許せない！福田富一知事の錬金術

今日の下野新聞のTOPには
「再開発ビル今秋着工へ」との見出し。

宇都宮の歴史と文化のシンボルでもある「二荒山神社」
その貴重な景観を壊す県内一の高層マンションの建設計画にSTOPをかけようと、
二荒山神社の助川宮司、近隣の「餃子のみんみん」の伊藤社長が中心となって、
県が認めた事業計画の認可取り消しを求めた裁判の、
裁判長らによる現地調査が行われました。
３月１０日の事です。

栃木県はその日を狙って、再開発組合の権利変換計画の認可を出しました。
これで実際にマンションの建設計画がスタートする事になります。
狙い澄ましたように、３月１０日に認可をぶつけました。

よりによって裁判所の現地調査に日です。
まさに司法をないがしろにした、行政の横暴。

福田富一という知事であり政治屋の、
ゼネコン談合政治への執念が見えます。
選挙を前にして、どうしてもお金が欲しかったのでしょうね。
えげつなく、情けない話です。

県議会ではろくな議論もされずにほぼ全会一致でOKをだしています。
栃木県政に見る「行政の横暴と政治家の無能」の象徴です。
自民党、民主党、公明党、無所属クラブ（形式上だけ無所属）のオール与党は、
なんでも賛成。
唯一の野党の共産党は、お役所大好きですから・・・。
本当にお話になりません。


この計画は、現在二荒山神社の向かって左手にある、
足利銀行、栃木銀行、旧・上野百貨店本館などの土地を、
栃木県内一の高層ビルを建てる計画だ。
パルコ側から見るとそれほど感じないかもしれないが、
神社の境内からの圧迫感はただ事ではない。
市民の皆さんには、是非とも境内から南を見て想像して欲しいものです。
凄まじいものがあるはずです。
中身は２４階建て、地上８２．５ｍ、１５３戸の高級分譲マンション。
１・２階は店舗と事務所に使います。
これが純粋に民間のものなら、まだあきらめも付くかもしれないが、
皆さんの税金がふんだんに使われるとなったら話は別です。


当初の計画では総事業費約６２億円のうち、約３２億円が補助金です。
国が約１６億円、県が約８億円、市が約８億円・・・。

いつのまにか、総事業費が約７１億円に変わっており、
戸数も１６５戸に・・・。（私も知らなかった）
更に「建設資材の高騰」という理由で、
総事業費がまたまたアップして約７５億円に・・・。
当初計画から１３億円も増加しています。
当然、行政からの補助金も増額で、
総額３５億２０００万円、
総事業費の約４７％もの金額・・・。

この土地の権利の６割を持つのがゼネコンの大林組。
近年、各地で談合事件で問題を起こしてる会社で、
宇都宮の裏政治とは長く深い癒着の構図が出来ているます。
その次の地権者は足利銀行。
銀行の破綻により再建計画の途中。
しかも県民、市民の税金を２００億円も紙くずにした銀行だ。

大林組は、二荒山神社の向かって右手の「表参道ヒルズ」という、
かなり痛い名前の８階建ての民間商業ビルも建設。
その際には、総事業費約５９億円のうちの約２４億円が補助金、
さらに、そのビルの２フロア（５・６階）を、
市が約１９億円買い取っているので、
実際につぎ込まれた税金は約４３億円。
総事業費の約７８％にもなります。
彼らはいくら税金をかすめ取れば気が済むのでしょうか？

宇都宮では昨年オープンした「宇都宮城」という史実に基づいた設計ではない、
インチキのお城を総事業費約１４２億円で建設。
この計画を推し進めたのが、現在知事の福田富一（当時は市長）という政治屋。

宇都宮という街は、この宇都宮城と、
その真北に位置する二荒山神社を中心に発展しました。
この二つは対になる存在なのです。
その貴重な歴史と文化のシンボルの景観を守る事は、
城を新たに建てるより重要です。
私は無宗教論者ですが、これは宗教に関係なく守らなければならない問題です。
宇都宮市民として当然だと想うのですが、
お役所と福田富一という政治屋は違いました。

歴史や文化を守っても、自分たちが儲かるわけではありません。
無駄なお城を建てたり、景観を壊してまでマンションを建てて、
税金を湯水のように使っても、自分の懐は痛まないどころか、
福田富一という政治屋の懐は暖かくなるようです。
栃木県はこのままで行けば、
２年後には財政再建団体（事実上の破綻）になるというのに・・・。

佐藤栄一という市長は、福田富一の操り人形ですので、
全く存在価値はありません。
選挙目当てで最近は知事も市長も揃って、LRT推進！とは言わなくなりました。
選挙が終わったとたんにLRTを導入する腹づもりなのでしょう。

今年の１１月には知事選挙と市長選挙です。
絶対にこんな奴らは落とさなければなりません。
福田富一と佐藤栄一は、絶対に許しません！

久々にはらわたが煮えくり返った一日です。