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受動喫煙の害を隠すプロジェクト中止の申入れ

2006-05-07 14:20:02 | 公益通報者保護法に基づく公益通報
Watanabe B. A paper to conceal the harm of passive smoking: Did Professor Eiji Yano, Teikyo University make commitment? Kin-en Journal (Journal for Smoking Cessation) No 148. 1 March 2003. Tabako Mondai Joho Senta (Information Centre for Tobacco Problems) Tokyo.


English Here


受動喫煙の害を隠すプロジェクト中止の申入れ(たばこ問題情報センター 渡辺文学)

2003.2.13

学校法人 帝京大学
学長 冲永佳史 殿


たばこ問題情報センター
代表 渡辺文学


医学部・矢野栄二教授の行為(英・BMJ誌報道)について《申入れ》

前略 当センターは世界各国に比べ大幅に遅れている日本の喫煙規制対策の前進を図るため、内外のたばこ問題に関する情報を収集し、それを主として機関紙「禁煙ジャーナル」に掲載して、禁煙・分煙の啓発活動を続けている全国の保健・医療関係者、法律家、教育関係者、禁煙・分煙促進団体の会員、ジャーナリスト等に提供することを目的として、1985年に設立された団体です。

 さて、英国の権威ある医学雑誌である「BMJ」は、2002年12月14日付け第325号の1413ページから1416ページにおいて、英国のタバコ会社・BATが受動喫煙の害を明らかにした故平山雄博士の研究成果を否定するためのプロジェクトを立ち上げたこと、このプロジェクトの中心人物が帝京大学医学部衛生学公衆衛生学教授矢野栄二氏であること、同プロジェクトが平山博士の研究を巧妙に歪曲する研究手法を駆使したことなどを、数多くの証拠を挙げて明らかにし、同プロジェクトの活動は受動喫煙の害を隠蔽するものと厳しく批判しております。英国の新聞インディペンダント紙や反タバコ団体であるASH(Action on Smoking and Health)、Tobacco Free Kids等も、このプロジェクトについて同様の批判を展開しております。

 タバコによる健康被害を防止し、救済することは、今日、世界的な、かつ、差し迫った問題として、世界保健機関(WHO)、医師や市民の団体、日本を除く世界の多くの国々の政府が懸命に努力していることはご存じのとおりであります。BMJが指摘している事実が真実であるとすれば、矢野教授の行為は、単に平山博士の名誉を失墜させるだけでなく、貴大学の名誉にかかわる問題でもあり、また、何よりも、受動喫煙の害について人びとに誤った情報を与えることにより、多数の人の生命と健康を危険にさらすという重大な結果をもたらすものであり、道義的・社会的に極めて問題のある行為と言わざるを得ません。

 この問題が公共の利益に係わるものであることに鑑み、以下の質問に対して本年2月末日までにご回答いただきたく、お願い申し上げます。
なお、この申入れといただいた回答は公表させていただきますので、予め申し添えます。

   記

1.BMJが指摘している矢野栄二教授の行為その他の事実がもし真実であるとすれば、貴大学として問題であるとお考えですか。

2.もし、問題であるとお考えであれば、同教授から説明を求める等の方法により、真相を解明し、適切な措置をとるお考えはありますか。

3.BMJの記事によると、矢野栄二教授は上記プロジェクトから、約20万ドルの報酬を得たとされていますが、仮にこの指摘が真実であったとすれば、貴大学の職務規律に違反しないでしょうか。

4.矢野教授がプロジェクトに加わって作成した研究論文(受動喫煙の害を否定する)は日本のたばこをめぐっての各地の裁判の証拠として提出されていますが、この論文がタバコ会社の陰謀に基づき作成されたものであって、真実性に欠けるものであるということを矢野教授が法廷で証言することによって、わが国の受動喫煙対策は大きく前進するものと考えられます。貴大学は、矢野教授に対し証言を促すお考えはありませんか。

5.受動喫煙の害を否定するためのプロジェクトは現在も継続されています。BATを始めとするタバコ産業、東京女子医科大学衛生学公衆衛生学教授香川順氏、春日斉東海大学名誉教授を含むプロジェクトの関係者と1日も早く終了させるよう提言するお考えはありませんか。

         以 上





追伸 より詳細な参考資料を必要とする場合には、下記URLをご参照ください。 

     http://bmj.com/cgi/content/full/325/7377/1413


出典:渡辺文学.禁煙ジャーナル 2003年3月号

引用:This article was cited by tobacco control.
   http://tc.bmjjournals.com/
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