みかん日記

省農薬ミカン園の様子や農薬ゼミの活動内容を伝えます。

6/3 ミカンの防除暦

2016-06-08 16:14:55 | 告知

こんにちは。この日は農薬関連ゼミリレー第2回「ミカンの防除暦」でした。

防除暦とは、都道府県ごとに農業試験場の専門家や行政担当者が作る「防除基準」に記載された農薬の中から、農協の営農指導員や県の農業改良普及員がその地域に合うように散布時期などを決めて選択・例示したものです。

今回は実際に2016年度のJAありだの防除暦を例にとって、どのような農薬散布が推奨されているのか、対象となる病害虫の説明も交えながら農薬をひとつひとつ紹介しました。

ここで重要な論点として掲げたかったのは、防除暦はどのように活用すればいいのか、ということでした。防除暦をただ鵜呑みにして踏襲する姿勢でよいのか、という疑問提起です。農家さんのことを何も知らないくせに偉そうなことは言えませんし、もっと農薬散布の実態を調べないと何も論じることはできませんが、漠然と思うところは「防除暦を踏襲することは悪いことではないが、それを鵜呑みにはせずに個人個人考えて活用すべき」ということです。

今回はテーマが「ミカンの防除暦」と絞られていたこともあり、どこまで掘り下げていいのか、ゼミのメンバーはどういうことを知りたいのかが判然とせず、さらに下調べの時間もあまりとれなかったため、とりとめのない悩ましい内容になってしまいました。そのため、最後に皆がどのようなことに興味があるのかを訊いて、次の担当までの宿題にすることにしました。上に書いた「防除暦をどのように活用すべきか」という問いにも前向きに取り組めたらと思います。

ゼミの後半では、農薬ゼミの省農薬みかん園ではどのように農薬散布が行われてきたのかという、農薬ゼミの防除暦も紹介しました。これには、1989年から毎年発行している News Letter を参考しました。

今回は下調べの段階で、農薬ゼミのたくさんの資料にあたり、その古さ、多種多様さに度肝を抜かれました。例えば、1962年当時の防除暦の発掘等々・・・。それらを保存することはもちろん、これからの活動も将来に向けて記録し続けることが大事だと再認識しました。

というわけで、今回のゼミ内容はまたいつかリトライします。6/10は残留農薬と食品添加物についてだそうです。

ふじい


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