3 実物コピーの引用によって8社を比べる
・比較する内容・・・各社によりはっきりと違うことがら
・教科書コピー画像の大きさ・・・部分的に縮小した画像(png)を提示する場合あり。
・時代区分や年代・・・原則として育鵬社版に準拠する。
・掲載順・・・時代の古いものから。
(1)縄文時代の内容量が大きく違う
最近、世界の歴史・考古学界で「日本の縄文時代」が注目されているようだ。
研究が進み、数十年前に描かれていたものとはずいぶん違う縄文の姿がわかってきた。
・移動しつつ狩猟・漁労・採集の生活 → クリなどの栽培(農業)もする定住生活
・原始人に近い新石器時代の文化: → 1万5千年ほど前から土器(世界最古級!)や漆(うるし)なども利用する多彩な文化。
平成28(2016)年9月1日、《国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門および総合研究大学院大学遺伝学専攻の斎藤成也教授らのグループ》が驚くべき研究成果を発表した。
その一部を紹介すると、
「・・・縄文人は、現代人の祖先がアフリカから東ユーラシア(東アジアと東南アジア)に移り住んだ頃、もっとも早く分岐した古い系統であること、そして、現代の本土日本人に伝えられた縄文人ゲノムの割合は15%程度であることが明らかになりました。
今回、縄文人の核ゲノムの一部が解読されたことによって、縄文人が現代の東アジア人と比べて遺伝的に特異な集団であったことが明らかとなりました。・・・」
<【プレスリリース】『縄文人の核ゲノム配列をはじめて決定 〜東ユーラシア人の中で最初に分岐したのは縄文人だった〜』 >
この《歴史的日本人(民族)像を根底からくつがえす発見》は、《平成4(1992)年から行われた青森県:三内丸山遺跡の発掘研究》などの進展により言われ始めてきた、「縄文時代の日本列島は人類文明の先進地域であった」という新説に、間接的な根拠をつけ加えていることになる。
では、このように大きく変わりつつある縄文時代像を各教科書はどう描いているのか。
① ページ数の違いが大きい
~つづく~
<リンク⇒「やおよろず」へ ※そこでどの記事でもすぐ読めるようリンクを整備しています>