
Who will watch the watchmen?
ボブ・ディランの「 The Times They Are A'Changin 」が流れる中、アメリカンヒーロー列伝が時代の出来事とともに小気味良く描かれていくオープニング。
そしてそれに続く激しい格闘シーンの後の「ザ・コメディアン」と呼ばれる一人の男の死。
さらには、その不審な事件を追う顔のない男。
アメリカがベトナム戦争に勝利し、ニクソンが5選を果たしているという「イフ・ヒストリー」な設定のもと、誰が何故、何を仕組んでいるのか?と、原作を読んでいないこともあって、次々と繰り広げられるストーリー展開に心ワクワク。

ジョン・F・ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機、あるいはウォーターゲート事件といったさまざまな事件に関与していた『ウォッチメン』。
かつては正義のヒーローであったはずの彼らにとって、体制側の一方的な都合で存在を否定されたとき、時代に翻弄されるもの、時代に乗じるもの、時代に歯向かうものとそれぞれの思いが交錯しながら物語が見事に進行していく。
そしてそこでのダークな世界観を元としたえげつないまでの数々の暴力描写、あるいはやたらとリアルで長い性描写。
良いとか悪いではなく、ここまで徹底されてしまうと思わず口アングリ。

そして皮肉が利いていて示唆に富んだ台詞の数々、さらには凄惨な過去を持ちながら頑なに真実を追求する姿が何とも魅力的だったロールシャッハをはじめきっちり描きこまれていたキャラクターたち。
音楽的にも、サイモン&ガーファンクルはさておき、レナード・コーエン( First We Take Manhattan )、ジミヘン( All Along The Watchtower )、ニーナ( 99 Luftballons )、ティアーズ・フォア・フィアーズ( Everybody Wants to Rule the World )、フィリップ・グラスなどなど、かなりツボな選曲で楽しめ、ナット・キング・コールの「 Unforgettable 」は圧巻。
とにかく上映時間を長く感じるかどうかはその人次第。誰でも受け入れてくれる作品では間違ってもないけれど、ここ一連のアメリカンダークコミック作品が好きな人には大いにオススメのクセモノ映画であります。
今日の1曲 “ Lives In the Balance ” : Jackson Browne
この映画の原作が発表された時代である1986年にリリースされたジャクソン・ブラウンの通算8作目のアルバムから同名タイトルのこの曲を。
米ソ冷戦という政治的パワーバランスから敵の敵は味方というオチは、現実を見据えたとき本当に傲慢だなと強く思わざるを得ない…なあ。
ボブ・ディランの「 The Times They Are A'Changin 」が流れる中、アメリカンヒーロー列伝が時代の出来事とともに小気味良く描かれていくオープニング。
そしてそれに続く激しい格闘シーンの後の「ザ・コメディアン」と呼ばれる一人の男の死。
さらには、その不審な事件を追う顔のない男。
アメリカがベトナム戦争に勝利し、ニクソンが5選を果たしているという「イフ・ヒストリー」な設定のもと、誰が何故、何を仕組んでいるのか?と、原作を読んでいないこともあって、次々と繰り広げられるストーリー展開に心ワクワク。

ジョン・F・ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機、あるいはウォーターゲート事件といったさまざまな事件に関与していた『ウォッチメン』。
かつては正義のヒーローであったはずの彼らにとって、体制側の一方的な都合で存在を否定されたとき、時代に翻弄されるもの、時代に乗じるもの、時代に歯向かうものとそれぞれの思いが交錯しながら物語が見事に進行していく。
そしてそこでのダークな世界観を元としたえげつないまでの数々の暴力描写、あるいはやたらとリアルで長い性描写。
良いとか悪いではなく、ここまで徹底されてしまうと思わず口アングリ。

そして皮肉が利いていて示唆に富んだ台詞の数々、さらには凄惨な過去を持ちながら頑なに真実を追求する姿が何とも魅力的だったロールシャッハをはじめきっちり描きこまれていたキャラクターたち。
音楽的にも、サイモン&ガーファンクルはさておき、レナード・コーエン( First We Take Manhattan )、ジミヘン( All Along The Watchtower )、ニーナ( 99 Luftballons )、ティアーズ・フォア・フィアーズ( Everybody Wants to Rule the World )、フィリップ・グラスなどなど、かなりツボな選曲で楽しめ、ナット・キング・コールの「 Unforgettable 」は圧巻。
とにかく上映時間を長く感じるかどうかはその人次第。誰でも受け入れてくれる作品では間違ってもないけれど、ここ一連のアメリカンダークコミック作品が好きな人には大いにオススメのクセモノ映画であります。
今日の1曲 “ Lives In the Balance ” : Jackson Browne
この映画の原作が発表された時代である1986年にリリースされたジャクソン・ブラウンの通算8作目のアルバムから同名タイトルのこの曲を。
米ソ冷戦という政治的パワーバランスから敵の敵は味方というオチは、現実を見据えたとき本当に傲慢だなと強く思わざるを得ない…なあ。
私もアメコミというから、軽いノリだとばかりおもって観に行きましたが、予想がいに大人な作りにビックリでした。
それでも、結構好きかも、って思える内容で見応えありました!
TBの為に再度アップすることができんのです。。。ブツブツ
再編集の場合も元の内容、タグをまんまコピペしないと
アップできないのがアメブロなんだと…
もしかして使い方分かってないのかなぁ。。。
などと愚痴を書き込み、スマンことであります。
で、TB反映されるのか、ま、過去の分で
やってみましたが…ダメかなぁ~?!
敢えて現代を舞台に書き換えなかったことが良かったかも。
音楽は映画に入り込む重要な要素ですよね。
最後のシーンで私の好きなモーツァルトの「レクイエム」の一節がかかったのも嬉しかったです。
ある意味ダークなアメリカンコミックの集大成みたいな作品でしたね。
全てにおいてあきれるほど作りこまれて、ただただ感心させられました。
◇ツボヤキさん
それにしても去年の8月の時点ですでにあそこまで詳細なエントリーを
アップしていて今さらながら流石です。
残念ながらTBは反映されないみたいなのでここで↓
http://ameblo.jp/tuboyaki/day-20080813.html
一応貼らしてもらいます。てへっ
これからもよろしくお願いします。
◇ミチさん
ミチさんの守備範囲も年々広がって行ってるみたいで
まさにご同慶の至りであります(笑)
それにしてもモーツァルトでしたか、さすがであります。
そういえば『ラ・フォル・ジュルネ』の今年のテーマは
モーツァルト!
チケットはもう買われましたか?
冷戦が終わってしまい全面核戦争の恐怖が無くなった現在ではテーマが古いかなと思いましたが原作どおりなのでしょうがないか
あ、でも北がミサイル撃つらしいんで今日は小さな恐怖を感じています
DR.マンハッタンはなるべくパンツを履いて欲しかったです。
あ!見えた、あ!見えんかった
と気になりまくりました。
ちなみに俺はモーホーではありませんが。