前々回お伝えしましたように、解体工事事前調査結果報告書は正味たったの8ページというお粗末さでした。
概要版ではなく、原本を出してほしいと福島瑞穂議員事務所から再度請求していただいたところ、驚きの回答。
「提出した資料が正式版であり、この資料以外に関係するものはありません。」
これが正式版?
ウソばっかり!!!
このような代物でよしとする環境省はきちんとお仕事をしていると言えるのでしょうか。チェックが甘いというレベルの話ではありません。正式なものを持っているのは分かっているのですから出してください。出すことで何が都合悪いのですか?汚染の深刻さがバレる?いや、そうではなくてただ相手が私達、反対住民だから出したくないのではないですか?
塩谷町への執拗な嫌がらせといい、反対する市民への暴力的ともいえる態度は看過できません。地権者から用地を借りるときには平身低頭、協力的な市民にはご褒美、その反面言うことを聞かない市民は敵視して徹底的につぶそうとする。こういう権力の乱用を野放しにすれば大変なことになります。
鮫川村の一連の経緯で、国はオモテの顔とウラの顔を使い分けるということをもろに見せつけられました。ここで学んだ最大のことは、決して国を信用してはならないということ。そして、今まで知らなかったために騙されていたということ。知らないでいることは騙されているということです。国の言うなりに高汚染地帯に帰還するのも同じことです。
以下、福島瑞穂事務所宛て
【再請求の理由】
本件の総ページ数は22ページしかなく、しかも事前調査報告部分については8ページに限られており、概要版が開示されたものと思われます。
一方、一緒に開示されました「平成26年度 仮設焼却炉(相馬市・新地町)解体撤去検討事前調査業務調査結果報告書(平成27年3月)」は563ページあり、こちらが本来の必要な項目を満たす正規の報告書ではないかと思われます。
焼却灰のデータを見ると鮫川村で焼却された廃棄物は相馬市・新地町よりもむしろ高い濃度であった可能性があり、相馬市・新地町以上に入念な調査が必要です。
つきましては、上記「日立造船㈱「平成27年度福島県鮫川村における放射性物質を含む農林業系副産物等処理実証事業に伴う処理施設解体撤去等工事事前調査報告書」(平成28年1月)」の正式版を全文入手したく、再度ご請求いただきたくよろしくお願い申し上げます。
3月16日 解体工事の様子を見てきました。
焼却炉を覆う建屋の骨組みが組まれていました。
標高700m以上あるので数日前の雪がしっかり残っています。
鮫川村の仮設焼却炉解体工事のスケジュールがようやく示されました。
なんと、環境省HPのトップ画面「新着情報」には掲載せず、後ろの方にコッソリ載せてありました!
福島県鮫川村における実証事業
3月9日「鮫川村仮設焼却施設解体工事について」を掲載しました。
最後の最後まで秘密主義です。
しかもスケジュールによると、住民説明会を求めて去年参院会館で交渉したことも無視して、すでに工事を始めているようです。
前回お伝えしたとおり事前調査結果報告書も掲載せず、開示請求で出て来たのはペラペラ。
今回HPに掲載されたのは以下の4ページのみ。
焼却炉は通常、放射能汚染されていなくても、ダイオキシンなどで高濃度に汚染されており、設置の時と比較にならないほど危険な作業です。
今回の焼却炉は最初から構造的欠陥が指摘され、事実爆発事故まで起こしたようなシロモノで、80000ベクレル超のものまで燃やしていたのです。それがこんな、たったのこんなメモ書き程度の説明とは!こんなにバカにした話はありません。
皆さん、納得できますか?
(しかもわざと小さく加工しているのか、非常に見え難い仕様になっています。)
ピンク色強調線:ブログ管理人
大分間が空いてしまいました。m(_ _)m
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、広報さめがわ新春第一号をご紹介します。
さて、昨年より現場に行っておりますが、まだ解体工事に入りそうな動きはなくひっそりとしています。
村や監視委員に確認したところ、まだ地権者説明会はこれからとのことで、具体的な工事は始まっていないことが分かりました。(村長さん、もうちょっと正確に言って下さいね。)
ただ、12月末に監視委員会への説明は終わったとのことで、残すは地権者説明会と住民説明会(やらない可能性大)となりました。
解体工事事前調査報告書もまだ環境省HPにアップされていませんので、環境省は速やかにアップいただくようお願いします。
お知らせが遅くなりましたが、解体工事は「厳正な」入札の結果、以下のとおりとなりました。
日立造船株式会社
金額 8億2千80万円
設置から運転、解体までの分かっている範囲の合計は
H24.9~H26.3 506,520,000円
H26.4~H27.3 467,640,000円
H27.4~H27.7 未開示
解体とあわせて少なくとも
1,794,960,000円
未開示部分や造成工事、地権者同意取得などを合わせると
20億円は下らないと思われます。
あの、事故を起こしたちゃちな施設(処理能力1.5トン/日)で500トンに満たない汚染物の焼却に20億円が費やされたのです。
現地の様子(2015.12.10)
ちょうど測定業者(東京ニュークリアサービス株式会社)が線量測定に来ているところに出会いました。
灰保管エリアにブルーシートの山が置かれているので警備員に尋ねると「セメント固形化された焼却灰」とのことです。
地中に埋めてあるはずのものがなぜ外に置かれているのかは不明です。