ハグハグの日々 Ⅳ  ~ 南日本海人、ライダー変身

ご訪問有難うございます。南日本海人、夏山裕のブログです。家族を愛し、人生に感謝して、日々をハグしながら送っています。

大原美術館の旅

2016年05月05日 | 旅行・お出かけ・・・人生は旅だ
 五月の連休を利用して、岡山の子供のところに行き、さらにそのついでに倉敷の大原美術館に足をのばした。
 大原美術館は二十年以上も前に、仕事関係の旅行で行き、その魅力に心を奪われたところだ。香木の森公園や、冠山などとともに、私のお気に入りの場所の一つである。
 前に行った時には、「青のビーナス」に目を奪われた。目を射るような、真っ青なビーナスの形に息をのんだ。この度の訪問では、「青のビーナス」の展示はなかった。が、ほかに素晴らしい作品との出会いがあった。

 本館で一番気に入ったのは、デュフレーヌの「モロッコの市場」。ラクダさんと(笑)、ロバさんと、ウシさんと、ウマさんが、たくさん、それにニンゲンが三人か、四人。どれだけ動物の方が多いのだ? (笑)見ていて、とても楽しくて、自然と微笑んでしまう。私はそのあたりから、「大原」ワールドに引き込まれていった。
 それから、その近くに展示されていた、おなじみのキリコの恋人たち。続いてアベルの赤いのと青いのとの「母と子」。楽しい続きで、最後にピカソの「牛の頭骨」のやつで、私は内心笑っていた。
 なんて、楽しい作品たちなんだろう。

 本館を楽しい気分で出て、分館に行った。一階の展示室も素晴らしかった。が、地下に降りて私は、「ゾーン」に入ってしまった。
 奥村美佳の「隠れ里」の前で立ちつくし、福田美蘭の「STAINED GLSS」で衝撃を受けた。最後に、鴻池朋子の「第一章」の吸引力に動けなくなってしまった。
 涙が出そうだった。何だろう? このエネルギー、訴えかけてくるものは。

 自分の心が、しばし、作品群の言葉にできない何かのシャワーにさらされ、汚れを落とされて行くのがわかった。

 一緒に来た家族は、工芸館、東洋館に向かったが、私は断って、ひとりもう一度、分館へ戻ったぐらいである。

 ああ、来て良かった。
 素晴らしい、アートの時間を有難う。

 大原美術館、感謝である。

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