意外と会社は合理的 組織にはびこる理不尽のメカニズム | |
仕事する際のバイブル的存在になってきました。 | |
日本経済新聞出版社 |
こんにちは。
人間、得手、不得手があるわけで、わたしが苦手な仕事もあるのですわ。
それで、苦手な仕事をする時は、大体、どこかのレストランとか、宿泊施設とか、そんなことを併せて調べながら、ちょこっとずつ進めていかないと、進まんのですよ。それ程、苦手な仕事があるのかと、言われると、そうなんです。
「人事考課」です。
普段、夢で天秤を持って歩いて、裁いて歩いているんだったら、簡単だろうと思われがちなのですが、とんでもない。夢と現実は違います。
わたしと相性が合う合わないで、進めている仕事ではなくて、あくまで、職場が好きそうな人材の好きな部分の評価とか、結果に結びついているところとかを評価するのですよ。
ところが、大体職場は、和を乱す人材が嫌いですから、秀でて、和を乱す存在も困りますし、秀でて潰れる人材も困ります。評価者に媚を売ろうと、ご自分の仕事をしないで、わたしの仕事を無理に奪おうとする人もいます。媚を売るとか、TPOをわきまえるのは、和の中で抜きんでていくには当たり前なので、わたし的に、「嫌いな人材・迷惑な人材」こそが、高評価に繋がるんですね。
あと、優柔不断とか、煮え切らない奴も意外と、高評価です。
ただ、大きく舵を切らなくてはいけない時が、どんなプロジェクトにもありまして、その咄嗟の判断の責任を負いたくないから、優柔不断でいる人もいます。
しかし、「判断の責任」というのは、実は、選択する際に、次の選択をよりよくするために「必要不可欠」な存在なんですね。
責任を取る以上は、基本的には、人は冷静に「その行動を慎重に判断します」よね。でも、咄嗟の判断を、瞬時に下していく必要性がある場合は、そんな悠長な話をしてられません。常に、今の選択が間違ったとしても、「軌道修正」ができるように、次の選択に「賢明さ」をもたらすには、「判断の責任」を負う必要があります。
「責任を取る」ってことは、つまり、どんな時でも、冷静にならざるを得ないツールです。
意外とこれが、わたしにとっても、厳しい話なんですよ。
いい人材を残したい。だけれど、わたしがいい人材だと思う人間は、やはり、「標準」ではなく、あくが強いんです。だからこそ、上に立つ人が変わる可能性があるときは、できれば、選びたくない人選です。上に立つ人間の力量によって、下の人間が持てる力量が変わるとしたら、理不尽ですよね。
まぁ、管理職に届かない人は、ここで、必ず、この理不尽さを嘆くのですが、管理職になると、板挟みです。
自分に都合のいい人材を取るのか、それとも、企業に都合のいい人材を取るのか。そこで、評価はまちまちですからね。
ところで、わたしは、実は、少し前まで上司だった女性の人事考課もしておりまして、実はですね。この女性に、再度管理職に上がって欲しいんですよ。
わたしが、この人事考課をしたくないからです。でも、彼女が上に上がれば、恐らく、今の部隊の半分以上は、適切な評価が得られず、給料が減って、人材が減ることとなり、結果、また彼女の評価が下がるんですね。
まぁ、下になる人間は、上になる人間に、「あくが強く、クセが強い自分たちの有象無象の集団をまとめられるような人格者」を求めたがりますが、上の人間だって、いきなり管理職になるわけで、いきなりある日、コンドームが嫌いで、避妊に自覚のない男が、パパになるのと同じ位、責務が重いんです。
だから、管理職になる人間も、育っていかなくてはいけないんですが、また、管理職になる奴ほど、口はうまいは、ネゴは上手だわ、媚びるのは、男芸者並という感じなんですよ。それで、能力が高ければ、下も納得ですが、そうはいかないんですよね。
口が下手で、ネゴは上手で、媚びるのが下手で、能力が異常に高くても、それでは、出世はしないんです。
お給料も上がらないんです。
適度に、場の雰囲気を読んで、頑張らねばならないのですが、秘書さんに相談してみても、秘書さんは、それは、「あなたの判断責任です」とだけ。
あぁ、相談できる上司が、とんでもなく上ってのは辛い(涙)。
まぁ、職場の部隊の奴等とは、気分的には、外人特殊部隊のような、多国籍の集まりだと考えて付き合っています。
でなくちゃ、割り切れない、「宇宙人」とか「自由人」とか、「傾奇者」がいすぎて困ります。これ、御しきれるのは、自分の経歴があるからこそで、自分が、多国籍の中で、仕事をしてきたからなんでしょうけれどね。
宇宙人の中には、「プレアデス」とか「シリウス」はいませんが、明らかに、コミュニケーションが、複雑なやつも多いです。それら、考慮して、連れていくとなると、今度は、気苦労半端ないです。また、依存心も、うちの家族並に強いです。
仕事ができるだけに、こんな依存心を持つのだろうと思うのですが、自立した大人に育てるのが仕事だと思っています。
そんなわたし自身の人事考課は、正直期待していません。わたしは、比べる相手は、「常に、自分だけ」で、「自分が満足できた仕事をしたか、その結果、顧客が満足したか」で判断していますから、人の評価なんて正直どうでもいいです。給料の額だけで、十分です。
でも、特殊なアブナイ奴らを引き連れて、分析部隊ぶんぶん回して、よくよく考えると、この人、いつ寝ているんだろうと思いませんか。
わたしも、なんとなく、気分は、「ST 赤と白の事件ファイル」になってきました。うちの人選、とにかく、個性強すぎ。逆に、不動明王の彼女が、気の毒な普通人に思えます。そんな中で、あくの強さNo.1を誇り、常に、結果と売上金額の大きさを叩き続ける存在として、わたしがいますが、
なんかね。
美味しそうなブログ写真とか、ホテル風景とか、ビュッフェとか、そんなのチェックしないと、心折れそうよ。
なので、わたしが、ヨーロッパに行くまでの仕事の中の一番嫌な仕事は、なんとか終わったんですが、判断の責任については、これから、荷物を作りながら、「分析と後悔」で隙間をみっちりと埋めたいと思っています。
他は、明日、暇な取引先に挨拶に行って、衝撃な話を聞きながら、説得して、そして、なんとか、休みが取れるんじゃないでしょうか。
ところで、ヒットは、ホームランに変わり、わたしは、常に打席に立つときには、ホームランを期待されるようになってしまい、プレッシャーで押しつぶされそうです。・・・・・・・これは、嘘。
逆に、どこまで、ホームラン王になれるかは、己だけが頼りなので、ここは楽しいわたしの仕事です。
きっと、きっと、秋には、誰かが異動してきて、この嫌な仕事を変わってくれる・・・・・・・。
そう願っています。
朋