一応は「会社やめたらとりあえず日本一周でもします…」と言ったこともあり、「なんちゃって」以外も含めると日本のほどんどを回ったはずだが、薄れつつある記憶と、どこかへ散らばりつつあるのメモが飛散しない内にこのブログに残しておくことにしようかと…
基本的にカメラを持ち歩かない旅だったので、殺風景ではありますが…まずは「番外編その１」！
【北海道： 2005年7月19日～8月4日】
7月19日の大洗発のフェリーに乗り、相棒の独式一号機と共に北海道へ向かう。
時間はあるので下を走っていけばよいのだが、多分、時間と余裕のない日々の癖が抜けなかったのだろう。
バイクに乗り始め、北海道を走りたいけれど、時間も気持ちの余裕もなかったので飛行機にバイクを積んで行ったことも２回ほどあるくらいだ。
多分、バイクで北海道に行くのは１０回以上あるのだが、いつでも北海道を走れると思うとワクワクしてしまう。
さてさて、苫小牧に上陸し、札幌に２泊した後にとりあえず道東へ向かった。
実はバイク旅と言いつつ、実は師匠に当たるご夫妻と我妻と合流し、クルマでしばしの擬似家族旅行から始まったのですよ（笑）
札幌から旭川→上川でラーメンを食べるなど網走までのんびりとドライブ。
一応、サンマではなく蟹などいただいたのだが、Ｓ木先生が力を失ったせいか蟹にも力がない…というのは冗談だが、その後は知床経由で釧路へ向かう。
知床では観光船に乗るなど常のバイク旅とは違う構成を楽しみ、路湿原の細岡展望台などへも立ち寄った後の釧路の夜は港近くの夜店（？）で炉端バーベキューでした。
明けて釧路で我妻を飛行機に乗せた後は、帯広（ぱんちょうの豚丼）経由で札幌に戻り、改めてバイクひとり旅の再開となる。
で、旅人はとりあえず北へ向かう。
札幌から石狩で海に出て、そのまま海沿いに留萌経由で北上し、日本海オロロンラインを経て宗谷岬に出たのだが、そのままオホーツクへ下って猿払でテントを張ってキャンプ。
明けた朝の凄い霧の中を南下するが、久々に走りっぱなしの直線路に飽きると山道を探すなどしつつ、美幌峠を越えて弟子屈へ向かう。
佐呂間で「ほたてバーガー」を食べつつ仕入れた情報によると翌日は大雨とのことだったので、「沈殿」できる宿として「摩周湖ＹＨ」に泊まる。
翌日は予想通りの大雨だったが、バイク乗りはためらいつつも大半が走り出す。
ワシだけ連泊でゴロゴロしながら英気を養う。
次の日はキリキリと走り、根室でエスカロップを食べてからノシャップ岬で強風に吹かれる。
北方領土のことを心配する余裕もなく吹きさらしでは１ｍくらい真横に飛ばされながら釧路にたどり着いて、当時のマイブームだった釧路ラーメンをハシゴする。
この日は厚川の「とほ宿」泊まりにする。
この辺りから、少しだけ旅人らしくなってきた気がする。
えりも岬から日高に入ったところで大雨。
さして遅い時間ではないのだが、真っ暗な然別湖を脇目に見てぬかびらＹＨに到着。
夜はほっこりと幌加温泉（嬉）
打って変わった晴天の下、大雪を越えて旭川でラーメン。
美瑛あたりをブラブラしていたらあっという間に時間が過ぎて、宿がきまらぬままにウロウロして、迷いながら歌志内でテント泊。
札幌に戻りエネルギー補給した後は、お盆前に横浜に帰り着くべく帰り方向だが、まっすぐ帰るわけでもなく、小樽・余市と積丹半島を巡り函館へ…
そこから青函を渡って本土へ行けばよいものを、昔の癖で帰りのフェリーまで予約していたので律儀に苫小牧からのフェリーで帰ることになってしまった。
函館→苫小牧は再びの大雨だし、疲れと持病の痛風の前兆で足は痛いし泣きそうでした。
ということで、退職後第一回目のロングランは17日かけて無事に終了。
遍路物語以上に「聞きたくない他人の思い出話」との自覚ありますが、もし読んで面白いと感じていただける方がいれば嬉しいなと思います。
（続く…）
