九州神社紀行-ブログ

北九州近郊を中心に神社および周辺風景の撮影日記です。

焼津神社(静岡県焼津市)

2009-08-19 17:16:12 | 神社参拝ー中部
 焼津神社(静岡県焼津市)を掲載しました。

 焼津神社(やいづじんじゃ)
<通称>入江さん(いりえさん)
【鎮座地】〒425-0026 静岡県焼津市焼津2丁目7-2 旧駿河国 益津郡
【御祭神】日本武尊 (配祀)吉備武彦命 大伴武日連命 七束脛命
【例祭】 8月13日 例大祭
【旧社格等】県社(現別表神社)
      式内社 駿河國益津郡 燒津神社
【御由緒】
 焼津神社
一、祭神
 本殿 日本武尊
 相殿 吉備武彦命
    大伴武日連命
    七束脛命
一、由緒
 当社は記紀所載の如く、第十二代景行天皇四十年七月、日本武尊が弟橘姫を伴い、吉備武彦、大伴武日連の武将を従え、七束脛を膳夫として東夷御征討の砌、此地で野火の難に逢われた際、天叢雲の剣で草を薙ぎ、向火を放って、悉く賊徒を討滅されたという御事蹟を伝える御社で、廷喜式神明帳登載の駿河国益津郡焼津神社は、即ち当社である。駿河国諸郡神階帳によれば、神階正四位下に叙せられ、入江大明神とも称えられて諸民衆から崇敬されて来た。
 創建は、駿河国風土記によれば、反正天皇四年己酉(西暦四〇九年)と云われ、今川氏の代になって社領五百石の寄進をうけ、徳川氏に至り、家康は社殿を造営し、又代々七十石の朱印高が附せられている。
 明治天皇御東幸の際は、官幣使差立の先触状があったが、官道より遠隔のため沙汰止みとなった。明治六年三月二十二日郷社に、同十六年六月二十五日県社に昇格、昭和四十一年七月一日別表神社に加列した
 (神社パンフレット「焼津神社略記」より抜粋)

 静岡県のほぼ中央、焼津市にあります。JR東海道本線焼津駅の南南西およそ1km、焼津市の中心部、焼津中学校の東に隣接して鎮座しています。

 景行天皇40年7月、日本武尊が東征の折、この地の国造が謀って野火を放った、これに対し、天叢雲の剣で草を薙ぎ向火を放って、難をのがれたところと伝える御社です。この焼き払われた地が、焼津という地名の由来とされています。

  日本武尊像鳥居をくぐり桜並木の参道を進むと右にあります。
 御祭神日本武尊が迎えてくれています。

   参道から拝殿
 さらに砂利の参道を進むと、左に手水舎から境内社が並んでいます。右は授与所、正面奥に社殿です。

  拝殿 
  扁額は「焼津神社」といたってシンプルです。

     
 現在の拝殿は幣殿とともに昭和19年の造営、入母屋造りで華美な装飾はありません。拝殿前は砂利が敷き詰められ広くゆったりとしています。

  本殿 
 主祭神は日本武尊で、配祀神の吉備武彦命、大伴武日連命、七束脛命は東征に付き随った家臣です。
 創建は駿河国風土記によれば、反正天皇4年(409年)といわれ、今年創建1600年の節目を迎える古社です。

   本殿
 慶長8年(1603年)徳川家康の造営と伝えられています。鬼瓦?の神紋は三つ巴です。

  境内社・郷魂祠参道左にあります。
 第二次大戦中、南方圏に第二の生産地を求めて雄飛した鰹節加工船団〈皇道産業焼津践団〉の殉職者300余柱を祀る。

 軒下につぎの歌詞が掲示されていました。

  南方開発團の歌
 海を拓きに はるばると あの日船出の 駿河湾
固い誓ひを 忘れづに みんな仲よく 精出して
 大日本の 名を揚げよ

 朝な夕なの 富士の山 いつも遠くで 見ているぞ
故郷焼津の 産土神の 苦難しのんで 今日もまた
 働きぬこう 勝ち抜こう

 熱と生命を 打ち込めば 山も魔海も たちまちに
変る楽園 大漁場 力あわせて この土地に
 創れ築けよ 焼津島

  境内社・焼津御霊神社郷魂祠に続いて、手水舎右にあります。
 西南戦争から日清、日露の戦役をはじめ第二次大戦までの国難に殉じた焼津市出身の2600余柱の英霊が祀られています。昭和27年12月の創建です。

 焼津御霊神社の右には境内社・焼津天満宮(御祭神 菅原道真公)が並んでいます。

 御神木のクスノキ拝殿左奥、幣殿左(西側)にあります。
前に御神木指定証があり「御神木指定証 平成元年三月一日 静岡縣神社廳」とあります。
 
  社殿全景大きな樹木に囲まれて、拝殿、幣殿、本殿です。
 境内右(東側)にも多くの境内社があります。
拝殿と本殿の間、幣殿前に末社・五社神社、本殿右には摂社・市杵島姫命神社、その右隣に末社・七社合殿から末社・稲荷神社と並んでいます。

  末社・五社神社
 左から・市神社、王子神社、天神社、天白神社、藤之宮神社です。

  末社・七社合殿
 左から・春日社、橘姫社、八幡社、天王社、稲荷社、竃神社、浅間神社です。

 参道から境内入口参道両側の桜はちょうど満開でした。
 
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-08-30 23:22:00
宿題で焼津神社について調べています。
駿河国諸郡神階帳によれば、神階正四位下に叙せられ、
なんて読むか教えてください。
返信する
読み方について (noyama)
2010-08-31 07:01:22
Unknown 様

 「駿河国諸郡神階帳(するがこくしょぐんしんかいちょう)によれば、神階正四位下(しんかいしょうしいげ)に叙(じょ)せられ」 
 かと思います。

 「神階」で検索してみてください。
返信する

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