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俺の明日はどっちだ

50歳を迎えてなお、クルマ、映画、小説、コンサート、酒、興味は尽きない。そんな日常をほぼ日替わりで描写

「96時間」 TAKEN

2009年09月02日 10時34分55秒 | 時系列でご覧ください

かつて秘密工作員として腕を鳴らしたものの嫁には逃げられ、最愛の娘も嫁の再婚相手である大富豪のもとに行ってしまっているという冴えない中年主人公(リーアム・ニーソン)が、娘の誘拐事件を契機に、男として、そして父親として再び輝きを取り戻すという、娘を持っている親父たちには何とも堪らないであろう夢物語。



ヨーロッパを舞台に“人身売買”というデヴィッド・クローネンバーグの快作「イースタン・プロミス」を彷彿させる背景もさることながら、過保護でうざいほど娘にメロメロな親バカぶりを描く前半もそれなりにもの哀しいけれど、何といっても見ものは娘を奪還するために何の躊躇もなく暴れまくる中盤以降、その過激なまでの徹底振りに思わず拍手!

とにかく娘を掻っ攫っていった憎っくき敵ならばなんでもアリと、後ろを向いていようが容赦なく射殺するわ、手掛かりを得るためには極悪非道な拷問によって詰問し、情報を得たあとはいとも簡単に殺してしまうわ、何の罪もない旧友の嫁さんすら恫喝のために躊躇なく撃ってしまうわと、どこか浪花節が入ってしまうスティーブン・セガールとは大違いの冷酷さ。



いやはや、決して声を大にしてオススメする作品ではないけれど、なんの捻りもない単純明快なアクション作として何にも考えずに楽しむ分にはスピ-ディな演出を含め大いに楽しめるだろうし、中年オヤジのひたむきな姿に思わず思いを寄せることだって充分可能なはずだ。

ともあれ、ある意味アクション映画の原点として楽しむ分には大いにオススメであります。アハッ。



今日の1曲 “ Sorry Seems To Be The Hardest Word ” :  Joe Cocker

もともとはご存知エルトン・ジョンの1976年のヒット曲。(ちなみに「悲しみのバラード」なんていう邦題がついていました)。
こういった歌を歌わせるとジョー・コッカーは本当に達者だなとつくづく感じ入ってしまうのであります。
大時代的なアレンジも痺れます(苦笑)




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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ファンタジー (すとん)
2009-09-04 21:22:49
男の子が中学2年生の頃に、大人になって娘を持ったら、何があっても守るぜ!ってシチュエーションでの妄想映画でした。

俺も想像したことアルっす。


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