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猫津波日記

開田 あやのノンキな暮らしを綴ります。

師匠のムックとすごい漫画など

2011-02-28 14:06:04 | 読書記録
読書記録~。

まず、お師匠さまの睦月影郎先生からいただいたムック。

「全身官能小説家 睦月影郎読本」



これはスゴイ本ですよ~。
睦月先生の書き下ろし短編や、デビュー前にジュニア小説誌へ投稿した短編、対談、漫画などが収録されてるのですが……。
それ以外の資料部分もすごい。
なんというか、本物は迷いがない、揺るがないって感じです。
著作リストも掲載されていますが、その数400に迫ろうという!
しかも、まだまだ、どんどん、書きまくっていらっしゃるんだから!
次々に書く筆力があるってのもすごいし、ビジネスとして需要があり読者に人気があるっていうのが、本当に凄いことです。

いわゆるメジャーな文学系の人には、睦月師匠のような作風って評価されることは少ないし、傑作と認められることもなかなか難しいと思うんだけど。
そんなことを吹き飛ばす実力を著作リストにズラリと並んだ膨大な作品タイトルは現しているんだなあ。
「どんな作品でも傑作なら関係ない」なんて副都知事は言ったけど、表だって傑作と認められなくても、読者から求められ売れ行きで出版社を支える作品だってある。
傑作か、傑作でないかなんて事も、くだらなくて狭い評価基準に過ぎないってこと、師匠の活躍は教えて下さる。

本当に、凄いです。
皆さま、お読み下さいませ。

私も、ちょろっと載っていますよ。


漫画で、これもすごい作品。

「OPUS」上下 今敏 徳間書店

夭折なさった今敏監督の初期作品、というか漫画家時代の作品。
連載していた雑誌が廃刊になったため未完になり、収録された最後の一話は一部分だけしかペン入れされていないです。
今監督の作品では、私は「千年女優」がとても好きなのですが、この作品も現実と虚構の狭間を描く感じが共通しています。
本当にお若くして亡くなられてしまったのは、惜しい。惜しすぎる方でしたねえ。


我家の水上悟志ブームまだ続行中!

「サイコスタッフ」 水上悟志 芳文社

真面目な受験生のところに可愛くてハチャメチャな宇宙人の女の子がやってきて……。
と書くと、ありがちな落ちモノ系(?)萌え漫画みたいですが、水上作品だからそんなワケはありません。
キッチリ盛り上がり燃えるストーリーですよ。
この人のすごい才能って、広げた風呂敷をキチンとたためることなんじゃないだろうか。
それって、すごく偉大で希有な才能かもしれない。
でも、今の漫画界の主流のキャラ立てて話を転がしていく漫画ビジネスでは、メジャーになるの大変なのかなあ。
いやいや、これからですかね!

珍しく後日談がないので、いつか短編ででも描かれるといいなあ。

あと、この作品だけじゃなく他の水上悟志作品に言えることなんだけど

なんか、タイトルが地味!

これはカイダも不満そうに言っておりました。
もっとキャッチーで目立ってインパクトのあるタイトルを!


ロマンス小説も読んだ。

「初めての情熱」 スーザン・マレリー ハーレクイン

伝説のガウンシリーズの2作目。
代々伝わる魔法のガウンを25才の誕生日の晩に着て眠ると、運命の相手を夢にみるという……。という設定に基づく連作シリーズです。
そんな昔から伝わってる物が25才に結婚相手を教えてくれるって遅くない?
25才って昔だったら5、6人子供がいる歳じゃね?
そんな疑問は意味無し。
なぜなら、これはロマンス小説だから!

IT企業の社長で兄夫婦の急逝で突然2才の姪の保護者になってしまったヒーローとベビーシッターに雇われた保母の恋。
保母さんは高校時代からの恋人(でも身体の関係は無し)と、いちおう婚約もどきをしているのですが、最近二人の関係に疑問を持ち始めている。
父親違いの姉や叔母も、二人の間に愛があるのか疑問に思っている。

で、このお姉さんがヒロインに、本当に彼を愛しているの? と問い詰めるセリフがあるのですが

「彼はあなたを笑わせてくれる? 部屋に入ってきただけで、胸をときめかせてくれる? もう一度、それを聞くためなら死んでもいい思うようなことを言ってくれる?」

うっわー! ハードル高ぇ!
「こんな大変なこと求められるなら嫁は二次元でいい」と私の中の脳内ダメ男が断言しましたよ。

私の女の部分は「そんなこと、当たり前でしょ!」って、言ってはいるんですけどね。

私の中にさえ、暗くて深い~、河があるぅ~!


この他、アニマル洋子で買い込んだ都筑道夫の古い文庫をチクチクと読んでいますが、これは後でひとまとめに書きたいと思います。

リビアは恐ろしいことになっているし、中東はまだまだ大変な状態が続きそう。
ニュージーランドの地震も恐ろしい。
私は体調イマイチだし稼ぎが悪くてピイピイしてるけど、好きな本をノンキに読める社会に居るだけでも幸運なんだねえ。

実家からの薩摩揚げと旨いもの

2011-02-24 21:24:39 | グルメ
実家から銚子、嘉平屋の薩摩揚げが送られてきた。
銚子は母のふるさと、嘉平屋は銚子の老舗薩摩揚げ屋です。

薩摩揚げって、全国共通語?
おでんにするような魚肉の練り物を揚げたヤツね。
カイダによると関西ではテンプラっていうとか。
衣をつけて揚げる天ぷらと、どう使い分けてるの?

で、嘉平屋の薩摩揚げですが、めちゃめちゃ美味しく、ウチの夫婦の大好物です!
味わいが濃く、食感がプリプリ。
なんでも、嘉平屋は自前の船を持っていて、取れたての地物の魚をすり身に加工して薩摩揚げを作っているらしい(母情報)。

宅急便で届きたては、温めただけで、そのままオカズにしてご飯を食べました。
色々な味付けがあって美味しいのよ。



カイダは温めてふっくらした食感で食べるのが好きなんだけど、私は冷蔵庫で冷えてプリプリに絞まってる状態で食べるのも好きです。

次の日はおでんにしました。

宮城の農家のあのつくんに自家製野菜を送ってもらったので、たっぷり大根を入れて。
大根は米のとぎ汁で下茹でして、水にさらして、昼過ぎから昆布のだし汁でじっくり煮て味を染みこませておいた。
柔らかくて甘みがあって、熱々ほふほふと食べたら最高だった~。

そういえば、徳川綱吉は、大根を食べて脚気が治ったっていうけど、大根に脚気に効くビタミンって入ってたか? と、疑問に思ってたんだけど。
大根を煮る料理では糠や米のとぎ汁で下茹でをしてアクを抜くし、タクワンにするには糠に漬けるしで、糠のビタミンが大根に移って脚気がよくなったんだね、きっと。

おでんは食べきれなかったので、二日にわたって食べた。
二日目のおでんは味が染み染みで、また美味しい!
薩摩揚げはメーカーによっては二日目だと、旨みがぬけちゃって柔らかすぎのブヨブヨになっちゃうようなものもあるんだけど。
嘉平屋の薩摩揚げは二日目でも旨みたっぷり、食感もバッチリ。
美味しい~!

あのつくんからの頂き物で季節限定美味に干し柿があるんだけど。
この干し柿が甘くて歯ごたえがあって、旨い!
最近、市販の干し柿って、みんな柔らかくてジューシーに仕上げてあるでしょ?
あのつ家製のは、昔ながらのしっかりした歯ごたえと果肉の弾力があって、中身はネットリした感じの食感なの。
ガブッとかじって、噛みしめると甘みとトロミが口の中に広がる。
最近はなんでも柔らかいけど、私は噛んで味わうのが好きだからなあ。

美味しいもの送ってもらって、我家は頂き物美食生活!
幸せ~!

追記
嘉平屋のWebショップがあった!

http://www.kaheiya.co.jp/product-list//0/photo?keyword=

そうそう、このカレーボールが美味しいのよねえ!


ちなみに、我が町内にも薩摩揚げが美味しい持ち帰りおでん屋さんがある。
関東地方では、割と普通に住宅地の商店街に薩摩揚げを売るおでん屋さんがあるのよ。
近所の奥さんがお総菜として買ったり、子供がおやつに買い食いしたりします。
おそ松くんのちび太も串に刺して食べてたでしょ。
関西のたこ焼きみたいな感じかな。

ひさびさコスプレ

2011-02-24 06:02:33 | 日記
あれよあれよという間にリビアは大変なことになったねえ。
ツイッターでBBCやアルジャーラの翻訳を流してくれている方のツイートに注目してました。
この動き、ドミノ倒しみたい。
他の国にも波及し続けるのかなあ……。

2月21日は久々にコスプレ衣装を着ましたよ。
と、いってもイベントに参加したわけではなく、「プリンツ21」ってサブカルアート雑誌の取材で、写真家の都築響一さんがウチにいらしたのです。
「当世とりかえばや物語」という企画で、コスプレイヤーの自宅で、私服姿とコスプレ姿を撮影するというもの。

着たのはバーブワイヤーのボンテージ衣装。
入らなかったらどうしようかと思ったけど、ちゃんと着られた。よかった!
……と、いうか、どちらかというと痩せて肉が落ちた方が問題だよ。
貧乏くさい体になっちゃってるから。

コスプレ思い出話を色々して、写真を撮影してもらいました。
私服の時はニュートを抱っこして、一緒に撮ってもらったよ。

記念撮影。都築さん、目をつぶっちゃってたわ。



超久々にバーブのコスプレしたら、化粧がヘタになっていた……。
ダサい地味顔で……。
つけまつげも買い忘れてたから目が小さいし……。
バーブはもっと目の周り真っ黒の睫毛バサバサ、唇はでかくて人喰ったぐらい真っ赤濡れ濡れツヤツヤじゃないとダメなのに!

まあ、この衣装着るのも、これが最後かなあ。
まだ着る機会あるかなあ……。

雑誌に載ったら、また告知しますね!

お散歩で立ち寄ったお気に入りの古着古本屋「アニマル洋子」で都筑道夫の古い文庫本をいっぱい買いました!
著作リストでみただけで、手に入らなくて読めなかった作品がいくつも手に入ってうれしい!
今、じっくりと味わって読んでいます。
一段落したら、読書記録を書きますね。

電子書籍時代になったら、こういう古い作品をふと手に取るってチャンス無くなっちゃわないかなあ……。

読んだ本記録

2011-02-22 18:42:02 | 読書記録
貯めすぎた!
サクッと記録だけ、しておきます。

月の前半、風邪で熱を出して寝込んでいる間、古い本を読んだ。

「女には向かない職業」 P・D・ジェイムズ ハヤカワポケットミステリ
「ナイチンゲールの屍衣」 P・D・ジェイムズ ハヤカワポケットミステリ
「黒い塔」 P・D・ジェイムズ ハヤカワポケットミステリ
「三つの柩」 ジョン・ディクスン・カー ハヤカワポケットミステリ

熱に浮かされながら読んだので、ちょっと朦朧としていたので、時期をみてまた読み返すつもり。

驚いたのは「女には向かない職業」
昔に読んで忘れちゃったか、今まで読んでなかったか。
とにかく内容は知らずに読んだ状態だったんですよ。
でも、ミステリの名作ってことは知ってた。
何となく、クールでプロフェッショナルな女探偵が渋く活躍する話だと思ってたのね。
それが、読んだら、「魔女の宅急便」探偵版みたいな話じゃないですか!
脳内ビジュアルイメージは宮崎アニメでしたよ!
やあ~、ビックリ!

それから、大好きな山手樹一郎の長編を二冊。

「変化大名」 山手樹一郎 コスミック文庫
「浪人若殿」 山手樹一郎 コスミック文庫

春陽堂文庫版を愛読していた作品だけど、コスミックから大きな活字で出してくれて本当に有り難い!
寝床で読むのに最適です。

何度読んでも、山手作品はいいなあ。
プロット通俗でたわいないように思えても、読むと楽しく文体のリズムも快い。
キャラクターが魅力的。
特に「変化大名」で、主人公が育ちが良すぎて頼りない!と歯がゆく思う仲居のお政のモノローグを小気味良く書くことで、話に軽味と奥行きを出しているんだなあ。
行き届いた巧さだよなあ。スゲー。


この他、寝込み中は、愛読書本棚から昔の時代小説を引っ張り出して読んでました。

「ゆっくり雨太郎 捕り物控」1~5 多岐川恭 ランダムハウス講談社時代小説文庫

ほのぼのした味のある本編のあとに、冷徹に犯人への仕置きが書かれる構成は何度読んでもスゴイね。
淡々と打ち首、死罪、獄門……って。

他にも「丹下左膳」や「月影兵庫」をポツポツと読みました。
殺しまくるよなあ!
今の時代小説じゃ、こんなに意味もなく殺しまくれないような気がする。


「100万ドルの魔法使い」 テレサ・マデイラス ラズベリー・ブックス
前に読書記録書いた「700年後の魔法使い」のヒロインの両親の話。前編ですね。
これも面白かったです。
でも、ヒロインの軽口の分「700年後の魔法使い」の方が好みだったな。
アメリカではITの天才ってロマンス小説のヒーロー定番になってるんですが、日本では無いですねえ。
ホリエモンや孫さんじゃ、ゴージャス感がイメージできないからかな。

ロマンス小説では、DS「ハーレクインロマンス」の中のいくつかも読み返しましたね。
サクッとロマンス小説読みたいときに、本当に便利なソフト。
もっとDSソフトで出ればいいのに。
電子書籍リーダーを買って、電子書籍をダウンロードで買えばいいのかなあ。
もしくは自炊?


「鴨川ホルモー」 万城目学 角川文庫

「太陽の塔」で京都の青春読んだから、同じジャンルかな(?)と読んでみました。
こちらは正統派のファンタジー青春小説でしたね。
終盤、あることで主人公はフェチ嗜好を失うんだけど、それで結果として幸せになるってのが深いような……。
不満とすれば、女の子に眼鏡やめさせてコンタクトにしたら可愛くなったって、なにそれーってところでしょうか。
でも、この人の作品、他も読みたいと思いました。

女の子がコンタクト化しちゃうガックリ作品ってカテゴリを収集しようかなあ。

「パイは小さな秘密を運ぶ」 アラン・ブラットリー 創元推理文庫

主人公の化学少女が可愛い!
イギリスの田舎のお屋敷に住んでいるお嬢様なんだけど、変人の家系でお父さんも変人で、年相応に色気づいてるお姉ちゃん達を軽蔑して、こまっしゃくれてヒドイ悪戯したりする。
なんだか、クリスティ的。
楽しくてしゃれてる!
70歳で作家デビューしたカナダ人が書いてるって、すごいなあ。


「戦国妖狐」1~5 水上悟志 マッグガーデン

我家の水上悟志ブームは続いてまして5冊一気買いで一気読みしました。
これは単独で読んでも面白いけど、他の水上作品を読んでいる方がより楽しめます。
この人、あのキャラの御先祖様?
この場所、あそこじゃないの?
こういう時代を経てから、ああなったのか~。
色々ニヤついたり、驚いたり。
最後まで読むのが楽しみだ~!



他にも読んだような気がするけど……。
あ、気分転換に手に当たった本を拾い読みは常にしてるなあ。
そういうのでも、何か考えたり思いついたりしたら記録に残すようにします。

そうそう、このところずっと、寝しなに読む睡眠導入本は「エレキング」大橋ツヨシです。

追加!
もう一冊読んでたよ。

「老人と宇宙」 ジョン・スコルジー ハヤカワ文庫

たしかに現代版「宇宙の戦士」だ。
ハインラインに謝辞が捧げられてる。
ラリイ・ニーブン的なムードもあるよ。
宇宙人の感じとかね。
続編も読んでみよう。

凄く実写化向きだけど、「アバター」とかぶるからムリかなー。
せっかく美形だらけokな設定なのにねえ。

居合いのお稽古と蘭が咲いた

2011-02-19 00:41:24 | 日記
2月17日は居合いのお稽古。

今月は風邪ひいて寝込んでいて、筋力落ちまくり。
いつにも増してヨロヨロでした。

若手官能作家の柚木郁人先生と鬼椿ユング先生が見学にいらしていたのですが、打ち上げで鬼椿先生に
「開田さん、かっこよく刀を振った後、力が無い感じでヨロッてなってますよね」
とか、いわれる始末。

あぁ、ちゃんと筋トレとかやって上半身に筋肉つけよう……。
とりあえず、台所に転がっている水ダンベルでも振るか。

そういえば、台所で栽培してた可愛い蘭のつぼみが咲いた!

元々はアキバでやった「猫とドラゴン展」でマイミクさんがお祝いに下さったミニ胡蝶蘭です。
会場に飾った後、家に持ち帰り、すごく小さい鉢に植わっていたから、一回り大きい鉢に植え替えて、程良い日当たりの台所の隅で水をやっていたのです。
そうしたら、ヒョロ~と枝が伸びてつぼみが付いて、ずいぶん長くかかってつぼみがふくらみ、とうとう昨日、ひとつ花が咲きました。

蘭って素人には育てるの無理なのかと思ってた。
ちゃんと咲いてくれて、嬉しいなあ!