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【中学歴史教科書8社を比べる】268 ⒅ 日朝関係(戦後)の描き方 63 <ⅵ 現在の課題:まとめと考察-34-

2017年08月11日 | 社会・文化・文明

⒅ 日朝関係(戦後)の描き方 63  

ⅵ 現在の課題:まとめと考察 -34(完)-

 在留韓国・朝鮮人問題は、日韓併合以来の約100年ほどの”激動の”歴史があり、複雑な事情と感情が入り混じっているので、独立項「区別・差別・人権」まで挿入して、このように長い「まとめと考察」になってしまった。

 が、どうにか、各教科書の「現在の課題」の記述についての評価をする準備ができた気がする。

※下記表の説明は最小限にひかえるので、根拠等調べたい方は、182267 をお読みください。

 

 

1 終戦時の残留の状況と理由の記述内容の評価

 帝国書院の記述が正確であり、学び社は《ほんの一時期の現象だけを採りあげた、結果としての「嘘」。

 

・正確であり、現代日本人が知っておくべきことを記述している。→  帝国書院。

・人数はわかっているのに、なぜかあいまいな表現をしている。→  東京書籍。

・無記 →  育鵬社、自由社、教育出版、日本文教、清水書院。(※編集裁量の範囲内にあると認めるとして)

・結果として「嘘」を書いている。→ × 学び舎

 

2 「解決すべき課題」として「在留韓国・朝鮮人への差別」を挙げていることへの評価

 86回(日)にわたって調べた結果、次のことがわかった。

① 1980年代以後には、《日本(人)による在留韓国・朝鮮人への差別行為》は、全体としては大きな社会問題とはなっていない。

 ※1970年代以前についてはわからない。

② 最近まで(まだ?)、「特別永住者」は外国人であるにもかかわらず、他国籍の外国人より優遇されてきた。

 (※外国人なのだから、《日本人とまったく同等》という処遇は、国際標準としてありえない。)

③ 最近、「年間平均所得」は、日本人よりも在留韓国・朝鮮人のほうが多くなっている。

 

 したがって、《現在は、全体的差別行為も、差別の結果としての全体的貧窮現象もない》 と言える。

 つまり、「日本人による在留韓国・朝鮮人への差別問題」は、「現在の日本(人)が、全体として解決すべき課題」ではない、ということ。

 

・課題として挙げていない。→  育鵬社、自由社、清水書院、学び舎。

・課題として挙げている。 → × 東京書籍、帝国書院、教育出版、日本文教。

 

 みごとに4対4に分かれた。

 ×の4社・・・明確な客観的根拠がないことを、あえて書いているのだから、よほど書く理由があるのだろう。

 ※もっとも重大な問題は、文部科学省が、教科書検定でこの内容を認めていること。このブログの内容に疑義があるのなら、検定官に指摘してほしいが…

 

~次回は、「⒅ 日朝関係(戦後)の描き方」全体の総まとめ~

<全リンク⇒ <「⒅ 日朝関係(戦後)の描き方」の後半 248249250251252253254255256257258259260261262263264265266267268(戦後日朝関係:完)


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