碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのさんびゃくじゅうなな

2017-03-03 22:47:59 | 日々
前も書いたが、最近、近所にニトリができた。

いや、正確には近所ではない。徒歩で三十分近くかかる場所を、おそらく近所とは呼ばないだろう。が、引っ越しをすれば、十分あまりで着くだろうから、気分はもう近所である。

で、そのニトリに、休みのたびに通うようなカタチになっている。かなり広いワンフロアに、丸々店舗が入っているからか、いろいろとイメージしやすいのがいい。
別に、ニトリですべて物を揃えようとか、そんなことを考えているわけではないが、こういうのは買う前が、ある意味、一番楽しい時間のように思う。物件選びも似たところがあると思っていて、もう契約した今でも、たまに物件をネット等で見てしまうのだが、それは部屋の写真を眺めたり、間取り図を見ているのが楽しいからだ。

家は楽しい。そこには物語があり、事件がある。それを想像しながら散歩をすれば、なお楽しい。決してのぞき趣味があるわけではないが、日常の何気ない空間にこそ、非日常は顔をのぞかせている。気づくか気づかないかは、想像力次第である。ニトリもまた同じだ。

もし、この家具を買ったら……、この照明にしたら……。無数のifを思いながら歩く時間を、俺はこよなく愛している。実際に引っ越してしまったら、この時間はどうなるのか。それを思うと気が重いが、いまはそんなことは考えず、想像の翼を縦横無尽に広げていこう。
コメント
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