港区白金にあった小寺醤油店の店頭。
酒瓶やら果物の缶詰(昔はご馳走だった~)が並んでいる。
壁には昔のポスター。
紙が新しそうなので、移築時に貼ってあったものではないと思うが。
レジスター。
気安く「レジ」なんて呼べない雰囲気。やはり「レジスター」でないと。
神棚もちゃんと祀ってある。
足立区千住元町にあった子宝湯。
てりむくりの重々しい唐破風が玄関に付く。
脱衣所は格天井。
銭湯には付き物のはかり。
ペンキ絵は当然富士山。
その下にはお店の宣伝。
台東区下谷の言問通り沿いにあったという居酒屋・鍵屋。
この屋号からすると、のれんの奥にいる主人は女将じゃなくておやじか。
おい、おやじ。一本付けてくれぃ。
他にもいろいろな家があったが、前日、林芙美子邸で興奮して写真を撮りまくったためにデジカメが途中でバッテリ切れとなってしまった。たった1軒の家だというのに140枚も撮っていた。
前川国男や堀口捨己と言った建築家の家もあったが、それらを撮ってくることができなかったのが残念無念。
閉園時間となり、追い出されるように公園をあとにした。にせものの作り物を寄せ集めた変なテーマパークよりもよほど面白い。ここにあるのは全部本物だ。ここだけでまる一日は充分愉しめた。
江戸東京たてもの園