会食恐怖症のページ

私の経験を基に会食恐怖症について書いてあります。
各カテゴリーごとに記事を見ていくと読みやすいと思います。

完成予定日

2006-07-29 06:26:55 | お知らせ

会食恐怖症に関する記事は、一通りは2006年の12月の完成を目指してがんばっています。
完成後もちょろちょろ更新するかもしれませんが、今書きたいと思っていることは一応今年中に書きます。
記事作成しながらも考え方っていろいろ変化しているんですよね。
相反する考えが同時に自分の中に存在していたりもします。


カミングアウトについて考える

2006-07-28 06:55:54 | カミングアウト

カミングアウトはしたほうが良いでしょうか?
それともしないほうが良いでしょうか?
私はしたほうが良いと思っています。
それはなぜか?
心配事が減るからです。
カミングアウトせずに隠していると以下のようなことを心配すると思います。
食事に誘われたらどうしよう、、、
もしも知られたらどうしよう、、、
知られてしまって、嫌われたらどうしよう、、、
みんなと食事していないから話題についていけない時がある、どうしよう、、、
いざ挙げてみると、がんばっても4つしか浮かびませんでしたが、
これらの心配をしている時間は非常に長いと思います。
1
日のうちの多くの時間を上記の悩みで費やしている可能性もあります。
それはもったいないと思います。
もっと他の事で悩む時間を作ったほうが良いと思います。
友人関係のこと、恋愛のこと、勉強のこと、仕事のこと、将来のこと、
もちろんこららについて悩んでいると思うのですが、
その悩みの多くが会食恐怖症と結びつけて
悩んでしまっているのではないのかなと思います。
会食恐怖症を抜きにしたって、それらのことで悩むことはたくさんあります。
この時点で一般的に書くのには限界を感じたので、
「カミングアウトについて考える(私の場合は・・・)」というトピックで
私の場合を例に挙げて考えてみたいと思います。


きっかけ(私の場合は・・・)

2006-07-28 06:41:46 | きっかけ

私の場合、きっかけはよくわからないです。
何せ、発症したのが物心付いた頃ですから。
給食には嫌なイメージがあります。
いつも残すので、いかに先生の目を盗んで残すか、毎日戦いでした。
元々あった会食恐怖が給食で強化されたのかもしれません。
よって、きっかけ自体は家庭環境のどこかにあったのではないかと思います。
そこで、私の家庭環境について考えてみます。

■家庭環境
物心が付いた頃から私の家は両親の仲が悪く、冷戦状態でした。
ケンカとかはしないのですが父親と母親は全然会話をしませんでした。
母親が父親を嫌っていて、常に怒っている、嫌悪感を発しているといった感じでした。
極々たまに父親が何か話しかけても、母親はそれを無視するといった感じでした。
(※大人になってから色々話を聞いたところ、元々は母親の「おはよう」などの挨拶に対して
父親が無反応だったから、それが辛く、話すことを止めてしまったようですが。)
そんな状態ですので、家での食事のときは緊張感がありました。
小さい頃は一応、休日は家族4人(父・母・姉・私)で食卓を囲んで食事をしていたので、
食事の時間は父親と母親が接近する時間帯でした。
両親が接近すると、私の緊張感は高まっていました。
母親の父親に対する嫌悪感がひしひしと伝わってきたからです。
母親が怒り出すのではないかと不安感に襲われていました。
また、食卓の雰囲気をできるだけ和やかにしたいと気を使っていました。
父親と母親、平等に話をしないといけないと勝手に気を使っていました。
みんなを笑わせたいと勝手に気を使っていました。
そんなこんなで、私には食事に対してよい印象が無いのだと思います。
食事をする時とは、緊張する時、気を使うときでした。
このことが、会食恐怖症の一因になっているのではないかと思います。
因みに、食べ物を残したり、食べるのが遅かったりしても怒られたりはしませんでした。
食べれなかったら無理せず残していいよって言われてました。
その変わり(かどうかはわかりませんが)嘔吐したら母親が怒るという
印象があります。嘔吐恐怖の一因かも。


会食恐怖症とは?(一般的に)

2006-07-28 06:37:55 | 会食恐怖症とは?

「会食恐怖症」とか、「外食恐怖症」とか呼ばれているようです。
いまのところ、「会食恐怖症」という病気は無いようです。
不安神経症の症状の一つみたいです。
説明しているサイトがあったので、リンク張っておきます。
参考:http://2.csx.jp/~counselor/Deipnophobia
一言に「会食恐怖症」と言っても、人によって程度はさまざまで、症状も人によって違います。
共通していることは、「ご飯を食べるのが苦手・困難」という点でしょう。
また、「会食恐怖症」を抱えている方は他の病気を併発している方が多いです。
パニック症や対人恐怖などです。嘔吐恐怖を持っている方も多いです。
以下、主な発症パターンを記します。(まだ、うまく分類できていません)
●一人で食べるのも辛い
●一人で食べるのは大丈夫だが他の人(家族でも)がいると辛い
●家で家族と食べるのは大丈夫だが、それ以外の人は辛い
●家族とであれば家でも外食でも大丈夫だが、他人がいると辛い
●家族・仲の良い友達であれば大丈夫だが、それ以外の人がいると辛い
●ある特定の人(異性・目上の人・親など)がいると辛い
●ある特定の店(高級店・人気店・ファーストフードなど)だと辛い
  ※どういうお店がダメかは人によって違うようです。
●ある特定の料理(脂っこいものとか)だと辛い
●大皿料理などは大丈夫だが、一人の食べる量が決まっていると辛い
●大皿料理だと辛い(※上記と逆のパターン)
●同じシチュエーションであっても発症する時としない時がある
●飲食店にいること自体が苦しい(気持ち悪い)、飲み物すら飲めない
●飲み物程度なら飲めるが固形物は辛い
●居酒屋であれば大丈夫だが、それ以外は辛い
※「辛い」とは、食べるのが辛いというのはもちろん、その場にいるだけで
気持ち悪くて辛いなども含んでいます。


会食恐怖症とは?(私の場合は・・・)

2006-07-28 06:36:03 | 会食恐怖症とは?

私の場合は、同じ年齢ぐらいの女性や、目上の人、威圧的な人と一緒だとだめだったりします。
また、フォーマルな感じのお店も苦手です。フランス料理とか苦手です。
もっとも苦手なのが、友達の家で友達の親が作った料理を食べることです。
残しては申し訳ない、失礼だ。というプレッシャーが強いです。
大皿料理は得意です。(自分の食べる量が決まっていないから気楽)
嘔吐恐怖に関しては子供の頃から今でもあります。
中学生の頃は電車に乗るのが怖かったです。今では治りました。
床屋も不安を感じていました。が、今では床屋(美容院)は好きです。
対人恐怖も微妙にあった時期がありましたし、
人に対して恐怖を感じる気持ちがわからないでもありません。
あと、赤面症です。アガリ症でもあります。
アガリ症は最近改善されてきていますが、赤面症は相変わらずです^^;
以下、私の場合の発症パターンを記します。外食恐怖以外も記します。
発症パターンは今までの人生で常に同じというわけではないので、
子供の頃からいくつかにわけで記します。

■小学生の頃
●給食を食べるのが辛い。ただし、高学年の頃は
  食べられるようになっていました。慣れかな。
●親戚の家で食べるのが辛い
●友達の家で食べるのが辛い
●家族での外食は殆どしたことがないので良く覚えていませんが、
 ある程度大丈夫だったかも
●低学年の頃、夜寝るために布団に入ると気持ち悪くなる(夜中にふと目覚めて
  吐いてしまったことがあり、その後暫くそのような症状が出ていた)

■中学生の頃(何かと症状が一番重かった時代、辛かった~(><))
●給食がなくなりお弁当だった。お弁当は大丈夫。(気軽に残せるから大丈夫だったっぽい)
●友達同士で外食(ファミレスとか)が辛い(殆どそういう機会はなかった、作らなかったですが)
●親戚の家で食べるのが辛い(そういう機会はあまりなかったですが)
●家族での外食は無かったのでわからない
●修学旅行の初日が辛い(2日目以降は比較的楽だった。ただし、宿での食事のみ)
●朝、学校に行く前に軽く気持ち悪くなる。朝食があまり食べられない。
●乗物に乗るのがちょっと怖い(気持ち悪くなる)
●朝礼や学年・全校集会などの場が怖い(気持ち悪くなる)
●中間・期末試験を受けるとき極度に緊張する(気持ち悪くなる)

■高校生の頃(会食恐怖はあったが、高校生活は楽しかった~(^0^))
●中学生の頃に引き続き、お弁当は大丈夫
●友達同士で外食が辛い(高校生にもなるとそのような機会が増えて、
  辛いことが多かったです。断ったりもしていました。
  逆に思い切って行ってみたら普通に食べられたときもありました)
●親戚の家に行く機会は確か無かったのでわからない
●家族での外食は無かったのでわからない
●修学旅行の初日が辛い。自由行動での食事が辛い。

■大学生の頃(症状があまり出なかった頃。生活はだらけてたな(^^;))
●日常の生活(学食)では殆ど発症しなかった
●大学周辺の食堂も大丈夫だった
●ちょっと遠出(といっても渋谷とか)だとダメなことがぼちぼちあった
●家庭教師先で食事を出していただいたときは、食べれないときもあった
●飲み会は大丈夫だった

■社会人になってから(カミングアウトを積極的に行った)
●新人研修の頃はダメだった。社会人になったプレッシャーもあったのか、
  痩せました。体重が49Kgになったときもありました。身長166cm
●社食がある事業所では社食で食べてた。社食は大丈夫だった
●社食が無いところではもっぱらお弁当を注文or買ってきて自席で食べてた
●以前からと同様、飲み会は大丈夫だった


このブログを書こうと思った動機

2006-07-28 06:29:31 | はじめに

まずはじめに、私がこのホームページを作ろうと思った動機について述べておきます。
私がこのページを作ろうと思った動機は大きく分けて3つあります。
一つは、このページを会食恐怖症の方が見ることによって
何かのヒントを得て欲しいということ。
二つ目は、会食恐怖症という症状をより多くの方に
知ってもらいたいということ。
三つ目は、今私が思っていること、昔私が思っていたこと
(これは今の私の記憶を頼るしかないが)を記録しておきたいということ。
以上の三点です。
まず一つ目の動機についてですが、コレが一番大きいです。
このホームページを読んだら会食恐怖症が治るなんて大それたことは
考えていませんが、このホームページを読むことで何かしら変化していただけたら
良いなと思っています。
私自身長い間会食恐怖症に苦しんできましたが、
会食恐怖症であまり悩まなくなった今になって思うことは、
人生において会食恐怖症よりも悩むべきことはたくさんあるということです。
友達関係のこと、恋愛のこと、勉強のこと、高校進学のこと、大学進学のこと、
就職のこと、仕事のこと。
これらのことをめいっぱい悩んでこそ、人生楽しいのだと思います。
私の中で会食恐怖症の悩みが大きかった頃、
それらの悩みは大したことに感じていませんでした。
会食恐怖症の悩みに比べればちょろいと思っていました。
仮に悩んだとしても、殆ど会食恐怖症に絡んだ悩みでした。
例えば、恋愛のことで悩んだとしても、
「会食恐怖だからデートの時ご飯が食べられない。どうしよう。。。」という悩みでした。
「楽しいデートにするにはどうすればよいか?」とか、
「どうやったら相手に喜んでもらえるか?」
など、あまり悩みませんでした。悩む余裕がありませんでした。
極端な話、ご飯さえ無難に食べられればそれで良いと思っていました。
それはそれである意味では幸せだったとも解釈できるかもしれません。
悩みが限定されていますから。多くのことで悩まずに済みます。(悩みは大きいが)
将来の仕事についても、中学・高校・大学生の頃は、
会食恐怖があまり影響しない職業でそれなりに給料がもらえれば
何でも良いと思っていました。(これは、会食恐怖のこと以外に、
仕事人間になりたくなかったという想いも影響していますが)
職業の選択肢を自ら極端に減らしていました。
選択肢が少ないから迷いも少なかったです。
このように、会食恐怖症のこと以外ではあまり深く悩まずに過ごしていました。
以前は、それでよいと思っていました。しかし、今の私はそうは思いません。
会食恐怖症以外のことでもっと悩んでいたかったと思います。
人間は悩むことによって多くのことを学べるのだと思います。
私は会食恐怖症についてたくさん悩んできました。だからそこから学べたことは
たくさんあると自負しています。
反面、それ以外のことについてはあまり深く悩まずに過ごしてきたので、
学んでいることがまだまだ少ないと思っています。
前置きが長くなってしまいましたが、私は今現在会食恐怖症で悩んでいる方々に
会食恐怖症のことばかりに囚われている状態を脱して欲しいと思っています。
会食恐怖症が治らなくても、それに囚われなくなればOKだと思っています。
会食恐怖症に囚われなくなると、その他のことで悩む余裕ができてきます。
人生の選択肢が広がります。
人生と言わないまでも、日々の生活の選択肢が広がります。
会食恐怖症であっても、友達と遊びに行けるんです。
そんな気持ちになれる為の何かしらのきっかけ、ヒントを与えられたら嬉しいです。
二つ目の動機、「会食恐怖症をより多くの方々に知っていただきたい」ですが、
「会食恐怖症」という症状は世の中にはほとんど知られていないというのが
現状です。(2006年7月現在)
会食恐怖症の方々自身も、「会食恐怖症」という言葉を知らなかったという方が多いです。
私はインターネットによって知ることができましたが、インターネットをやらない方々は
病院やカウンセリングへ行って、そこの先生が知っていない限り、
知る機会は無いと思われます。
友人・知人にカミングアウトした時も、ほぼ全員不思議がります。
「会食恐怖症」という概念を知らないからです。
私は、より多くの人が「会食恐怖症」を知ることによって、
「会食恐怖症」の人が気軽にカミングアウトできる世の中にしたいと思っています。
「高所恐怖症」のような感覚になればよいなと思っています。
「高所恐怖症」は皆さんご存知ですよね?
だから、高所恐怖症の人はカミングアウトする時に、「私は高所恐怖症なんです」
って言うだけで済むんです。わざわざ、「ガラス張りのエレベーターとかに乗ると
怖くてドキドキして仕方が無いんです。」なんて説明しなくて済むんです。
しかも、高所恐怖症であること伝えることに殆ど抵抗は無いと思います。
先ほど「高所恐怖症の人はカミングアウトする時に」という表現を使いましたが、
「カミングアウト」という言葉を使うのが違和感があるぐらい、気軽にいえると思います。
「会食恐怖症」についても、「俺、会食恐怖症なんだ」と気軽に言え、
それを言うだけで、「ああ、この人はご飯を食べるのが苦手だから、
ご飯を食べていなくてもおかしくないんだな。」とだいたいのイメージが
伝わるような世の中にしたいと思っています。
(※個々で症状は違うので、正確に伝えるには細かな説明が必要になりますが、
「会食恐怖症」という言葉だけでおおよそのイメージが伝わればよいと思っています。)
ちょっと余談ですが、世の中の多くの方々に知ってもらうには、
このホームページだけでは全然足りないです。
googleやYahooの検索で上のほうに表示されるようになれば、
少しはマシかもしれませんが、インターネットをあまりやらない方々には浸透しません。
新聞や雑誌、テレビやラジオに取り上げられたり、書籍を出版したり、
などのことが必要だと思います。
そういうことが実現できるように今後も努力を続けていきたいと思います。
三つ目の動機、「私が思っていることを記録しておきたい」についてです。
人間の(少なくとも私の)考えは日々刻々と変化しています。
昔考えていたこと、感じていたことは日々色褪せていってしまいます。
でも、昔考えていたこと、感じていたことが大切ではないというわけではありません。
むしろ、新鮮なまま保存しておきたいと思います。
私は今現在(2006年7月)で28歳ですが、今考えていたことはこのまま放っておいたら、
50歳にもなれば忘れてしまうと思います。
少なくとも正確には記憶できていないと思います。
私が50歳になっても、28歳の会食恐怖症の人はいると思います。
そういう方は、50歳の私の話よりも28歳の私の話のほうが参考になるかもしれません。
また、その28歳の方から話を聞くときに、50歳の私として話を聞くよりも
28歳の私の感覚で話を聞くほうがよりよく理解できるかもしれません。
私が年をとっても、若い頃に感じていたこと、考えていたことを一時的に取り戻せるように
するために、今の私が考えていること、思っていることを記録しようと思いました。
小学生、中学生、高校生、大学生、就職初期の頃のことも記録しておけばよかったなぁ。。。
その頃のこともこのホームページに記録しますが、
すでに事実と記憶が多少違っているかもしれません。
特に、気持ちの部分に関しては(一番苦しかった)中学生の頃の感覚は決して
正確に表現できないのだろうなぁと、残念な気持ちです。
それらの反省を生かし、28歳のことは記録しようと思いました。