今日はピッツバーグの劇場でワークショップです。
ピッツバーグが一番日程にゆとりがあって、1日目は移動と下見、2日目がワークショップ、
そして明日3日目が公演という予定です。
ピッツバーグでの主催は名門ピッツバーグ大学のアジア研究センター。
日本文化の紹介にも熱心で、過去には燐光群が「屋根裏」を、青年団が「東京ノート」を
そしてク・ナウカが「天守物語」を同センターの招聘で公演しています。
今回のワークショップはピッツバーグ市内にある芸術専門の公立高校の学生たちです。
アメリカには公立高校で芸術専門の学校というのがあります。
立派な劇場も持っていて、燐光群はそこで公演しました。
上写真は山本則俊さんと通訳の江口さん。
まずは狂言のデモンストレーションを見てもらうための解説中です。
右写真は学生たちですが、120名ほどが参加し、非常に熱心に聴いてくれました。
恒例の正座と挨拶のあと、早速摺り足の練習。
これがね、上手くできる子もいるのですが、できない子は面白いほど上手くできないのです。
摺り足しただけで転んだりしますか?正座しようとしてひっくりかえったりしますか?
でもね、床に座りなれていないアメリカの子供たちはそういうことでひっくり返ったするんです。
面白いですよねー。
今回のワークショップのフォーマットは以下の通りです。
1、演者紹介 2分
2、デモンストレーション演目の解説 5分
3、デモ演目“柿山伏”抜粋上演 8分
4、狂言解説 5分
5、体験ワークショップ 1 基本姿勢や摺り足 10分
6、体験ワークショップ 2 独特な表現(笑い、泣き、動物) 10分
7、体験ワークショップ 3 謡いの練習 10分
8、装束の紹介と実際の着付け体験 10分
9、質疑応答 10分
上写真は泣きの練習ですね。
舞台上の子供たちだけでなく、客席の生徒たちも参加。
こういうところ、日本の高校生なんかよりも乗りが良いというか、素直ですよね。
結構、まじめに楽しんでいます。
あの狂言の高笑いが、かなり高校生たちに受けていました。
デモの“柿山伏”でも主人が高笑いする場面があるのですが、そのたびに場内は大爆笑となりました。
ワークショップでも、大きな声で参加してくれました。
狂言の面白い特徴のひとつに動物が登場するところがあります。
劇中では当然、狂言師たちが動物に扮装したり、“柿山伏”の中の山伏のように形態模写も出てきます。
ワークショップでは生徒たちに、狂言師たちが演じる動物の鳴き声を当てさせたり
また鶏のような動きの面白いものでは、一緒に演じてみたり。
上左写真は鶏を演じる生徒たち。客席の生徒たちも舞や模写にどんどん参加してきます。
そして最後はこれまた大好評の装束の着付けと解説です。
生徒の中から代表者1名に上がってもらって装束を着けながら解説していきます。
こういう機会は当然ながらめったにありませんからね。
なかなか一人を選ぶのも大変です。
選ばれたのは、なかなか可愛らしい顔の男の子・・・と思いきや女の子でした。
よく見れば、鶏の模写で飛び跳ねていた子でした。
うーん、なかなか決まってますね。
でもねえ、毎晩の飲み会で・・・
呑み疲れですー
肝臓が・・・・
ギブアップ寸前です・・・