SOHO@軽井沢

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森将軍塚古墳

2007年10月21日 23時16分18秒 | 信州の史跡
山に登る前にこの古墳について森将軍塚古墳館で予習をした。
それによると、この古墳はいまから1600年ほど前に造られた古墳時代の前方後円墳で、「円」部の墳頂には長大な竪穴式石室があって、そこに古墳の主が埋葬されていたそうだ。主は当時の科野のクニを治めていた王と考えられている。

そして、石室には副葬品としてヒスイの勾玉、管玉、剣、矢じり、そして三角縁神獣鏡が収められていた。
三角縁神獣鏡は畿内ではよく見つかっていて珍しいものではないのだが、意外にも長野県下ではこれが唯一のものだという。

そして古墳館を出て古墳のある山を目指す。ここから有料のバスも出ているが、われわれは歩いて登ることを選択した。
登ること、およそ15分。いよいよ古墳がわれわれの前に姿を現した。



大きい。。。



前方後円墳の「方」部に登る。
周囲は葺石が敷かれ、円筒埴輪が回りを取り囲む。
復元したもので、ディズニーランドみたいなニセモノっぽい感じがするけど、ここに前方後円墳があったのは紛れもない事実なのだ。



「円」部に登り、「方」部を振り返る。
古墳の上に乗るのは初めて。いや、もともとは古墳だったところが神社となったようなところに登ったことはあるが、完全な古墳の上は初めてだ。
お墓の上なのにいいんだろうか、という気がする。



そして千曲市を見下ろす。
国見をして民の家から煙が立ち上るのを見る大王になった気分だ。

大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば国原は 煙立ち立つ 海原は 鴎立ち立つ うまし国ぞ あきづ島大和の国は(万葉集)

いや、ここは香久山ではなかったし、自分は大王でもなかった。



古墳の全景はこんな感じ。

(もうちょっと続く)

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