東京電力は6日、福島第一原発2号機の原子炉圧力容器底部の温度が70度前後の状態が続いていると発表。
近くの別の温度計は約45度で安定し、大きな上昇は無く、炉内のガスを分析した所、溶融燃料が再び連鎖的に核分裂する「再臨界」となる事を示す放射性キセノン135が検出されず、東電は「再臨界は起きていない」としている。
東電は7日未明、2号機への注水量を毎時10.6トンから13.6トンに3トン増加させ、再臨界等の核分裂反応を抑えるホウ酸を960キログラム注入した。
原子炉へのホウ酸注入は、2号機で半減期が短い放射性キセノンが検出され、再臨界が疑われた昨年11月2日以来となる。
原発事故後の保安規定では、注水量を1日当たり毎時1トン超増やすと「運転上の制限の逸脱」になる為、東電は事前に経済産業省の原子力安全保安院に通報した。
東電によると、水の流れが変化し、溶けた燃料の冷却効果が一部で下がった可能性が有ると言い、「原子炉全体としては十分冷えており、冷温停止状態は変わらない」としている。
上昇を示したのは、圧力容器下部に3個ある温度計の一つで、2月1日の52度から徐々に上がり、6日午前7時には73.3度まで上昇した為、5日に続いて6日も注水量を増やした所、同日午後5時時点では69.2度に若干下がったと言う。
東電は未だに「冷温停止状態」と言う言葉を恥ずかしげも無く使っている様だが、「冷温停止状態」とは当ブログのエントリ、冷温停止?事故収束?、冗談は顔だけにしてね野田首相にも書いた通り、政府と東電が福島第一原発の事故に合わせ、原子炉の安定を示す言葉として昨年7月に定義したもので、圧力容器の温度が概ね100度以下で、放射性物質の追加放出を大幅に抑えた状態の事。
核燃料が圧力容器に閉じ込められ、水に浸かっている通常の原子炉で、容器内の水温が100度未満になり、燃料の核分裂反応が止まった状態を意味する本来の専門用語である「冷温停止」とは異なり、単なる「言葉遊び」と言える。
よって、原発事故を起こした原子炉で「冷温停止状態」が云々とか言って喜んで居るのは、日本政府と東電のみであり、福島第一原発で「冷温停止」と言う言葉を使用するのは有り得ない事。
そして、当ブログのエントリ、福島第一原発は核燃料がコンクリートを侵食中?にも書いた様に、核燃料が行方不明の状態で、既に圧力容器や格納容器の中には少量の核燃料しか残っていないかも、ひょっとしたら空になっているかも知れない原子炉の温度を計っているのかも知れないのに「冷温停止状態」なんざ有り得ないね。
鍋の中の湯の温度を計る時、鍋に穴が空いて湯が流れ落ち、空になった鍋の温度を計って正確な温度が判るのか?。って話。
冷温云々を言うのなら空の容器を計るのでは無く、容器の下部とか、コンクリートに侵食中とか言われている場所を計らないと判らないだろうよ。
政府や東電は核燃料の有無に関係無く、原子炉の温度は100度以下状態だから「冷温停止状態」だと言うのだろうが、そんなのは屁理屈であり、本末転倒だわな。
今回の温度上昇だけでは無く、次から次に放射能汚染水を垂れ流すトラブル発生しており、原発事故は現在進行形であり、言葉遊びしている暇は無い。
東電は温度上昇と再臨界の関係を否定しているが、それらを含めて今後の動向が気になる。では。
【ネッタイムス・東坊京門・作】
近くの別の温度計は約45度で安定し、大きな上昇は無く、炉内のガスを分析した所、溶融燃料が再び連鎖的に核分裂する「再臨界」となる事を示す放射性キセノン135が検出されず、東電は「再臨界は起きていない」としている。
東電は7日未明、2号機への注水量を毎時10.6トンから13.6トンに3トン増加させ、再臨界等の核分裂反応を抑えるホウ酸を960キログラム注入した。
原子炉へのホウ酸注入は、2号機で半減期が短い放射性キセノンが検出され、再臨界が疑われた昨年11月2日以来となる。
原発事故後の保安規定では、注水量を1日当たり毎時1トン超増やすと「運転上の制限の逸脱」になる為、東電は事前に経済産業省の原子力安全保安院に通報した。
東電によると、水の流れが変化し、溶けた燃料の冷却効果が一部で下がった可能性が有ると言い、「原子炉全体としては十分冷えており、冷温停止状態は変わらない」としている。
上昇を示したのは、圧力容器下部に3個ある温度計の一つで、2月1日の52度から徐々に上がり、6日午前7時には73.3度まで上昇した為、5日に続いて6日も注水量を増やした所、同日午後5時時点では69.2度に若干下がったと言う。
東電は未だに「冷温停止状態」と言う言葉を恥ずかしげも無く使っている様だが、「冷温停止状態」とは当ブログのエントリ、冷温停止?事故収束?、冗談は顔だけにしてね野田首相にも書いた通り、政府と東電が福島第一原発の事故に合わせ、原子炉の安定を示す言葉として昨年7月に定義したもので、圧力容器の温度が概ね100度以下で、放射性物質の追加放出を大幅に抑えた状態の事。
核燃料が圧力容器に閉じ込められ、水に浸かっている通常の原子炉で、容器内の水温が100度未満になり、燃料の核分裂反応が止まった状態を意味する本来の専門用語である「冷温停止」とは異なり、単なる「言葉遊び」と言える。
よって、原発事故を起こした原子炉で「冷温停止状態」が云々とか言って喜んで居るのは、日本政府と東電のみであり、福島第一原発で「冷温停止」と言う言葉を使用するのは有り得ない事。
そして、当ブログのエントリ、福島第一原発は核燃料がコンクリートを侵食中?にも書いた様に、核燃料が行方不明の状態で、既に圧力容器や格納容器の中には少量の核燃料しか残っていないかも、ひょっとしたら空になっているかも知れない原子炉の温度を計っているのかも知れないのに「冷温停止状態」なんざ有り得ないね。
鍋の中の湯の温度を計る時、鍋に穴が空いて湯が流れ落ち、空になった鍋の温度を計って正確な温度が判るのか?。って話。
冷温云々を言うのなら空の容器を計るのでは無く、容器の下部とか、コンクリートに侵食中とか言われている場所を計らないと判らないだろうよ。
政府や東電は核燃料の有無に関係無く、原子炉の温度は100度以下状態だから「冷温停止状態」だと言うのだろうが、そんなのは屁理屈であり、本末転倒だわな。
今回の温度上昇だけでは無く、次から次に放射能汚染水を垂れ流すトラブル発生しており、原発事故は現在進行形であり、言葉遊びしている暇は無い。
東電は温度上昇と再臨界の関係を否定しているが、それらを含めて今後の動向が気になる。では。
【ネッタイムス・東坊京門・作】
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012020690231219.html
福島原発3号機“核爆発”を起こした!専門家が断言1~6
http://www.zakzak.co.jp/zakspa/news/20111213/zsp1112130929001-n1.htm
4号機爆発は、想定外の核爆発だった!
http://yoshi-tex.com/Fuku1/Fuku1No4.htm
内部告発を4年半放置 伊方原発で保安院
経済産業省原子力安全・保安院は30日までに、
原子力施設に関し、関係者からの内部告発を受け付ける「安全情報申告制度」に
寄せられた申告を約4年半にわたり放置していたことを明らかにした。
保安院によると、放置された申告は1992年に
四国電力伊方原発3号機で消火ポンプのケーブルが焼けたことに関する件。
2006年に火災の事実を報告しなかったとの申告があり、
外部の有識者による「原子力施設安全情報申告調査委員会」は07年1月、
「安全上、法令上問題ない」との報告書をまとめた。
その報告書に対し、申告者が07年1月から
11年8月まで数十回にわたり、ポンプの作動状況が
事実と異なるなどとして再調査を求めたが、
保安院の担当者は報告書の結論に影響は与えないと考え、
委員会に報告していなかったという。
原子力に関する内部告発を受け付ける国の原子力安全・保安院が、
愛媛県にある伊方原発で起きたケーブルが焼けたトラブルについて、
四国電力が火災として国に報告しなかったなどとする
告発を4年半にわたり放置していたことが分かりました。
原子力安全・保安院によりますと、
平成4年、当時建設中だった四国電力・伊方原発3号機で、
消火用ポンプのケーブルが焼けたトラブルについて、
四国電力が火災として国への報告を怠ったとする内部告発を
平成18年11月に受けたということです。
この告発を外部の専門家でつくる審査委員会が調査した結果、
「ケーブルは溶けた程度で、法律上も国への報告義務はなかった」としていました。
その後告発者が4年半の間に数十回にわたって再調査するよう電話などで依頼していましたが、
保安院は審査委員会に報告せずに放置していました。
しかし、保安院が去年8月になって審査委員会に再調査を依頼した結果、
審査委員会は、現場にいた企業関係者の記録などから、
消火器を使っていて消防に通報する必要があったと結論づけました。
そのうえで、保安院の対応について
「再調査の依頼の扱いは委員会が決めるもので、
報告すべきだった」と指摘しました。
再調査の依頼を放置していたことについて保安院は
「一度出た結論に影響を与える新たな事実がなかったので報告しなかった。
反省しなければならない」としています。
東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「圧力容器の温度はほぼ頭打ちになり、低下傾向ではないか。引き続き温度の状況を確認していきたい」と述べた。
原子炉への注水ラインは2系統あり、東電は7日早朝から一つの系統での注水量を1時間当たり約3トン増量し、2系統あわせて毎時13・5トンにした。
圧力容器の温度は7日午後5時に68・5度とわずかに下がった。
ほかの二つの温度計は40度台で安定している。
共同通信より
温度は僅かに下がったみたいですが、やはり再臨界でも起こっているのかと、心配ですね
こう言った事の積み重ねが大きな事故に繋がって行く訳で、原子力安全保安院は職務怠慢だと批判されても仕方が無いな。
今年、新しい組織に変わるけど、この様な体質を改善しなければ、単なる看板の付け替えで終わるだろうね。
今の所、福島第一原発2号機に大きな変化は見られない様だが、このニュースは注視が必要だと思うよ。
2号機のみの話では無いが、東京電力は事故対応でアリバイ作業ばかりだから、時間が経てば経つ程、状況が悪化して行くのは当たり前の話であり、対応に付いての考え方を根本的に変えないと駄目だろうね。
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20120207ddlk15040047000c.html
原発住民投票 意思表示へ扉を開こう
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012013002000015.html
原発自治体に寄付1600億円超
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120206/t10015816591000.html
東京湾海底20センチ超の泥からセシウム 近畿大調査
http://www.asahi.com/national/update/0208/OSK201202070209.html
炉心溶融「紙一重だった」…福島第二も総力戦
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120208-OYT1T00979.htm
福島第2原発、巨大津波の爪痕生々しく 内部公開
ゆがむシャッター、高さ3メートルの壁に汚れ
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E2EAE2E1998DE2EAE2E0E0E2E3E09180EAE2E2E2
大江健三郎さんら「原発廃止、決断を」
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20120208-OYT1T00930.htm
作家の大江健三郎さんら、
原発廃止を求めて署名活動などを行っている市民団体のメンバーが8日、
東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見し、
原発が立地する自治体の首長に対し、
停止中の原発の再稼働を認めないよう要請することを明らかにした。
各地の団体などを通じ、近く各首長に要請文を提出するという。
この日、会見したのは、「さようなら原発一千万人署名市民の会」。
会の呼びかけ人を務める大江さんは、
「原発事故がもう起こらないとする根拠はない。
将来の子供たちのために原発廃止を決断しなければならない」と語った。
原発安全評価 再稼働判断の体系を示せ
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/32968.html
http://blogos.com/article/31511/?axis=p:0
原発推進派、脱原発派、反原発派、中立派が各々感情的になるのでは無く、科学的なデータ等を照らし合わせて議論する事が必要である。
大所高所から天下国家の事を考えて意見を出し、日本の今後のエネルギー問題に取り組む事が重要だろうね。
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001202030001
日本の岐路 フクシマから見る
福島県 全ての原発の廃炉を求める
首都圏への電力供給基地からの転換”1~5”
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/31498
「プルサーマル計画中断を」馬淵氏らが政府に提言
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220207056.html
「脱原発を実現」 自民の中堅・若手議連が提言
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120209/stt12020919200006-n1.htm
自民党の中堅・若手議員で作る「エネルギー政策議員連盟」(河野太郎代表世話人)は9日、
東京電力福島第1原発事故を受けて「脱原発の実現」を
目指す新たなエネルギー政策の提言をまとめた。
具体的には、
(1)2050年までに現在の電力需要量の50%を再生可能エネルギーに転換
(2)運転開始後40年経過した原子炉は廃炉にし商業用原子炉は新増設しない
(3)高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉や青森県六ヶ所村の
使用済み核燃料再処理工場の廃止-などを挙げている。
余りにリスクが高い高速増殖炉もんじゅも廃炉するのが妥当だが、もんじゅは全く役に立たないのに巨額の費用を使っているし、その辺りの検証作業も必要だな。