傍観者の独り言

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江川紹子女史:検察審査会の議決に疑問視・・・同感の思い

2010-07-26 02:09:07 | 検察・メディア

江川紹子女史が、昨年、横峯良郎議員が関与したと週刊雑誌で報道され、不起訴(起訴猶予)処分の恐喝事件について、第4検察審査会が「起訴相当」議決を疑問視。
江川紹子女史が問題視したのは、警視庁が捜査対象外に横峯良郎議員を、検察審査会が横峯良郎議員の存在が事件発生の起因と付記事項にしたことへの疑問を提起。

当方は、昨年6月、横峯良郎参院議員が関与したとする恐喝事件を週刊雑誌で購読した記憶があり、総選挙前に、郵便不正事件に民主党議員の関与が報道され、更に、民主党議員の恐喝事件かと、横峯良郎議員の資質を疑ったことは事実で、一部の週刊雑誌に、横峯良郎参院議員の有名税の事案との報道もあり、その後、無関心になっていました。

江川紹子女史が自身の「江川紹子ジャーナル」サイトにエントリーの『これでいいのか、検察審査会』の題名を見た時、小沢一郎氏の事案かと思って読んだら、横峯良郎参院議員が関与したと報道された恐喝事件の第4検察審査会が「起訴相当」議決で、検察審査会のあり方への問題提起でした。

当該の恐喝事件は、事件を主導したとされる会社役員の男性とプロレスラーら5人が東京都渋谷区の飲食店に押しかけ、経営者に売上金の分配を要求、31万円余を脅し取ったとされる店の共同経営者同士の利益の配分を巡るトラブルで、男性を含め6人が警視庁に逮捕され、地検は被害金が返還されていることなどから全員不起訴とした。

東京第4検察審査会は21日、主導の男性を起訴すべきだとする「起訴相当」を議決し、審査会は横峯氏について「参謀のような活動をしており、深く犯罪に関与している」と指摘。横峯氏の聴取などを行わなかった捜査を「あまりにも不公平、適正を欠く」と批判した。

江川紹子女史が検察審査会を議決(起訴相当)を、

”「検察審査会は、被害者の主張を重視し、その被害感情を汲み取って、検察の判断に異を唱えた。被害者側からすれば、被害者重視の「市民感覚」によって検察審査会が存在感を発揮した、と言うことになる。
 検察側はもっと被害者が納得するような対応なり丁寧な説明なりをしなければならない、という「市民感覚」による意思表示とも読める。
」”

と、「市民感覚」の意思表示と是認はしていましたが、検察審査会は、「起訴相当」の議決要旨に、「付記」として、

”「わざわざ民主党の横峯良郎参議院議員の名前を挙げて、捜査批判を行った」”と、

”「わざわざ民主党の横峯良郎参議院議員の名前を挙げて、捜査批判を行った。
それにも関わらず、取り調べ対象にならなかったことについて<弱い立場にある者だけが捜査の対象になっているのである。余りにも不公平で適正を欠く>と捜査を非難し、そのうえで<捜査機関は国民の信頼や期待を裏切ることのないよう厳正公平に捜査を行っていただきたい>と注文をつけた。文章に、憤懣やるかたないといった感情がほとばしっている。
」”と、

”「政治家、とりわけ与党議員の名前が出てくると、検察審査会のメンバーは俄然、使命感をかき立てられるのだろうか、ついつい前のめりになり、感情的な発言も多くなるようだ。」”と、印象を述べ、検察審査会の運用に疑問を提示しています。

また、検察審査会の議決の重責について、

”「最終的に無罪となったとしても、誤った起訴をされて刑事被告人となるだけで、一般人の場合は職を失うこともあり、公務員でも休職を強いられ、政治家は政治生命を失いかねない。起訴の権限を持つということは、それだけ重い責任を負うということだ。」”

”「「嫌疑不十分」で不起訴となった人が、検察審査会で2度の「起訴相当」を経て強制起訴された場合、裁判で無実が明らかになったら、どうするのだろう。
検察審査会によって、間違った起訴がなされた場合、いったい誰が責任をとり、誰がどのように謝罪するのか。損害を回復するための措置を、誰がどのようにしてやってくれるのか
。」”

と問題提起し、、検察審査会の運用について、より良い制度に

”「強い権限と重い責任を担っている検察審査会のあり方が、果たして今のように不透明でいいとは思えない。予断を排し、証拠のみによって審査を行う工夫や、検察官や補助員弁護士の説明や証拠の標目は公開するなど、改善すべき点は少なくない。早急に、検察審査会の問題点を洗い出し、よりよい制度にするための議論を始めるべきだ」”

と問題提起しています。

検察審査会については、日刊ゲンダイの「政党隠しを行っていたと推測できる」としながら なぜか不起訴相当にした千葉検審の“見識”」で、公選法違反容疑で市民グループに告発された千葉県の森田健作知事に対する千葉地検の不起訴処分について、千葉第2検審が地検の処分通り「不起訴相当」と判断したことは、実態から遊離した手続きだけ判断で、検察審査会制度を問題視しています。

当方は、軽微な内容の小沢事案を検察審査会の議決(起訴相当)は、「健全なる市民感覚」の判断と思えず、それを「政治とカネ」問題と誇大報道に大いなる疑問を持っています。
朝日新聞が、数日前に、検察審査会の審査員メンバーの体験談の記事がありましたが、一読しましたが、メンバー全員が誠心誠意で事にあたったという内容で、問題提起の部分がなく、皆さん、ご立派なバランス感覚を持つ健全なる市民かと思いましたね。
長い物に巻かれろの適当な当方は、過去に寛容な人間で、「健全なる市民感覚」など持ち合わせいないことだけは、事実ですね。

江川紹子女史、日刊ゲンダイが提起した検察審査会ついては、見直しが不可避ですね。

「参考」

① 神奈川新聞のローカルニュース「任意聴取の録音容認方針、江川紹子氏質問に千葉法相が回答

江川紹子氏の質問に、
”「参院任期満了(今月25日)後の閣僚続投が内定している千葉景子法相(神奈川選挙区)は20日の閣議後会見で、犯罪捜査にからむ検察庁などの任意聴取において、捜査協力者によるやりとりの録音を容認する考えを示した。「閣僚任期中に何らかの形で捜査機関へ伝える」とした。」”
千葉法務大臣が回答。

可視化について消極的と思われる千葉法務大臣が、「任意の取り調べで被疑者・参考人が録音機を持ち込んで録音」について、前向きな発言は、可視化への一歩前進の期待は持たせるが?如何かな?



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