碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのさんびゃくじゅうご

2017-03-01 21:37:03 | 日々
……確定申告が、訳がわからなくてミゾミゾする。
俺も妻も、数字に弱すぎて、電卓を前にするだけでキリキリ舞いだ。
ああ、数字に強くなりたい。

数字といえば、最近、芝居チケットの適正代金の額について考えている。
俺が芝居の脚本を初めて書いた二十年前(!)は、二千円前後の芝居が多かったように思う。それから五年くらいして、劇団を始めた頃は、二千五百円あたりが普通で、プラマイ三百円くらいがチケット代金の範囲だった。

それが今では、三千円から三千五百円も珍しくない。四千円というのも、チラホラ見かける。

対してミルクディッパーは千五百円。その分、舞台装置はないし、照明や音響は最低限しかないが、それでも、かつてバイト先で宣伝したときには、高すぎると言われた。
人は、興味の持てないものには、一円だって出したくない。そういうことだろう。

が、ウチはもちろんのこと、例え四千円とっている劇団だとしても、利益をあげているとは言い難い。経費がかかりすぎるのが理由だが、かかるお金に応じた価格設定をすれば、一万円だってするかもしれないから、どこも赤字を承知で公演をうつしかない。

少額だろうと、チケット代金を戴いているからにはプロ、という考えがある。
一方で、生活を成り立たせられていないのだから、アマチュア、という考えもある。
どちらが正しいのか、わからない。

が、やる側としては、戴くチケット代金の、倍額の満足を提供しなければ、と思ってやっている。ミルクディッパーなら三千円。それだけの満足を得てもらって初めて、千五百円の価格を承認してもらえるのではないか。そのために、やれることは妥協せずにやっていきたい。やっていこう。
コメント
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