レビュープラスさんの献本に応募し、提供いただいた一冊です。
先日からたまたま同著者にご縁があるようです。
「世界ふしぎ発見」の話が登場し、おや?と思えば、先日読んだ「インクルージョン思考」の著者ではありませんか。
誰もがよく知る”代表作”があるというのは強いですね。
文章を届ける相手を意識して書く。
推敲する。時間を置いて再度見る。声に出して読む。
気持ちが乗らなくても、とりあえず何か書いてみる。
このあたりの話は、物書きの皆さんにとっては万国共通のルールのようです。
作家も教師も、放送作家も行きつくところは同じなのだと改めて知りました。
その意味では、どこかで読んだ話が出ていることの安心感、信頼感を持てます。
本作品で印象的だったのは、
”書き出しで惹きつけろ”
のテクニックです。
(まさに、タイトルでも訴えているキーワードだろうと。)
次の3作品の書き出しが好事例として紹介されます。
吾輩は猫である。
メロスは激怒した。
ある日のことでございます。
最後の1つは、「蜘蛛の糸(芥川龍之介)」です。(分かりましたか?)
確かに、どの名作の書き出しも、次に続く文章が非常に気になります。
短い書き出しで軽やかに始めて、いいリズムを保って、?(なんだろう)/!(なるほど)を織り交ぜて読者を惹きつけ続ける。
そんな文章を書きましょうと指導してくれます。
推敲のテクニックもチェックリスト形式にしてあり、実践しやすいものを届けようという気持ちが伝わってきます。
時間を置いてもう一度みても、できていないところを反省させてくれる一冊だと思います。