詩５１「たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた」

たたたたたたたたたたたたたたたた
たたたたたたたた
たいへんだ
へびがくる
たべられる
ぞちゅう

板絵 一枚

板絵一枚描きました。縦約３０㎝×横約２０㎝。油絵です。

詩５０「何も思いつかないけれど」

会ったからって
何するわけでもないんだ。
どこ行こうってなやむし
何しようって困るんだ。
でも会わなかったら
もっと困る。
身体が半分欠けてる気がする。
こころが半分ふらふらしている。
どこかに行かなくてもいいし
何もしなくてもいいけど
ずっと一緒にいれたらいいな。
おんなじ家に帰りたいな。
次に
何しようって訊かれたら
一緒にいようって答えよう。

板絵 過去作品

板絵過去作品０２５

板絵過去作品０２６

板絵過去作品０２７

詩４９「なかよし」

ぼくらはとても
なかよしだから
おなかがすいて
きみがぼくを
たべたとしても
こいのなやみを
うちあけあった
あのよるのことは
ずっとずっと
わすれないよ

板絵一枚

板絵一枚描きました。縦約２０㎝×横約３０㎝。油絵です。

中平卓馬について

僕は写真家の中平卓馬が好きだ。生き方や考え方などその人となりも、実際の写真作品も。
中平卓馬を初めて知ったのは、ホンマタカシの『きわめてよいふうけい』という写真集でした。最初は中平卓馬を撮ったドキュメンタリー映画だったようですけど。（ちなみにホンマタカシも好きです。でもそれは彼の写真作品がという意味で。）そのタイトルにひかれて、中身は見れなかったけど買いました。見てみると、ホンマタカシの撮るぴりっと緊張感のある風景の中に、ゆるそうな小汚いおっさんが写ってる。それがいい感じだった。なにがいいかって、そのおっさんには写真だけしかない感じがした。写真を取ったらなにもない。そんな印象にある意味感動した。そして中平卓馬自身の写真集を見たりその周辺を知るにつれてますます惹かれた。
中平卓馬はすごい。野望欲望を持って写真を撮っているが、それは金や名声への欲望ではない。純粋に写真を撮ることへ向けた欲望である。（同じような理由で僕は画家の故・熊谷守一が好きですがそれはまた今度）僕もそんなふうになりたいと思うができないだろう。こんな文章を書いている時点で無理な話だろう。でも憧れているしその境地を目指したい。このおっさんは写真だけしかないと思った僕の第一印象は間違っていなかった。

いつもの音楽にうっときた時の話

なにかしながらＣＤを聴いていると、時々その音が鬱陶しくなることがあります。そんなときは音楽を消してみたり沖縄民謡やクラシックを聴いてみたりします。今もそんな感じでしたが、今日はジャズのＣＤを小さい音で流してみたらいい感じでした。スタンダードナンバーの多いアンソロジーアルバムがすっと入ってきました。昔のいかにもジャズってのをちいさーい音で。まあその日の気分によって何がぴったりくるかは変わるでしょうけどね。

詩４８「オレはなにに」

くらいやみのなか
かんがえる
くちのなかはやみ
のぞくな
くわれるぜ
オレにのこった
じかんはわずか
ゆっくりと
じんわりと　おくへ
すいこまれながら
だんだんと
かくごする
はらすえろ
オレはしぬ
ひとつだけ
かんがえている
オレはいったい
なににくわれた？

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