日高見製作所 業務日報

「鉄分」欠乏中。。

牛肉の話題

2005年05月02日 01時56分56秒 | ニュース見たり聞いたり
 事件事故の陰に隠れてしまって、新聞紙面やTVなどで取り上げられる機会が減っているアメリカ産牛肉の輸入問題。
 それでもWebで報道機関やBSE問題を解説しているサイトを見たりしていると、アメリカ側が牛の年齢を肉質で測定することが合理的であると主張していたり、日本の肉処理は全頭検査では検出できない程度の異常プリオンが肉に付着する可能性があったり、といった記事を読むことができる。
 まあ、今しばらくはリスクがあると覚悟をした上で牛肉を食べる必要があるのだろう。

 今日の本題。昼休みに新聞を広げてBSE問題の記事を読んでいた時のことである。
 横から紙面をのぞき込んでいた上司がこうつぶやいた。
『なんでもいいから早くアメリカ産牛肉の輸入を再開して、安い牛丼を食べさせてくれ』
 私は反射的に次のように返した。
『死にますよ?(これは、牛肉に含まれる異常プリオンを摂取することにより変異型クロイツフェルトヤコブ病になるリスクが高まることの意味で、食べたらすぐに死に至るという意味合いではない)』
 それに対して上司はこう言った。
『火を通せば大丈夫でしょ』
『・・・はあ』
 私は返す言葉が見つからなかった。
 これまでにBSE感染牛の肉を食べたことによって変異型クロイツフェルトヤコブ病にかかった人は皆、生肉を食べていたとでもいうのだろうか。
 ハンバーガーのパテは生肉であったろうか。
 加熱処理しても異常プリオンは変質しないからこそ、BSEにかかっている牛の肉は処分されているのではないのか。全頭検査をパスした牛でも危険部位を取り除いて、加工しているのではないのか。

 上司は私と同い年で30代前半であるが、その人物の認識が『火を通せば安全』であるということに私は言葉を失ったのだ。
 BSE問題。無知な者たちの意見を「民意」としてとらえられてはいけない。

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1 コメント

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無知 (ainnocence)
2005-05-03 20:33:33
nimaibashiさん、TBさせていただきます。

異常プリオンが熱に非常に強いのは周知だと私も思っていたのですが、やはり知らない人も多いようですね。

でも、知らない人を責めることはできませんよね、かなり専門的なことでもあるのですから。

それにしても、食べたら病気になるかもしれない食品が一般的に流通する事の方が異常だと感じます。

消費者が食品を選別するのには限界があるのですから。

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