのか)や、レコード会社、CDリリースにかかる費用、税金(ミュージシャンは払わなくていよい)、
PRの重要性や方法、職業としてのミュージシャンの面白さ、などなど多岐に渡ってお話がつづいた。
私は今日は胃の調子が悪く、吐き気と寒気でたまったもんじゃなかった。
でも授業中、上の空の私の目の前につまれたCDの山が気になってしかたない。
授業が終わるとさっそく「これ、売る用?」とウロフに聞いた。
「そうそう。昨日、リリースした僕の新作CD。特別価格で売るよ!」と言う。
そりゃ、買わないとね!
お金を渡すと、ウロフ、商店街のおじちゃんみたいな
「アリガトーゴザイマシター!」って。
「イラッシャイマセー!」も上手い。
あの一本調子の、音程の独特な商売人っぽい言い方そのまま。
「I lust och glöd」
トラッド度合 ★★★
アレンジ度合 ★☆☆
ウロフ(Olov Johansson)は、日本ではヴェーセン(Väsen)というバンドで何度も来日(今年の秋も)ライブをしていて、
アメリカを筆頭に世界的人気。
ヴェーセンはオリジナル曲中心。エッジの効いたリズムにかっこいいアレンジ。
でも、このウロフのソロCDは、オリジナル曲が含まれるもののトラッド路線まっしぐら。
メインはウップランド地方を扱っている。
なのでヴェーセンのイメージで聞くと、違いにびっくりする人がいるかも。
聞いてみてびっくりした。
正直言って、ウロフ参加のCDの中で一番いい!
トラッド路線だとか、オリジナル曲だとか、そんなことは関係ない。
シンプルなアレンジに、美しいメロディがひきたち、ゲストも含め楽器の音色の美しさが際立っている。
ヴェーセンで同じみ、刻むリズムでぐいぐい引っ張る様子は、ウロフのソロの演奏の中にもしっかりと活きている。
学校にも何度か連れてきたクルクル赤毛の末っ子のために作ったワルツも収録されていた。
楽器は
ハッセ・イッレ(このブログにも登場した)作のコントラバス・ハルパ
エスビョン・ホグマーク作(私が今、一緒に製作中の人)のニッケルハルパ
ウッレ・プラン作(私の現在の楽器の製作者)のオクターブハルパ(ブログでは通称ホルゲルとして何度も登場)
それと、バイオリンも数曲弾いている。
ゲストとして
ヴェーセンのミカエル・マリーン、ダーラナ地方はマールンの凄腕フィドラーのカッレ・アルムロフ、ニッケルハルパ・オーケストラで
おなじみ(特別授業で来た)マルクス・スヴェンソンなどだ。
カッレとの組み合わせは意外だと思ったけど、この学校で以前一緒にコンサートしたのがきっかけだったみたい。
マルクスは、後から知ったのだけどフォークミュージックのジャンルでスウェーデン初の修士号取得ミュージシャンらしい。
ラーナリムのニクラスもそうだけど、このマルクスも、元はウロフの生徒だったそう。
(え?私もある意味、ウロフの生徒じゃないかって?
いやいや。ありえないから安心してください。
え?誰も何も聞いてないって?あそりゃ、シツレイシマシター!)
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★の意味
独断と偏見でどちらの色が濃いか、★を使って3段階表示しました。
トラッド度合
素晴らしいテクニックや、マニアックな曲など、伝統的な特徴を聞きたい人などにはたまらないですが、
トラッド色が濃くなると興味のない人には退屈かもしれません。
アレンジ度合
アーティストとしてアレンジもカッコよく、独自の作品を作り上げています。
本来のトラッドの姿からは結果、遠くなります。
発売日が書いてなかったので、もう少し先かと思っていました。
何曲かmyspaceで聴きましたが、惹きこまれますね。早速買わなきゃ。
修理の件、方向が見えてきました。今日カコさんと会うので、その後でご報告させてもらいます。
シンプルにするのって、勇気と自信がいると思うんです。
往年の伝説的フィドラーとかを見ていると、熟練度が増すうちにシンプルで美しくなって...。
ウロフはそんな年じゃないですけど、自信と余裕と才能のなせる技だなぁと思いました。
楽器の修理はなんとかなりそうで良かったですね!
完治したら教えてください。
(問題があっても教えてください)