Mari's works of art

mariの制作日記

制作開始

2010-01-31 23:00:12 | 日記
 個展の作品で、ご要望によって何点かあらたに作る事になり、パートナーにパネルを作ってもらいました。エアー釘打ちなる新しいマシンも我がアトリエに登場する事になり、よりスピーディにパネルを作ってもらえました。コンプレッサーにつないでシュコンシュコンという音と共にフィニッシュネイルという釘が打ち込まれていくのですが、あっという間にパネルが出来上がっていきました。私は、打ち込まれた後の穴をウッドパテで埋めていき、乾いたらペーパーをかけて白く塗るという作業をしました。
 桃の作品を一つはサムホールにするのですが、個展用に描いてきたサイズと違ってかなり小さいサイズです。もう一点桃を描くので、2点描くことになります。知らなかったのですが、桃は厄除けだそうです。描いている私にも厄除けの効果がありますように!
 今日はパネルを用意して、個展中は時間を作っては描き進めていこうと思っています。
 

かけだしの頃の靴

2010-01-30 23:13:39 | 日記
 今日も個展にお越しいただきありがとうございます。作品をじっくりご覧いただけご感想も聞け、またお会い出来なかった方々のお言葉も画廊の方から伝えていただき嬉しく思っております!今日で一週間経ったのですが、いろんなお言葉との出会いがありワクワクした日々を過ごせています。今回は色んなモチーフを描いていますが、モチーフを通して会話も弾んでいます。
 今回の作品の中で、私が美術家をめざし始めた頃に履いていた靴を描いたものがあります。その頃は日本画から少し離れてレリーフやインスタレーションに気が向いていた頃でした。大阪の画廊のオープニングパーティへ先輩作家や先生に連れて行っていただく事が良くあって、その靴を履いていたところある先生に褒めてもらった事がありました。タイトルはTricot Bで、コムデギャルソントリコのバックスキンと皮を組み合わせてある靴です。その先生のお言葉でさらにお気に入りの靴となりました。その靴の作品とと並べて陳列している別の作品は現在履いている靴をモチーフとしています。昔から気になっていたモノたちが描かれていますが、そういうモチーフに合わせて今日はちょっと昔の服を着て行きました。初日に着て行こうと計画たてていたのに、クリーニング屋さんがずっと閉まっていて間に合わなかった服ですが、紺地で白い水玉模様のツーピース、この服もまだ方向性も定まらない頃に着ていた服で一人懐かしくなっていました。

器コレクターの娘が描く器

2010-01-28 22:05:53 | 日記
 今日は12時半すぎに画廊に行きました。すでにお越しいただいていてお会いできてなく残念な事をしました。あさっての土曜日は始まる11時からビチっと在廊いたします。
 午後からもお天気も良くなかったのですが、たくさんお越しいただきました。時間を作っていただき画廊へ足を運んでいただくことも、作品も買っていただく事も、作家にとっては嬉しい事で、またとても励みになります。
 今回の個展の作品の中で、一番最初に買っていただいた作品は、器に入ったフルーツのシリーズの「Grape with Kutani」です。和食器を買い集めるのが好きな父の影響で、私も少しばかり器のコレクションがあります。京都に居る頃、25日は北野天神さんへお参りへ行き、古もんの市をブラブラして店主との会話を楽しむ父を見てるのが、私の楽しみでもあり、自分でも買うようにもなりました。父は、高いものを買うのではなく、面白いものを探していて、買っては「しまうトコ(所)ないなあ~」と、帰り道はニコニコと、嬉しそうでした。父の食器棚に入らなかった器は、私にくれる事も多く、その中の久谷焼きの器に巨峰をのせて描きました。日本画らしい組み合わせの器に入ったフルーツのシリーズ、私らしさを感じていただけたらな、と思っています。

26日のこと 桃のこと

2010-01-27 13:25:23 | 日記
 昨日は、卒業生が個展に来てくれる事を連絡もらっていたので、学校を終わり次第画廊へと急ぎました。学校は四つ橋、画廊は肥後橋、四つ橋線ですぐの距離です。学校では、実習の授業を受け持っているので、後片付けが色々あります。各自の画材や汚したものは各自で片付けてもらった後、講師がチェックしなくてはいけません。机がまっすぐかどうか、椅子がきちんとまっすぐ納まってるか....などなど。学校からのチェックは当然ですが、翌日その教室を使う講師が私の先輩で、迷惑かけない様にしたいのと、「まりちゃ~ん!汚かったよ~!!」って事を言われない様に、私的に念入りにします。ホワイトボードの文字が字消しのせいか100%消えなかったのが心残りでしたが、思い切って出てきました。
 画廊の方からも連絡いただき、肥後橋駅からはダッシュ気味で行き、おかけんたさんにもお会い出来ました。お会いするのは初めてでした。卒業生は、フラワーアレンジメントの仕事をしていてとてもきれいなお花を持ってきてくれました。フラワーコースというところで、花のスケッチや着彩を教えていたのですが、可愛らしい女の子に囲まれての授業も楽しかったです。私は少しひねりのある色を好んでいた様で、そんなお花を探してくれたみたいです。学生だった彼女、私の一面をちゃんと見てくれてたのですね。
 今日は、画廊に行けませんが、桃の作品をアップしています。子供の頃から大好きな桃なんですが、祖父、黒田重太郎が研究対象としていたセザンヌの作品のレイアウトを真似てみて描いた作品です。他には布や瓶などレイアウトされていましたが、「なんでこんなに積み上げたりしてるのかな....」と桃の部分だけ気になっていた作品です。同じ様に積み上げるのに、桃が転げたり同じ向きにならなかったり、後で食べる事も頭にあった私はヒヤヒヤ....。祖父とは頭の構造もかなり違う事を実感しました。

ヨーロッパスケッチ研修旅行を思い出した日

2010-01-25 22:04:11 | 日記
 今日は学校を休ませていただき画廊へ行きました。前に住んでたマンションで仲良くしていただいた方や10年前の教え子が彼と来てくれたり…先輩作家の方々にもお越しいただきました。
 卒業前の石本正先生ヨーロッパスケッチ研修旅行でご一緒になった日本画家の方が、偶然私が引っ越ししたマンションの3階に住んでられてびっくりしたことがありました。その方のお奥様に今日画廊へお越しいただき、その時の頃を静かに思い出していました。
 スケッチ旅行では、最年少組で、色々と先輩作家のお方々にご迷惑をかけてしまいました。スケッチの枚数が増えるより、ガウディに触れ合ったり自分で見たいものを探し回ってた事が多かったです。
 夕方、フランスに住む友達から画廊にお祝いの電話をいただき、またまたスケッチ旅行の事が思い出されました。彼女は一生懸命スケッチを描き卒業制作展に絵として描きあげました。パノラマでした。彼女は、同行されてた森田りえさ子んのスケッチに触発されたと、後で聞きました。
 私はがっつり描けなかったものの、帰国後スケッチを元にエッチングを制作したり、アフリカが見える海岸の砂浜を卒業制作展に描き、それを京展に出して初出品初入選したことはとても嬉しく自信が少し持てた初めての作品となりました。

個展初日

2010-01-24 22:04:08 | 日記
 昨日は個展初日でした。余裕で出迎えたかった初日ですが、前夜に名刺を印刷したり、バタバタしたことでやや寝不足の朝となりました。この日に着たかった服をクリーニング屋さんへ取りに行ったら、閉まっていて...そういう事もあろうかと第二候補を着ておいてほっとしました。
 朝11時からの開廊、少し用事をしているところへまず女性二人のお越しです。ゆっくり見ていただいているところへ、私の母と妹とその子供が来てくれました。姪であるその女の子が、DMになった麦わら帽子の作品の、モチーフを被っていた子です。その帽子を大切にしていた母親である私の妹も、絵になった麦わら帽子と初めて会って、喜んでくれていました。私以上に色んな事を思い出しているかもしれません。また聞いてみたいところです。
 それから和歌山芸術文化支援協会の井上さんご夫妻を始め色々な方が見えて、「こんな帽子被ってた~!」などなど、見ていただく方々の色んな思い出なんかも聞けて、嬉しかったです。
 私は嵯峨美術短期大学で日本画を専攻し、その同級生も来てくれてちょっとした同窓会の様な事になりました。70人くらいのクラスの中で、私の席は隅っこの方にありその近くは「エキセントリック女子グループ!?」といった感じでした。その頃の数々の失敗話や独創的テクニックの武勇伝!?が思い出され、笑いが絶えませんでした。日本画でかかせない白色の胡粉は膠でねっておだんごを作るのですが、100たたきと言って、そのおだんごをお皿に打ち付ける時もおしゃべりが絶えず100回までには、床に落とした...等々です。
 今、私は学生の頃、もっともっと真面目に学んでいたら....と思いながら、埋め合わせる様に描いていますが、あの頃ああだったから今の自分の絵があるのだと、確信できたひとときでもありました。
 オープニングパーティは、おかげさまでたくさんの方々にお越しいただけ、とても素敵なスタートとなりました。明日は学校を休ませていただき、在廊いたします。

搬入が済みいよいよ明日から個展です!

2010-01-22 23:38:06 | 日記
 今日は午後から家を出発して大阪の画廊、コウイチファインアーツまで搬入に行きました。出発して、少し走ってからETC カードを忘れていたのでUターン。うっかりして少し時間をロスしてしまいました。4時頃画廊に着き、梱包をとき、思っていた場所へ置いてみました。いざ、その場で見ると思っていた場所では窮屈だったり面白みのないレイアウトに見えたりしました。そこで、パートナーにアイデアを出してもらって、当初のレイアウトと変えてみる事にしました。ざっと決まったところで、画廊オーナーの岡田さんにチェックしてもらいました。そこで、またアイデアをいただいて、少し入れ替えしてみて.....
 思っていたより時間をかけてレイアウトが決まりました。そして作品の設置をして、帰りました。後はキャプションをつけてもらったら完成です。キャプションにも岡田さんの提案もあって、ちょっとした説明がつきます。その説明の先はまた私に聞いてみてください。DMの麦わら帽子を始めいろんなモノをモチーフとしているペインティングの作品です。手法はパネル貼りの紙や布に日本画の絵の具、アクリルで描いたものです。
 MARI Kuroda -recollection-大阪肥後橋 コウイチファインアーツ 日祝日を除く1/23~2/10の期間の個展です。是非是非お越しくださいませ!

今日搬入します。

2010-01-22 02:15:18 | 日記
 今日の午後から個展作品の搬入に行きます。朝、作品写真を撮影してもらって昼間用事があったので、出かけました。帰宅後梱包などしていたら2時過ぎてしまいました。早く休んで朝忙しくするか、遅くまでかかっても朝少しゆったりするか。後者をとって黙々と.....
 作品の裏にサインが貼れてないもの、良く見たらパネルのサイドが白く仕上げてなかったり、作品タイトルを変更したのに、書きなおしてなかったり、版画の額装を変えてみたり、....2時までかかってしまうわけです。
 搬入、陳列はスムーズに出来、早く帰宅してゆっくり寝られますように。作品、作者ともピカピカで初日を迎えたく思っています。

冬の風景の絵と再会

2010-01-20 23:10:19 | 日記
 昨年冬の風景を描きました。その絵を買っていただいた所へご挨拶へ行きました。とても広い玄関ホールにかけていただいていました。再会した冬の風景の絵はアトリエで見る絵とまた違って見えました。色んな方の目に触れるところで、どんな印象を持ってもらってるかと思うとドキドキします。
 今週土曜日からの個展では色んな方々に見ていただき、私が在廊すれば直接いろんな感想を聞かせていただけます。それも楽しみです。その前に陳列して私自身客観的になり作品を見てみようと思っています。

出番を待つ作品たち

2010-01-19 22:02:15 | 日記
 搬入は個展初日の前日の22日にします。平面作品で、だいたい並べるところも決めているので、スムーズに陳列も出来ると思っています。でも、シミュレーションと実際は違う事が多々あります。その事はじゅうじゅう頭にいれておいて、時間の余裕はみておきたいと思っています。
 今、作品たちはリビングで出番を待っています。私も日曜日に髪の毛をカットして出番を....! 今日は寝不足で学校行き、やや頭痛もあったので、早く休んで明日、早朝から作品画像の整理などします。

制作日記とアトリエの制作カレンダー

2010-01-18 22:52:30 | 日記
 今回の個展に向けて制作日記を始めたのですが、書くことで、頭の中を色々整理できたり、計画的に進めたり、読んでいただいてるから頑張って描こう!と、制作にプラスになったと思います。制作日記はアトリエとは別にある住まいのコンピュータルームで書いていて、朝に「この一日頑張ろう!」と書いたり、一日の終わりに「こんな事をしたから、明日はどうしていこうか」と思いながら書いたりしました。
 それと別にアトリエには、役所からもらった農業センターのカレンダーに「クツの作品、線描きOK,明日はクツの地色」などと書く事もしていました。アトリエに入った時にちらっと見て制作を始めるのですが、書き印された事が増えていくと、たくさん進んだなと嬉しくなります。たまたま、5年前のカレンダーの一部が出てきて、そこには東京、銀座のspace11 での個展制作のために書き印されていました。変わりなくやってるな~、って思いながらしばらく見ていました。

緊張しながらの影もクリア!

2010-01-17 22:46:16 | 日記
 今回の作品で2番目に大きい作品は桃の絵です。これだけまだ仕上がってなかったのですが、今まで色々気になるところをしてきて、今朝、最後の影をシュっと入れました。細く、そんなに濃い墨色でもないのに、引き締まった気がしました。アイラインを入れてシャンとするのと似ています。最後に影を入れるのはとても緊張します。今まで描いたところの上から描くので、失敗しないかなあ...際だちすぎないかなあ... 等々考えたらドキドキして筆を置くまでに時間がかかります。
 影を最初に入れておく場合もあります。その色さえ決まっていたら、その方が段取りは良いのですが、やっぱり最初に筆を置く時緊張します。
 後はパネルのサイドをキレイにしたり、ともシールを貼って、撮影をお願いして、梱包です。

猫の手いらずのラストスパート

2010-01-16 22:51:10 | 日記
 私の個展「MARI Kuroda Recollection」まであと1週間です。今日で、山場を過ぎ、後はゆったりした気分で納得いくまでさわる、と言った感じになりました。私のテーブルの近くにいつもいる猫たち、彼らの手も借りたいという事もなくなりました。いろんな方々に応援していただいて、ラストスパートはおかげ様でいい感じにすすみました。ほんとに励みにもなり嬉しく思っています。
 今回は木版画も一点だけ展示しますので、石田大成社さんから届いた木版画をさっそく額装し、一安心しました。でも、そのサインはまだしてなく、サインするという事を一晩おいてからにすることにしました。本でも読んで早く休み事にします。

ともシール

2010-01-15 21:39:30 | 日記
 私は、作品にはサインをしません。画面の中に書きたくないからです。私の作品は、だいたい紙や布をパネル貼りして描いたものなので、パネルの裏に「ともシール」というものを作って貼ります。これは、前に取り扱っていただいていた姫路のギャラリーえびはらの海老原あかねさんに教えていただいてからずっと続けてしています。
 「ともシール」の意味がわからないまま、紙にサインをして貼っていたのですが、ここ何年かは、そういうフォーマットを作り印刷したものにタイトルとサインを墨書きして落款を押したものを、私の「ともシール」としています。落款は、父が色々なサイズで作ってくれたものを大事にしていて、サイズに合わせて落款を押しています。
 タイトルやサインは英語で書きますが、筆だと少し書きづらいです。かといって、箱書きを依頼していただいたら緊張します。漢字やひらがなを筆で書くのは、かなりいい字で書きたいし、そのためにあらためてお習字を習いたいところです。

シンプルなモチーフ

2010-01-14 11:16:50 | 日記
 昨日50号の作品が完成し、次に完成させなければいけない30号スクエアの作品を仕上げます。50号の作品のモチーフは細かいところがあるのですが、30号スクエアは桃がモチーフ。桃って細かい描き込みを要しないものですが、一個ずつ微妙な色の変化や一つずつの愛らしい丸っこさ、桃を並べた全体像としてのボリューム感を見ていただきたい絵です。描き始めた当初、シンプルだけに難しくも感じてたモチーフ。意外と時間かかるかもしれませんが、思うところまで持っていくつもりです。
 午前中に銀行で時間がかかった分遅めのスタートとなりましたが、昨日と作品も変わりかなり新鮮な気分でのスタートです。