傍観者の独り言

団塊世代で、民間企業で「チンタラ・グウタラ」に過ごした人間の手前勝手な気儘な戯言・放言。

野田佳彦氏と海江田万里氏の勝敗の差は、策略の優劣

2011-08-30 12:03:46 | 生活の党・小沢一郎

民主党代表選において、野田佳彦氏が決戦投票で、海江田万里氏に逆展勝利したのは、「反小沢 VS 親小沢」の状況下での策略の優劣ですね。
海江田万里氏は、勝機を逸して、小沢一郎氏グループで全面支援の立候補するのであれば、自らの変節を懺悔し、2年間の管政権を全面否定し、「自立と共生」の観点で、日本再生を強調すべきでしたね。

一方、野田佳彦氏は、24年間の街頭演説をし続けたことより起承転結の演説術を会得し、更に、意識的に自分を庶民に位置づけし、現実的な政治姿勢の愚直さを強調する戦術は、好感できる印象を与えるでしょうね。
更に、野田佳彦氏は、小沢一郎氏グループを意識した「怨念政治から脱却」の発言は、現実的な策略上手ですね。
要は、勝ては官軍ですから、勝手に現実路線を取ればよいのですから。

当方は、ポスト菅について、本ブログ「ポスト菅には、「創造と破壊」の資質の人物に期待したい」で、

”「当方は、現在「ポスト菅」で名前が挙がっている人物には、「破壊力」には疑問を持っています。
疑問は、「ポスト菅」で名前が挙がっている人物は、それなり問題解決能力はあると思うが、硬直化社会の破壊力が見えないのです。
挙党一致だとか、衆知を集めるとか、絆が大事とか、国民が主役だとか、やれ王道・常道がどうのこうとか、国民が主役などと耳さわりの良い言葉では、現実の世界を破壊する力がないですね。
民主党の中で、「破壊」のビジョンを持っているのは、小沢一郎氏でしょうね
。」”

”「日本の再生の最大の障害は、既得権社会の常識で、年寄りの跋扈であり、再生には、破壊が不可避であり、過去の延長線上の「理」では「破壊」できないと思いますね。」”

と、固定観念のない先鋭的・革新的な人物に、日本の将来を委ねたいと書きました。

そして、本ブログ「ポスト菅:馬淵澄夫議員を支持ですね。」で、「財政健全化」は、当方も賛同できるが、『社会保障と税』では”「財政が健全化し、国滅び」”の政策のテクニック論に過ぎないとし、馬淵澄夫・前国交相は、「文藝春秋」(2011.9)で、政府の「社会保障と税の一体改革」案は、経済成長を前提とした議論が抜け落ちているとし、「成長と社会保障と税」を一体的に考えるべきと主張しており、馬淵澄夫・前国交相を支持しますと。

当方は、小沢一郎氏については、本ブログ「渡辺乾介氏:「強制起訴は、小沢氏の最大・最高の真剣勝負だ」、「自己改革の発信力が問われる」と」で、政治記者の渡辺乾介氏が「強制起訴は、小沢一郎氏にとっては、政治家としても人間としても、最大にして最高の真剣勝負で、再び自己改革と発信力が問われる」との発言に接して、

”「当方も、渡辺乾介氏の小沢一郎論には同感する思いであり、理不尽であろうが、自己変身し、世間のいう「政治とカネ」問題を世間のいうやり方で世間を納得させる「能弁の小沢一郎」を期待しますね。
逆に、従来の小沢スタイルから変身できなければ、小沢一郎氏の神話は時間とともに減退する事は明白でしょうね
。」”

と、小沢一郎氏は意識して、自己変身が必要とし、本ブログ「小沢一郎氏:権力闘争とし、断固闘うには、・・・自己変身が不可欠」と、不条理・理不尽であろうが、自己変身が不可欠と書き、代表選で菅直人氏に負けた際に、本ブログ「敗者の小沢一郎氏が即やるべきことは後継者を指名する事です」で、
”「マアー、結果が出た以上は、愚痴を言っても、何も解決せず、愚痴は言うほど惨めになりますので、小沢一郎氏は、まずは、後継者として、細野豪志氏、原口一博氏、松本剛明氏らを指名することですね。
そして、「新 日本改造計画」を推敲し発表することですね。
どうせ、個々に価値観の違う集団の全員参加型の政治などありえず、現実は「数とカネ」のパワーゲームであり、日本社会は破滅に進むでしょうから、来る政局まで傍観することが賢明でしょうね
。」”
と書きました。

この度の代表選で、小沢一郎氏は、ベストではないが、ベターの海江田万里氏は支持しましたが、小沢一郎氏グループに、小沢一郎氏の後継者が育っていないことが、致命的な問題です。
この代表選の結果を鑑みすれば、小沢一郎氏は、後継者候補に、馬淵澄夫氏も一考かと思いますね。

ただ、小沢一郎氏の党員資格停止問題が話題になりましたが、メディアが批判する資格は無いと思いますね。
ブログ「一市民が斬る!!」様のエントリー『8月25日 江川紹子氏が、チェック機能放棄のマスメディアに代わって、陸山会裁判の真実報道!(週刊朝日)』で、江川紹子氏が「週刊朝日」に寄稿した「陸山会裁判」を一読すれば、如何に、日本社会は「不条理・理不尽」が正義面しているのかと思いますね。

マアー、野田佳彦氏は、徹底的な現実主義の道「中庸」を大事と表明していますね。
野田新政権は、無難な道を選び、限りなく、自民党体質に同化してゆくでしょうね。


1 コメント

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Unknown (徳永基二)
2011-08-31 22:47:23
小沢氏について一言で言えば今年初頭、震災前から管降ろしに奔走していたにも拘わらずまともな擁立候補も中間派の懐柔もしていなかったのが驚くとしか言いようがない。今回ばかりは「検察捜査が」とか「マスコミが」とか言い訳できない。それでよく「選挙の小沢」を名乗れる。又、土壇場で鳩山が裏切る可能性がというのなら鳩山の周りに小沢擁立候補を選ばざる得ない包囲網を張るべきだろう。(現実に西岡氏を擁立しようとして鳩山の反対で断念したようだし)
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