時間のない島の先端に
砂紋で出来た小島がある
幻の波と音のない空が
鈍色の光を不意にちらつかせる
そもそもここに来たのはほんの偶然で
なんの期待もなくそこに座っていた
その出来事は実は出来事ではなく
そこにそうして在る、ただそれだけのこと
そこにそうして在る、ただそれだけのことを
人はほとんど見失う
だからここにそれを見つけることは
なにかの激しい恩寵とかいうものに違いない
安住を求めて彷徨う
探している、見つかるはずだと
だが求めても彷徨っても探しても
そこにはなぜかたどり着くことがない
それに気づくわずかな者を賢者と言った
何もかも投げ出してただ在ることの至福を
どのように知ろう?
ああ、それが奇跡であることすら
ほとんど誰にも知られることはない
だがこの時間のない島で
その奇跡が起きたのだ
一瞬とも永遠とも思えるその瞬間を
愛の中でつながるわれわれの存在に応えて
砂紋で出来た小島がある
幻の波と音のない空が
鈍色の光を不意にちらつかせる
そもそもここに来たのはほんの偶然で
なんの期待もなくそこに座っていた
その出来事は実は出来事ではなく
そこにそうして在る、ただそれだけのこと
そこにそうして在る、ただそれだけのことを
人はほとんど見失う
だからここにそれを見つけることは
なにかの激しい恩寵とかいうものに違いない
安住を求めて彷徨う
探している、見つかるはずだと
だが求めても彷徨っても探しても
そこにはなぜかたどり着くことがない
それに気づくわずかな者を賢者と言った
何もかも投げ出してただ在ることの至福を
どのように知ろう?
ああ、それが奇跡であることすら
ほとんど誰にも知られることはない
だがこの時間のない島で
その奇跡が起きたのだ
一瞬とも永遠とも思えるその瞬間を
愛の中でつながるわれわれの存在に応えて