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バーモンジー・アンティーク・マーケット

2015-11-02 | 2015年秋、英国の旅
■10月16日■

15日は、ハンプトン・コート・パレスに行ったのですが、
書くこと&載せる写真が沢山ありそうなので、先に次の日のことを書きます(笑)。

ポートベロー、カムデン・ロック&ステイブルズ、アップル&ジュビリー、
カムデン・パッセージ、ブリック・レーン、スピタルフィールズなどなど…
ロンドンには有名マーケットがあちこちにあり、私も見て回りましたが、
もう少し通好みで、「骨董」というほど厳めしくなく、
古い小物が手に入るマーケットはないかと探していた時に興味を引いたのが、
バーモンジー・アンティーク・マーケット(Bermondsey Antique Market)でした。

このマーケットは金曜の朝のみ(この日は朝6時から午後2時)開いていて、
昔は規模が大きかったそうなのですが、今は周囲の再開発の影響で小さくなっているそう。
マーケット好きにとっては、その縮小がとても残念なようですが、
ポートベローのような巨大なマーケットでは何を見ていいのか分からなくなってしまう私にとっては、
ちょうど良く落ち着いて買い物出来るのではないか?という気がしていました。

最寄りの地下鉄の駅はロンドンブリッジ駅。
実際に出向いた方のブログを覗くと「高架下のトンネルが長くて怖い」と書かれていたのですが、
高架下を通らなくても、明るい公園を通って散歩がてら向かうことが出来ます。
(当時は南側の出口がなかったのかな…?)

【行き方案内



尖った高層ビル、ザ・シャード側の出口に出て、ギーズ病院を右に見ながら建物沿いに進みます。
病院の周りには、柵に括り付けられたたくさんの自転車。
ロンドンは自転車の盗難が多そうだし、駐輪方法も日本とは違いかなり用心深いですね(笑)。



少し離れて見上げるとシャードが突き立っております。



病院横のウェストン・ストリートには派手な外壁のGreenwood Theatreが。
この辺りの他の建物もカフェやオフィスが点在していて想像してたよりお洒落。
道を南に下っていくと、レザー・マーケット・ガーデンズという公園があるので、中を通って行きます。



公園の東側に出ると、バーモンジー・ストリートに出ます。
後はまっすぐ進むだけ!



地図で確認はしたけど、本当にこの道で近づいてるのかな…と不安になっているところで、
「本日アンティーク・マーケット」の看板が! 



アビー・ストリートに出たら、すぐ目の前にありました! すんなり来られてよかった!



到着したのは午前11時頃。このマーケットではもうすぐ店じまいな気分の時間帯かもしれませんね。
写真で見た通り、ホテルの横の一角にストールが2、30軒ほど並んでいます。
早速入口から順番に見て行くと、カトラリー類の品揃えが目立ちます。
無造作に並べられたナイフ・フォークには値段が書いていないので、興味のあるものは店主に値段を聞きますが、
客の反応な鈍いと、別の品物で作られた時代が近いものや、似たようなものを薦めてきたりします。
陶器の食器よりは、銀食器がメインですね。

食器の他には警笛(バーミンガム製)やジッポ、虫眼鏡、(なんに使われてたかは分からない)鍵束、
動いてなさそうなベルトのない腕時計、メダル、バッチ(ロシア語が書かれているのもあった)
背丈の半分くらいの大きさの木彫りの動物の置物、ガラス製の花瓶からディ○ニーのキャラクターが書かれてるアクセサリーまで、
昔「どろぼう市」と呼ばれていただけあって、悪く言えば拾ってきたものを一斉に集めたような(笑)、
でも、掘り出し物が見つかりそうな、そんなワクワクする品々ばかりです。



私が買ったのは、まずペンダント・ヘッド。
ひとつはライオンの形で、もうひとつは錨型です。
どちらも私にとっての英国的イメージ。
気に入ったので、2つあわせて14ポンドで購入。
(ライオンの方はシルバーの刻印しか判別出来ないのですが、錨の方はうっすらと"CHIM"と刻印されていました。
 もしかしたらCHIM charmsってものなのかも。)

続いて気になったのがボタン!
この紋章、なんかどっかで見た事あるなー…と立ち止まり、
「あ、そうだ!ジョン(・ワトソン)のマグカップ!」



Royal Army Medical Corpsのボタンですね!
つまり、軍医の先生の軍服のボタンだったということでしょう。そして、右は英国陸軍のボタン。
店の男性に聞くと、第二次大戦中のものとのこと。
ボタンだけを買うというのも不思議な感じがしますが、
この軍服を来ていた人がその後どんな人生を送ったのか、
そんなことに思いを馳せたりするために、ひとつ1ポンドで購入。



続いて、主にスプーンとフォークが並ぶストールへ。

実は渡英する前にロンドンのアンティークを特集したテレビ番組を見たのですが、
その番組で銀食器を見るときは「ホールマーク」に注目せよと紹介していました。
ホールマークとは、銀製品の品質を保証したマークなのですが、
刻印した場所や年代等がそのマークをみれば分かるようになっています。
例えばロンドンならライオンや豹、エディンバラなら城のマークが刻印されています。

私が気になっていたのは、持ち手に民族衣装を着た男性が装飾されているスプーンで、
しげしげと眺めていると、店主のおじさんが別のスプーンを見せてくれて、
「それはスコットランド人で、これがウェールズ人でセットなんだ」と教えてくれました。
どちらもとても素敵だったのですが、1本50ポンドだと言うので、ビビって断念…
そのかわり、スコットランド製のスプーンを購入しました。10ポンド也。



(左は前述のペンダントヘッド。)
店のおじさんは「少なくとも100年以上前に作られてる」と言っていたのですが、
ここでホールマークを確認してみた結果、1958年のものなんじゃないかなー。
どちらにしても、半世紀前のスコットランドの銀のスプーンなんて日本で2千円じゃ買えないですからね。
個人的には満足です。

ここまで巡って、そろそろ見終わったかなーと思っていたところ、
屋内にも店がある事に気付きました。
そこで見つけたのが陶器の小さな動物の置物。
ネコもいたのですが、犬の置物が可愛くて。
少し体勢が違う2匹の犬がいて、そのうちの1匹を連れて帰ることにしました。1匹6ポンド。
まけられないか訊いたのですが、「ラヴリーな品だからこれがベスト・プライス」と。
うむ、確かに可愛いし、仕方あるまい…。



今は、我が家のすぐ目にとまるところ(テレビの横)にいてもらってます。(*´ω`*)

1時間後には全てのストールを見終えました。
風が強くてストールの屋根が飛ばされそうな程だったし、
寒空の下では1時間くらいがベストですね。楽しく買い物出来ました。
屋内のカフェやケータリング・カーも出ているので、
暖かいお茶を飲んで小休止しながら見るのもいいかもしれないですね。



マーケットの後は、ロンドンのど真ん中に戻ります。

続く…

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