スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

Hook

2007-01-20 20:58:05 | おススメCD~Swedish folk
Höök
トラッド度合 ★★★
アレンジ度合 ★☆☆

※アレンジ度合いは、CD解説に「アレンジは残された記録に基づき…」とあったため[☆]にしましたが、聞き応えから言うと十分[★]でもいいくらい。

17、18世紀頃、無名のミュージシャンなどによって書き記された手書きのnotbok(楽譜集)が今も保存されており、それらを扱っています。
よくあるフォーク(民族音楽)は、伝承音楽なので譜面として記されていないものが圧倒的。その点でも、このnotbokに記された音楽はカテゴリーが曖昧なのかもしれません。

CD解説で「これはフォークか?バロックか?」とあるように、どちらにも聞こえます。
収録曲のpolonesはフォークとして(ポルスカとして)知られた曲が多数あり、フォークだと思って聴くとバロック風の雰囲気を楽しめ新鮮。
とはいえ、バロックと言い切るには土着の香りが色濃く、やはりこれは面白いCDだと思います。
(ちなみに、クラスメートにこのCDの話をすると、「おススメCDだと聞いたことがある」そう。)

楽器編成は、バイオリン、ハーディンフェーレ、ヴィオラ、チェロや歌など。
レーベルはDrone Music(英語サイト)で、HP上でサンプル試聴できます。

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★の意味

独断と偏見でどちらの色が濃いか、★を使って3段階表示しました。

トラッド度合
素晴らしいテクニックや、マニアックな曲など、好きな人にたまらないですが、トラッド色が濃くなると興味のない人には退屈かもしれません。

アレンジ度合
アーティストとしてアレンジもカッコよく、独自の作品を作り上げています。
本来のトラッドの姿からは結果、遠くなります。
コメント
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