四方山雑氣帳

日常の出来事や思考、氣付きなどを雑多(よもやま)に書き込むブログ。

さぁ、平常に業務

2011年03月31日 | 建築・デザイン


さぁ、淡々と平常に業務。
昨日は、根岸のO邸でのガラス工事に行ってきました。

2007年に、築150年近く経つ民家の大改築工事をさせて
いただいたお宅です。
(あの時も中越沖地震が発生し、原発から黒煙が上がっていたっけ

ガラス工事というのは、当時の木製建具に、奥様がご趣味でやっている
ステンドグラス用の色ガラス(支給品)をはめるというもの。

建具は高さが80cmほどの引違いの框戸(かまちど)です。

框戸とは、建具の四辺が無垢材で、その中に鏡板という板材をはめこんだものです。
(もちろん、鏡板のかわりにガラスが入っているものもあります)

この框戸は、当初は違う箇所で収納の戸として利用されていました。
改築したさいに造った吹き抜け空間と、隣接するロフトとの間に、
もったいないので通風にと設けた開口部に納めたものです。
(既存の古い建具はほとんど、他の場所で再利用しています)

今回は、ロフトの東側窓から射す朝の光を通すために、
板からガラスに変えたいというご要望でした。

で、サッシュでいつもお世話になっている、ガラス屋のSさんに
工事をしていただきました。

Sさんは、とても気持ちのやさしい方で、色ガラスを割らないように
丁寧に慎重に作業していました。(予備分がないのでなおさらですが)

この色ガラス、表面がフロートガラスのように平滑ではないので、
少々不安顔のSさん・・・・・
しかし、昔ながらにガラス切りでスーッと線(キズ)をつけ、裏からやさしく
ピシピシと叩いて、パキッと不要な部分を切り取るあざやかな手つき。(さすが

ガラスの固定方法は、引違いなので新たに押縁などで押えると厚くなり
戸に当たってしまうので、シール固定とし、すっきりと納めました。

キレイな出来栄えに、Oさんご夫妻も喜んでくださいました。

仕事が終わったあと、お茶をごちそうになりながら、ぐるっと部屋の中を
見回しました。
(居間と食堂が一体となった20畳以上の広い空間です)

45cm角の柱、厚さが30cmに幅が60cmもある梁による骨組み、
細い柱だって20cm角はある・・・・
本当に安心感があります。

Oさんのお宅は、関東大震災でもびくともしなかったそうで、
今回の地震でもそれほど揺れなかったとのこと。
漆喰塗りの壁もひび割れひとつありませんでした。
それに、棚の上の貴重品などもまったく落ちなかったようです。
(それ・・・割れなくて、よかったですね・・・・

地震後に電話させていただいた時も、建物は全然なんともないと
聞いていましたが、自分の目で確認できてホッと一安心です。

気持ちよく快適に住んでいられるのがよくわかり、仕事をさせて
いただいた者にとっては、これほどうれしいしいことはありません。

今、建築業界は、このたびの大震災により、建築材料などが調達しにくい
状態になっています。
ですので、来週から行うN邸のリフォーム工事は、職人の手配から材料のことで、
2週間ほど延期させていただいていました。

N邸を下見したある職人が言っていましたが、
私のお客様は皆さんとても穏やかでやさしい方たちだそうです。

思い浮かべれば、昨日のOさんはじめ、皆さんそのとおりです。
よく見ているなぁと感心させれるとともに、ありがたい思いでいっぱいに
なりました。

人の役に立つことが、本当の生きがいだと思うので、
「ありがとう」って言っていただけら、そりゃもう感激です・・・・


*写真は2007年工事完成時のもの。今回の建具は左壁上のものです。

淡々と平常に

2011年03月28日 | Weblog
今日はチェルノブイリ原発事故から25年目です。
今でも20km圏内は立ち入り禁止区域です。

福島原発も同様な状態になってしまうのか・・・

ニュースや新聞で伝えられる「ただちに影響が出るわけではない・・」には、
疑心暗鬼になり、よけいに不安感が増す人が多くなるな・・・・・


さて、先週の土曜日は、毎月恒例の「たまりBar」を行いました。

震災発生時は、しばらくの間は自粛しようかと悩みましたが、
演奏者から、「チャリティーでやりたい」という申し出があったのと、
目の前にあることを淡々と行っていくと決めたのだからと思い直し、
いつもどおり行いました。

今月の「たまりBar」は、満員御礼!
23人ものお客様がお出でくださいました。
いつもの常連さん、久しぶりの方、初めての方・・・・・
本当にありがたいです。

常連さんの元気な様子に安堵するとともに、こういう時期に
進んで来てくださったことが大変うれしかったです。

この輪(縁)が広がれば、助け合っていける・・・
本当にみんな心の温かい人たちです。

土村和史さんと木村秀子さんもいつもにも増して、力のはいった
素晴らしい演奏を披露してくれました。
ありがとう!

『人生は心ひとつの置き所』
積極的精神でやっていこうぜ!

我がギャラリーでは、震災復興応援のために募金箱の設置と、
作品の売上げを義援金とすることを決め、今回のたまりBarから
活動を開始しました。
微力ですが被災地の方々の一助になれば幸いです。
また、お預かりした寄付金は責任をもって適切な機関に納めさせていただきます。

六然の教え

2011年03月22日 | 合氣道・武術
昨日と今日は、雨。
それも寒いです。

連日のニュースでは、被災した方々にやっと物資やガソリンの輸送が本格的に
始まり、仮設住宅の建築も始まり、ほんの少しづつ復興に向けての動きが
見受けられるようになりました。(うれしいかぎりです)

しかし、毎日、余震・・・・・

福島原発での事故は、一進一退・・・・

自衛隊、消防隊、警察、東電の保安員、電気技術者の方たちが、
自分たちの命を削って収束させるための奮闘・・・胸が痛くなります。
使命感が恐怖心を押さえ込んでいる緊張状態の連続でしょう。

「なんで人の命を危険にさらすものを造ったんだ!」と吼えたいです。

私もmidさんも、日本人として、被災された方たちを見捨てて国を出るなんて
ことは絶対にしない。

天地は、すべてを平等に為したまう。

『真実(みち)』の真理に生きる努力をし、
毎日を感謝の心で生きていこう。


凡そ人の陥り易きところ、自ら処すること憤然、人に対して冷然、
有事に際しては茫然として為す術(すべ)を知らず、
無事には漫然と無為に過ごす。
得意絶頂に傲然と見下せば、失意の底に悄然と立ち直れない。

古に六然(りくぜん)の教えあり。
 自ら処するところ超然。
 人に処するところ藹然。(あいぜん)
 有事には斬然。(ざんぜん)
 無事には澄然。(ちょうぜん)
 得意には澹然。(たんぜん)
 失意には泰然。(たいぜん)
これ沈着剛毅なる、自然心・自然体の至極なり。
 日本心身修学協会 修学誦句集 第63「六然」より

天災と人災2

2011年03月18日 | Weblog
昨日、近所の親しい方と立ち話をしました。

「放射能が大変というけれど、池上彰さんもTVで大丈夫って言ってたよ。
みんな心配し過ぎ」と話されていました。

それで、私が今のマスコミは本当のことを言ってないよ。
原発の事故はカクカクシカジカ・・・・・とお教えすると、
あんたと話していると怖くなると帰っていかれました。

どうやって皆さんにお教えしたらいいかと悩んでいたら、
広瀬隆氏がTVに出演!されているのを発見しました。

私が彼の本を引用して書くよりも一番いいと判断しましたので、
ここに情報として載せることにしました。
日本人として知るべきです。

真実の深層「福島原発メディア報道のあり方」1/3
真実の深層「福島原発メディア報道のあり方」2/3
真実の深層「福島原発メディア報道のあり方」3/3

それから、コメントのなかで広瀬隆さんが言っていた放射能の流出画像は↓

http://www.spiegel.de/images/image-191816-galleryV9-nhjp.gif
画像の上のほうに12日からの日付がカウントされています。
順次更新されているので、12日の発生からわかるものにしておきました。

広瀬隆氏は、原発の実態を知悉された日本でただ一人のジャーナリストです。
東電、原子力産業界を擁護する政府とNHKそして各大手マスコミには、
一番出てきては困る人物のはずで、出演させるなどは決してありえないだろう
と思っていました。
(マスコミ関係者のなかで、良心派とのせめぎ合いがあるのだろう)

映像をご覧になられた方は、震災から今日まで、TVでこれだけのことを
発言される“有識者”を見たことはないでしょう。

昨日の新聞記事に、ドイツメディアが福島原発事故に対して「過敏報道」
だとありました・・・・
当たり前だ!チェルノブイリ事故で本当の怖さを体験しているのだから。

死の灰が降った大地から収穫される野菜、牧草を食べる乳牛のミルクや乳製品、
水、ワインなど・・・・直接被曝しなくても食物から放射線をうけたのだから・・・

外国メディアの方が真実を伝えているはずです。
たからこそ、今、広瀬さんの解説が重要なのです。

どんなことがあっても,悲観などせず、
淡々と今なすべきことをして、日々感謝をもって生きていこう!

天災と人災

2011年03月16日 | Weblog
東北関東大震災から5日が経つ。
地震そして巨大津波の被害に遭われた多くの方々に、
雪が降る寒さに耐えていられる被災した方々に
どんな言葉をかけたらいいのか・・・

自分だけ食べ、風呂に入り、布団で足を投げ出して寝る・・・・申し訳ない。

嘆かわしいく腹の立つことをぶちまけたいが・・・止めにしよう・・・・

25年前のチェルノブイリ原発事故を詳細なデータ、資料を使いレポートした
ジャーナリスト・ノンフィクション作家の広瀬隆氏は、
原発と放射線の危険性を訴えた数多くの著書のなかで、この日本にいつか
起こるであろうことを警告(予言)されていました。

私は氏のほとんどの本を読み、人類にとって原子力発電がいかに危険かを知り、
チェルノブイリ事故後、放射能汚染が世界に、特にヨーロッパの人々にどういう
被害を及ぼしたかを知りました。

増加していない二酸化炭素を悪者にして、火力発電所を3割も休止させているのは、
すべては運転したらこまめに制御でいない原発のためでした。

チェルノブイリのときは半径1,000kmまで放射能に汚染されたそうなので、
日本列島、そして朝鮮半島と中国の一部も範囲内です。

これ以上は書きませんので、広瀬隆氏の福島原発についてのレポートを
読んでみてください。

「破局は避けられるか――福島原発事故の真相」

また、日本から外国の方々が避難されていますので、国外で暮らされている
日本人の方々はそのままお暮らしください。

私は、これからは、「真実の心」の時代であると考えています。
大丈夫!慎ましやかに感謝をもって暮らしていこう!



意識を向ける

2011年03月10日 | 合氣道・武術
さて、本日も朝稽古でした。
すっかりと日が昇るのも早くなりましたが、寒さのなか暗いうちに
道場に向かうほうが、どちらかというと好きです。
(身が引き締まります)

先週、右手小指先端の外側をザクリと切ってしまい、
絆創膏を巻いているのですが、これが日常生活や仕事にすごく差し支えるのです。
(鋭利な刃物で切れたのではないので、傷口がなかなかふさがらない状態)

ペンを持って書くときなど、接地している部分なので、泣けてきます。
合氣道でも受身をとったり、技をかけたりするときによく当たる部位なので、
血がにじみます。

前に書きましたが、只今、身体意識の勉強中。

体表面、筋肉、内臓、そして体外にも意識はありますが、大抵は無自覚なものです。
しかし、トップアスリートは、特定の筋肉や関節も意識できるとのことです。
(建築空間をとらえるのも身体意識だと思います)

手は身体のなかでも意識が強い部位で、手の甲よりは手のひらのほうが強いし、
指先は細かい作業をするので鋭敏です。

小指外側から手首にかけては、上着の袖に腕を通す際にスムーズに着れるよう
センサー的に働いています。(そこが痛いケガの場所)
身体の外の意識は、肘や肩など隣に座った人との距離感などを感じ取っています。

いつもなら「あ~ぁ 痛いなぁー」とぼやいているところですが、
今度のケガはケガであっても感じ方がいつもと違うのです!

何が違うかっていうと、
「ケガしたところに意識が向くということは、自分が向けたい場所にも
意識を集中させられる」という、
しごく当たり前なことを、気づいて自得したしだいです。

なんのことやら興味のない人には、全然面白くもないお話で失礼しました。
(本人はえらく驚いているのです)


とうとう花粉症?

2011年03月07日 | Weblog
今日は、底冷えして午前中は雪!

昼のニュース映像では、「3月なのに雪なんて!」と言っていましたが、
去年は4月にみぞれが降りましたので驚きませんが・・・・・やはり寒いです。

さて、とうとうワタクシも、今年から花粉症が本格的に発症?・・・・
(疑問符を付けているのは信じたくないからですが・・・・)

毎年少しずつそれらしい症状が出てはいましたが、
すぐに治まっていたのでまだ大丈夫と高をくくっておりました。

そう、顔の表面はチリチリ、目のまわりはピリピリ、
鼻水ダラダラで鼻の下ヒリヒリと擬音語のオンパレード・・・・・

前にも書きましたが、midさんの花粉症はひどく、
毎年感染し始めには発熱して寝込んでしまいます。

なんとそのmidさんが、昨日の暖かく穏やかな天候に心動かされ、
散歩に行こうと言い出すではありませんか・・・・・
大丈夫かいなと思いましたが近所の川沿いを歩いてきました。

で、案の定、考えが甘かった!とぼやく結果となってしまいました。
(今朝は喉の奥がはれてヒリヒリ痛み食事をするのにも一苦労)

胃腸薬と二日酔いの薬以外、この10年間、風邪薬も服用してこなかったのに!
さすがに昨日からmidさんの鼻炎薬をもらって飲んでいます。

これがなんか、負けた気分で、すーごくイヤな感じなんだよな


ゆるんでいきましょう

2011年03月01日 | Weblog
ほんとあっという間に今日から3月。


さて、先週の土曜日は恒例の「たまりBar」でした。
2007年の3月から始めたので、ちょうど丸4年が経ち、
来月から5年目に入ります。
「え~っ!もうそんなにやっているの?」っていうくらいに驚きです。

素晴らしい演奏者の土村和史さんと木村秀子さん、暖かく応援してくださる
地域の方々・・・・地縁・・・・ありがたいです。感謝!

なんたってみんな人柄が最高です。

さて、そのたまりBarの歓談時間中に、
ピアニストの木村秀子さんが、「今、脱力することを課題にしている」
と言っていました。

リラックスして演奏をすることが、技術を含めた何かを変えるのでは・・・
これに氣がついたのは、やはりただ者ではない・な・・・・

かくいうワタクシも、今、身体から余分な力を抜くをいうことに
真剣に取り組んでいるのでありました。

身体の余分な力を抜くとどうなるのか・・・・

それは、その人(人間)に備わっている本来の能力(力)が最大限に
発揮できる状態となるのです。
運動能力、発想力、前向きな積極的精神などなど・・・

武術家もトップアスリートも芸能者も演奏者も職人も一流の人たちは、
すべて“ゆるんで”力が抜けた状態で、身体を使っているのです。

一流のピアニストは、手の第一関節から指が動く(普通の人はそういう意識)
のではなく、手のひら内部の指の骨及び肘までの前腕までが、5本指のように
分化した使い方をしているとのこと。
(秀子さんはすごーく大事なことに氣がついたということ)

身体をゆるゆるにゆるめると、今までとは
次元の違う質の動きが出来るようになるのです。
(このほかにまだ『氣』の出し方、使い方もあります)

で、ワタクシは身体の各部分の動かし方や使い方を、
道場では教えてくれないので一人で研究中です。

これがまた楽しいのですよ。
midさんは理解不能だそうですがね・・・・

せっかくいただいた命と身体なのだから、本当の自分に
会ってみたいじゃないですか。

話しもどって、
来月から5周年目の「たまりBar」も是非よろしくお願いいたします。