雨のようにやさしく

あるがままに日々の思いを綴ります

W先生

2007-11-23 | Weblog
秋季大祭で受賞されたW先生は、学生時代に赤坂の
光明寮にて過ごされ、そこから学校に通っておられた
そうです。
やがて学徒出陣となりましたが、W先生の配置される
ところは不思議と安全なところばかりだったそうです。
戦争も終わり、しばらくして、故郷の同窓会が行われる
ことになりました。
ところが、ふるさとの友達の名簿の欄は、その多くが
「戦死」と記載されていたそうです。
気になって光明寮のほうの友達はどうかと調べたところ
こちらは殆どの方が生存されていたそうです。

W先生は、今回の受賞が決まったあと、肺に5cmもの
癌が見つかってしまいました。脳内にも1.5cmの癌が
あったそうです。
医師は「頭の中にこんな癌があって普通に歩くことさえ
出来ないはずなのに、実に不思議だ。」と言われましたが
W先生はいたって普通に生活されていたのでした。

W先生は「晴れがましい受賞式に私だけが『入院中で欠席です』
などと暗い影を落とすわけにはいかない」と、懸命に行を
おこない、とうとう癌を消してしまわれました
医師は、「ほら、これこの通り写真にはちゃんと影が写って
いるでしょう?」と誤診ではないことを強調していたそうです。

すごいですよね
W先生は昨日、お元気に賞をうけられました。
「この賞はわたくしが戴くというのではなく、皆様のお陰が
あっての私ですから、皆様を代表して受けさせて戴きました。」
と仰っておられました。
ほんとうに素晴らしい先生です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
讃嘆 (祐輝&篤志)
2007-11-29 08:16:01
ほんとうに、素晴らしい先生です。
おめでとうございます。
ほんもの (雨のようにやさしく)
2007-11-29 17:48:47
立派な先生です。威張るようなところも全然なく、謙虚でいらっしゃいますが、態度はピシッとされておられます。この年代くらいになると、口から出る言葉は正直なものだと思うのですね。それがちっとも「自分が」というところが感じられないのです。素晴らしい方だと思いました。