思い出したくないことなど

成人向き。二十歳未満の閲覧禁止。家庭の事情でクラスメイトの女子の家に居候することになった僕の性的いじめ体験。

白昼の全裸歩行

2008-10-28 11:03:50 | 6.女子はたくらむ
 舟を押せば、全裸の体が水に浸かって汚れが落ちるし、道路に面した岸に着くから、一石二鳥なのだとシラトリ先生が説明した。舟の中のシラトリ先生はご機嫌で、Y美にいろいろと話し掛けた。しかし、Y美の返事はそっけなく、つまらなそうに水面を見つめているばかりだった。二人を乗せた舟は、最初は重かったけども、少しずつ深いところに進むと、ぐっと押しやすくなった。水面に藻が絨毯のように敷かれていて、おちんちんに絡みつく。僕は、くすぐったいのを我慢して舟を押し続けた。
 池は一番深い箇所で僕の首元まであった。水は生温くて、ぬるぬるした感触で僕の体を包み込む。平泳ぎのキックで舟を進める。シラトリ先生が「がんばって」と僕に声を掛けてから、「茶色い水の中から白いお尻が浮かび出ておもしろいわね。真っ裸の男の子に舟を押してもらうなんて、まるで女王様みたいじゃない」と、Y美に笑顔を向ける。Y美は、しかしそっぽを向いて、水面に指を当てている。
 その姿をぼんやり見ながら舟を押していた僕は、Y美に「何見てんのよ」と睨みつけられた。舟に手をかけて、キックで舟を進める僕の髪の毛を掴み、いきなり水中に頭を沈めるのだった。飲んでしまった水を吐き出し、咳きこむ僕を見下ろして、シラトリ先生が「しっかり押してね」と、言った。
 目の前の突き出た陸地を迂回して、右から回り込むように舟を目的の陸地まで押し進める。深さは相変わらず首元まであった。不機嫌なY美には理由もなく何度も頭のてっぺんまで水中に沈められた。舟をようやく岸に寄せ、Y美とシラトリ先生が草に上がるのを見届けると、僕も泥に躓きながら池から上がった。手や肘は泥に汚れ、腰の回りには泥や藻や草きれがいっぱい付着していた。全身びしょ濡れで、池に入る前よりも汚れた感じがした。しかし、そんなことを気にする余裕はなかった。土のなだらかな傾斜を登ったところがすぐ道路であり、シラトリ先生は、そちらの方へ歩き出したのだった。
「待ってください。何か、着る物を」
 シラトリ先生は、振り向いて、僕が一糸まとわぬ裸であることを確認するように上から下まで視線を這わせた。
「そのままでいいのよ。先生がちゃんと説明してあげるから」
「え、ここからチャコを裸のまま歩かせるんですか」
 今度はY美が僕の代りに質問する。
「え、チャコって何よ」
「あ、私はナオスのこと、チャコって呼んでるんですけど」
「そうなの? 歩かせるわよ。あなただってこの子を歩かせたでしょ」
 きっぱりと言い切って、シラトリ先生は微笑む。その表情には断固とした決意が漲っていた。おちんちんに両手を当てたまま立ち竦んでいる僕の肩を叩いて、Y美が前に出た。シラトリ先生に続いて、斜面に足をかける。
「いつまで恥ずかしがってるのよ。あなたが恥ずかしいのは、裸だからじゃないの。裸でいる理由がみんなに分かってもらえないからなのよ。道で行き交う人に聞かれたら、先生がちゃんと説明してあげるから。川で泳いでたら服をなくしたんですって先生がきちんと説明するから、ナオス君は心配しなくていいの。恥ずかしくなんか、ない。男の子なんだから裸で泳いで服をなくすことぐらいあるでしょ。ちっちゃいおちんちんだから、素っ裸でも犯罪にはならないのよ。さあ、先生と一緒に歩きましょう」
 限りなく優しい口調でシラトリ先生に説得され、ついついそういうものかと思ってしまった。それはY美も同じようで、彼女は僕の手を取り、黄土色の土が露出している斜面へ引き寄せる。そして、僕の素足はとうとうアスファルトを踏んだ。すぐ横は車道で、一台の軽トラックが通り過ぎた。僕はシラトリ先生の後ろを、おちんちんにしっかり両手を当てて、歩き始めた。

 じりじりと路面を照りつける太陽の光も白かったけど、僕の頭の中もそれに劣らず真白だった。真昼間の公道を素っ裸で歩かされている。Y美が公園から僕を助けに来てくれた時は、早足で歩いた。少しでも早く家に戻れるように、少しでも裸を見られないように、Y美も気遣ってくれた。ところがシラトリ先生は、僕の今の格好、その恥ずかしい思いなどまるでお構いなしに、実にのんびりと歩くのだった。
 シラトリ先生、僕、Y美の順で一列に歩いていると、前から女子高生が二人、自転車ですいすいと飛ばして来た。部活動のために日曜も登校するらしい。自転車の籠に黒い楽器ケースが入っていた。一人が裸の僕に気づき、驚きの表情を浮かべて自転車を停めた。すかさずシラトリ先生が「この子泳いでたら服をなくしちゃって・・・」と理由を説明する。女子高生は、クスっと笑ってから走り去った。
「先生、お願いです。もう少し速く歩いてください」
「なんでよ。先生、走ったから疲れたの。ゆっくり歩かせてよ。ナオス君がフルチンの理由は、きちんと説明してあげるから」
 遠くに霞んで見える山脈を見て目を細めているシラトリ先生の横顔が恨めしかった。まるで見世物になるために歩いているようものだ。僕は振り向いてY美に目で助けを求めたが、Y美は相変わらず不機嫌に俯いたままだった。これでは、シラトリ先生を振り切って逃げることなど、とてもできない相談だった。
 桑畑、休耕田が続いて、周囲を遮る物のほとんどない平坦な田舎の道を、沢山の人や車が通った。立ち止まり、じろじろと僕の体を見たり、何か質問してきたりする人には、シラトリ先生が「この子、川で泳いでいて・・・」と丁寧に説明を加えた。
 困ったのは、シラトリ先生が生徒の母親に会って立ち話を始めた時だった。母親が「まあ先生、シラトリ先生」と話し掛け、先生の後ろで裸の身を竦めている僕をちらと見て、シラトリ先生が説明すると、「あらやだ」と大きく笑う。それから、すぐに自分の不登校の娘のことを話し始めるのだった。僕が思わず草の向こうに隠れようとしたら、シラトリ先生にぐっと肩を掴まれ、押し戻された。長い爪が肩に食い込んで痛い。全裸で歩道に突っ立っていることの恥ずかしさに耐えられずしゃがみ込んだら、やはり肩にシラトリ先生の長い爪が食い込んで、僕を立たせるのだった。
 結局、シラトリ先生が立ち話をしている間は、ずっと先生の後ろで立ったまま待っていなくてはならなかった。小学生くらいの女の子が、両手でおちんちんを隠して立ち往生している僕を見て、くすくす笑いながら通り過ぎたし、何人ものおばさんが「どうしたの、僕?」と近寄って来た。その都度、シラトリ先生は立ち話を中断して、僕が全裸でいる理由を説明するのだった。
 長い立ち話で、一向に終わる気配がない。縦よりも横に大きいその母親は、一度しゃべり出したら止まらない性格的な特徴があるようだった。しびれを切らしたY美が帰ると言い出した。僕が引き留めても無駄だった。
「私が付き添う意味は、ないも同然だよ。だってシラトリが責任持ってお前を家まで送り届けてくれることになってるんだから。私は悪いけど先に帰るよ。ゆっくりシラトリに付き合ってあげな」
 それだけ言うと、Y美は前に進み出てシラトリ先生に一礼し、すたすたと歩み去ってしまった。
 果たして、Y美が抜け駆けで家に帰ってしまって、僕は一層心許ない、つらい思いを味わうことになった。後ろから見られるのをある程度防いでくれていたY美の存在の大きさを改めて思わざるを得ない。大きな遮蔽物を一つ失って、丸裸のままシラトリ先生の後ろに控えている僕の恥ずかしさは、一段と高まるのだった。
 今までは後ろにY美が居てくれたおかげで、いたずらっ子たちも牽制していてくれたようだった。それが居なくなった途端、彼らがにやにや笑いながら、集まってきた。その数、六人。半袖半ズボンの活発な少年らしい服装をしたいたずらっ子たちが僕との距離を少しずつ縮める。僕はいやな予感に怯え、そわそわした。シラトリ先生の立ち話は未だに終わりそうもない。「先生、そろそろ行きましょう。お願いします」と小声で頼んでも全く聞こえない振りをされ、その癖、僕が別の場所に移動しようとすると、それを素早く察知して伸びる手が僕を制するのだった。
「わ、何するの、やめて」
 間合いを計ったいたずらっ子たちがいきなりダッシュして僕に近づくと、おちんちんを隠している僕の両手を背後から取って、万歳させた。
「ほうら、おちんちん、丸出しだあ」
 いたずらっ子たちが囃して、僕の体の向きを道路側に向けた。折しも、反対側の歩道には、いたずらっ子たちの同級生と思われる女の子が六人ほど、同じ学習塾のロゴが入った鞄を提げて歩いていた。
「おうい、お前ら、これ見ろよ」
 いたずらっ子の呼びかけに女の子たちが立ち止まり、自分たちの見ている物を疑うように大きく目を見開いた。素っ裸のまま万歳させられている僕のおちんちんは、彼女たちの目から逃れることができない。
「やだ、何してるのよ、あんたたち」
 車が来ないのを確認してから、女の子たちが一斉に道路を渡って来た。いたずらっ子たちに話し掛けながらも、彼女たちの視線は僕の体から逸れない。いたずらっ子たちは、女の子たちへのサービスと称して、僕のおちんちんを指で弄び始めた。「プロペラ、プロペラ」とはしゃぎながら、おちんちんをぐるぐると回転させる。指で輪っかを作ると、いきなり激しく摩擦運動をする。「こうすると、おちんちんが大きくなるんだぜ」といたずらっ子の一人が言うと、女の子たちが黄色い声を上げる。
「やだ、やだ、やめて、お願い」
 必死に叫ぶ僕の声を聞きとめて、ようやくシラトリ先生が異変に気づいたようだった。振り向きざま、「やめなさい、あんたたち」と一喝した。その凄まじい剣幕に、小学生たちは腰を抜かし、蜘蛛の子を散らすように逃げるのだった。
 解放された手でおちんちんを隠した僕は、今のショックでその場にへなへなと座り込んでしまった。と、シラトリ先生が僕の脇の下に腕を入れて、僕を無理矢理立たせる。シラトリ先生の向いでは、立ち話でずっと先生を引きとめていた母親が愉快そうに笑っていた。「男の子の、こんなに小さなおちんちんは初めて見たわよ」
 満足そうに母親が会釈すると、一歩一歩確かめるような足取りでシラトリ先生とその後ろで裸の身を震わせている僕を後にした。
 
 ゆっくり歩くシラトリ先生の速度は変わらない。その後ろを裸のまま歩かされている僕は、前屈みになって、両手でおちんちんを隠しながら、頭の中を真っ白して恥ずかしさに耐えていた。全身に矢のように無数の視線が突き刺さる。
 くすくす笑う声が聞こえる。シラトリ先生に怒鳴られ、一旦は退散したいたずらっ子たちが舞い戻ってきて、僕の後をつけて来ているのだった。せめてY美がいてくれたら、こんないたずらっ子たちに冷やかされながら歩く苦痛はなかったろうにと思う。不意にお尻をぴしゃりと叩かれ、振り向くと、少し離れた位置でいたずらっ子たちがにやにや笑っていた。彼らは僕との距離を常に一定に保って、時折一人が駆け込んでお尻を平手打ちしたり、草で撫でたりした。僕が振り向くと、四人が並んで歩いていて、誰の仕業が分からないのだった。
 家までの道のりは、そんなに長くないのに、シラトリ先生の非常に遅い歩みのせいで、大層な時間がかかってしまった。大抵の通行人は、シラトリ先生に「なんで素っ裸の男の子を連れ回しているのか」と尋ねた。時には非難めいた 口調で問い詰める人もいた。そんな場合でもシラトリ先生は至って冷静で、おもしろそうにY美の出鱈目な話を伝えるのだった。詳しい説明を求める人には立ち止まって話をし、その度に僕は、先生の後ろで立ったままじっと待つ恥ずかしさに耐えなければならなかった。
 通過する車にクラクションを鳴らされたり、通行人にじろじろと、時にはひどく侮蔑の眼差しで見られたりしているので、自分が今何も身につけていない状態であることは、いやでも意識せざるを得なかった。意識したとて、どうにかなるものではないので、なるべく意識しないように努めたが、無理だった。衣類を身に着けていれば気付かないような微風や日差しの感触を感じて、全身からじわじわと汗が噴き出る。
 どれくらいの距離を歩いたか、よく覚えていない。でも、気づいたら、家の前に着いていた。シラトリ先生が呼び鈴を鳴らすと、玄関のドアを開けたのはおば様だった。先生の後ろで裸の身を竦めている僕を見て、少し驚いたような顔をしたけど、すぐに柔和な笑みを浮かべてシラトリ先生に向かった。
 とにかく家に着いたのだ。急いで家の中に入ろうとしたら、おば様に腕を掴まれた。どういう事情なのか、説明が終わるまでここにいなさいと言うのだった。そこで、シラトリ先生の長々しい、くどい説明が始まった。要領を得ない、経緯の時間軸を無視した話し方で、そばで聞いている僕にも分かりにくい点が多々あった。それでもおば様は、ビジネスの世界で身に付けた我慢強さを発揮して、じっと耳を傾けて、時折質問を挟みながら、大きな瞳をシラトリ先生に向け続けた。話が終わると、おば様は丁重に頭を下げ、何かを思い出したように家に戻ると、菓子折りを手にして戻った。
 貰い物で悪いんですけどよろしかったら先生が召し上がってください、とおば様が丁重に言葉を添えて品物を差し出すと、シラトリ先生が深々と頭を下げる。少しでも長くこの場に留まっていたいのだと思わせるような、長い長いお辞儀だった。その間、僕はずっと土の上に正座していた。おば様がそうするように僕に命じたのだった。シラトリ先生が門を出て、もう一度丁寧におば様に向かってお辞儀した。僕はおば様に連れられて鉄扉まで歩かされた。そして、おば様と一緒にシラトリ先生に頭を下げ、おば様の命じるままに礼を述べた。

 家に入ろうとした僕は、背後からおば様に呼び止められた。僕の体が汚れているから、家に入る前に水道で洗いなさいと言うのだった。洗う役はY美が引き受けることになった。芝生の上に僕を立たせる。いきなり背中に水が浴びせられた。
 冷たい水に声を上げて反射的に体を逸らした僕は、しかし冷水の攻撃から逃れることができなかった。Y美がホースの先を握って、しっかり狙いを定めている。
「動くなって。動いたら洗えないでしょ。はい、四つん這いになりな」
 ホースの先を狭めて水圧を高くするY美が不機嫌な感情を押し殺したような、低い声で僕に命令した。刺すような冷たさが肌に直撃して、痛い。頭から背中、お尻にかけてホースの水が勢いよくぶつかってきて、昨日の午後からずっと全裸なのに、たった今裸に剥かれたような肌の感覚を覚えた。呻き声を漏らしてしまったのは、ホースの水がおちんちんの袋を激しく叩いた時だった。おちんちんの袋が小刻みに震えるのをY美が面白がっている。四つん這いの僕の後ろから、Y美が誰かと話している声が聞こえた。首を上げると、縁側の窓にS子が額をつけて、水浴びさせられている僕を見下ろしていた。
 縁側から庭に降り立ちたS子は、物置からモップを取り出し、水を張ったバケツに浸した。そして、水滴を滴らせながらモップで僕の背中を擦り始めた。首からお尻にかけて力を込めて擦られ、水の冷たさと痛みに地面を支えている両手ががくがくと震える。
「チャコ君は、あの公園からずっと素っ裸のまま連れて来られたの?」
 いつの間にかS子は、僕のことをチャコ呼ばわりしてY美に尋ねる。
「そうだよ。自分のおしっこを浴びせられたし、途中、池に入って遠回りもしたから体が汚れているの」
「そうなんだ。ずいぶん可哀そうな目に遭ったんだね」
 感心したようにS子が僕の濡れたお尻を撫で回した。
 ほどなくY美が僕に起立を命じた。びしょ濡れの体のままおちんちんを両手で隠して、Y美とS子の前に立つ。冷たい水をずっと浴び続けて逆に体温が上昇し、そんなに寒くはなくなっていた。僕は命令に従って両手を頭の後ろで組み、皮の中に縮み込んだおちんちんを明るい日差しの中に晒した。そして、恐る恐る目の前に立つ二人の同級生の女子へと顔を上げた。
「もう一度だけ見てみたいんだけどな、チャコ君のおちんちんから精液が出るところ」
 モップをおちんちんにぐいと押し当てて、S子がねだるような声を出した。
「夜中にみんなの前で射精してからは一度も出してないんでしょ。だったらもう回復してるはずだよ。できないことないでしょ?」
 股間にモップを通して、斜めに引っ張り上げる。おちんちんをのせた柄が45度の角度に上向いた。それをY美がつまみ上げて、軽く扱いた。
「や、やめてください。もう許してください」
 夕べはずっと公園に両手両足を伸ばした形で拘束され、極めて浅い睡眠しかしていなかった。その上、朝の公園清掃のお母さんグループにいじめられたり、長い距離を裸のまま歩かされたりして、疲労が蓄積していた。早く自分の部屋のマットに身を横たえたかった。このまま着衣が許されなくてもよいから、休みたかった。しかし、そんな願いもS子の望みを叶えるまでは聞き入れられないのだろう。彼女たちは、どんな手段を使ってでも僕に射精させるつもりらしい。
 両手を頭の後ろに組んだまま、大きく一つ、息をついた僕は、背後に回ったY美に手首を取られ、万歳させられた。
「しっかり精液を出してあげてね。S子はね、今までお前の射精は何度も見ているけど、まだ一度も自分の手で行かせたことはないんだってさ。それが心残りのようだから、最後にすかっとS子の手で射精しなさい」
「そうなのよ、ごめんね、チャコ君。電気あんまでは行かせたけど、手ではまだ一度も射精させてないの。今後の勉強のためにも、悪いけど実験台になってね」
 学年で最も背の高い女子の一人であるS子は、バスケットボールで鍛えた筋肉が隆々と盛り上がった腕を振り回してから、指をぽきぽきと鳴らした。腕相撲をしたら、両腕でかかっても僕は勝てないだろう。S子の扱き方は、Y美と違って、乱暴だった。最初から力を入れてごしごしやるから、気持ちよさよりも痛みが先行する。
 Y美が両手で僕の手首を掴んで、自分の頭の高さくらいまで上げる。僕は両手を上げた無防備な状態でS子と向き合う。S子は、今度こそ精液を絞り出してやるという意気込みでおちんちんへ手を伸ばし、扱き始めた。相変わらず力ずくで、おちんちんにちぎれるような痛みが走った。僕が苦痛に顔を歪めているのを見て、Y美が、
「少し強すぎるよ。もう少し優しくやってあげな」
 と、声を掛けた。それでS子は少しは力を抜いてくれたけども、まだ快楽につながるには程遠い、変に力のこもった、どこかぎくしゃくした扱き方だった。
「まあ、あなたたち、何やってるの」
 玄関から庭に回ったおば様がそこに繰り広げられている無残な光景に驚いて立ち止った。Y美とS子が僕を射精させることになった経緯を話すと、口に手を当て、軽く笑う。
「そんなにチャコを苛めたら可哀そうじゃないの。昨日からずっと苛められっぱなしで、この子も疲れてるわよ。大概にしなさい」
 それだけ言うと、くるりと向きを変え、今見たことなど忘れたかのように、そそくさと家の中に入ってしまった。Y美は、じっとS子の手の動きを見ていたが、ごつごつした指で激しくおちんちんを左右に揺すっているのを見て、何度かアドバイスをした。その度にS子も指の角度を変えたり、扱く位置を変えたりするのだが、なかなかおちんちんが大きくならないので、試しにY美がおちんちんに指を添えて、小刻みに扱き始めると、たちまち僕はとろんとした気持ちになった。
「ほら、硬くなってきたでしょ」
「ほんとだ。なんで私がやると駄目なのかな、悔しい」
 ヤケを起こしたS子がいきなりおちんちんの皮を引っ張る。千切れるような激痛に悲鳴を上げる僕の横っ面を平手打ちして、S子が怒鳴った。
「大袈裟なんだよ、お前は。私がやる時は、わざと感じないようにしてるんだろ。いやらしい奴だよ、お前は。そんなに私の手でいかされるのがいやなの?」
 涙声になって許しを乞う僕は、必ず射精しますと約束させられた。S子にしても、早く僕を射精させて、とっとと遊びに行きたいらしい。今度は中腰をやめて、しゃがんでおちんちんを扱き出した。タンクトップ一枚のS子の胸の谷間に思わず視線が行ってしまう。大きく隆起した二つの胸にブラジャーが被さっているのが見えた。
「もっと手を震わせるように。手全体で包み込むように」
 背後からY美がスポーツトレーナーのように声を掛ける。S子の手の動きは、最初の時よりもずっと優しくなっていた。かてて加えて、眼下には、顔をうずめたくなるような豊潤な胸が息づいている。
「やった。硬くなってきた。大きくなってきた」
 白い歯を輝かせてS子が顔を上げた。僕の後ろに立つY美が「やったね、やったね」と、素直に喜んでいる。Y美が少し腕を上げたため、僕は爪先立ちになって、迫りくる快楽に耐えた。その時、門扉の開く音がして、誰かが入ってきた。
「いやだあ、ナオス君たら、またおちんちんを大きくしてるじゃない」
 庭に姿を現したのは、ミューとルコ、風紀委員の三人だった。昨日、家に遊びに来ていた3人だ。僕は彼女たちに電気あんまされ、射精の瞬間をビデオに撮られた。間が悪いことに、彼女たちは、僕が強制射精の責めを受けているところへ、まるで待ち構えていたかのように入って来たのだった。
「あんたたち、丁度いいところに来たよ。今からチャコが精液を飛ばすから、見ててあげてよ」
 Y美が明るい声で彼女たちを迎えると、ミューが頻りに瞬きしながら、Y美に尋ねる。
「もしかして、この子、昨日私たちがパンツ脱がしてから、ずっと裸なの?」
「そうだよ、あれからずっと素っ裸」
「すごいわね。もう裸でいるのにも慣れたでしょ」
 ミューが僕の肩をぽんぽんと叩く。その仕草がサラリーマンのおじさんのようだと評して、ルコが笑い出した。一緒に風紀委員も吹き出す。Y美に両手を上げさせられ、全裸のままおちんちんを扱かれている僕の周りでは、賑やかな笑い声が飛び交っていたが、そんな中、S子だけが真剣な眼差しでおちんちんに向かっていた。
「いきそうになったら教えるんだよ。勝手にいったら承知しないからね」
「そろそろいきそうです」
「みんなに知らせな。僕がいくところを見てくださいって」
「そ、そんな」
「早く言いなさいよ。S子様の手でいかせていただきますって」
「S子様の手で、いかせて、いただき、ます」
「みんな見てください」S子が僕を睨みつけて復唱を迫る。
「みんな、見て、ください」
  多分Y美が目配せしたのだろう、ルコとミューと風紀委員の3人がS子の横に並んで、じっと視線を注いでいる。そう、彼女たちの視線の先には、勃起して今にも暴発しそうなおちんちんが脈打っている。
「いく、いきます。見ないで」
 最後にはS子の指示とは反対の言葉が飛び出てしまった。が、そのことでS子に叱られることはなかった。誰も聞いてはいなかった。ただ、精液が空中に放たれ、放物線を描いて足元の芝生に落ちるのを見届けることにのみ、全員の意識が集中されていた。おちんちんの先から更に数滴、精液が垂れて、足の親指の付け根にかかった。足の裏がぬるっとした。よろめいて精液を踏んだらしい。
 ようやくY美にも手を放してもらい、がっくりと力が抜けて、芝生に座りこむ僕の頭上では、ルコと風紀委員が今見た射精の瞬間の感想を述べ合っている。呆然としている僕の目におば様の姿が映った。おば様は盛りを過ぎたアジサイの花の横に立って、軽蔑の眼差しで僕を見ていた。その場所から、恐らくおば様は僕が精液を出した瞬間をしっかり見たのだろう。僕は恥ずかしさで体中が熱くなって、自由になった両手でおちんちんを隠した。Y美とミューが町への買い物には何時頃出発しようか話し合っていた。


4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Gio)
2008-11-09 20:13:32
返答ありがとうございます。まだまだ続きそうですね。無理せず頑張ってください。
Unknown (加奈子)
2015-09-16 14:52:49
全裸で歩かせる話、本当なの?ここって田舎だと書いてあったのですが、このような苛めって学校で問題にならないのですか?
Re:Unknown (naosu)
2015-09-16 20:13:43
加奈子さま
難しい質問ですね。
ご想像にお任せしますとしか申し上げられません。
わたくしの無力をお許しください。
Unknown (加奈子)
2016-01-29 19:01:14
Y美もS子も戸塚ヨットスクールの教員以上ですね。暴力的な話が「スパルタの海」のドラマと一緒であることからナオス君がY美から受ける暴力て戸塚ヨットスクールの教員以上に酷いのでしょうか。メライちゃんもナオス君同様に戸塚ヨットスクールの生徒みたいな扱いをY美から受けていたのでしょうか。

コメントを投稿