彼岸花 知らん顔して 草を出し
望月 萬桜子
しばらく、遍路にも出ておりません。
でも、もう大半の稲が刈り取られ、彼岸花は痕跡もなく秋草
に覆われていることでございましょう。
ところが、普通の草でもあるかのように、細い葉っぱを密集
して出しているはずでございます。
花との連続性がないので、一体なんの草だろうと長いこと
思っておりました。
今年は咲かなかったプランターのリコリス（白い彼岸花）は
枯れたのかと思っていましたら、草をこっそり伸ばしておりま
した。
生きていたんですね。
球根から植えて花が咲くまで三年もかかるんですよ。
ヒヨドリが騒がしく鳴いています。
いよいよ冬支度なんですねえ。
『UFO学園の秘密』が上映されておりますけれど、
まだ観ていません。
こちらも、宇宙時代という新しい季節を迎える準備
でございます。
さて、善良な宇宙人に会いたいものでございます。
那の国・万葉・歩き旅
髪くぐり 金木犀の 風に吹き
望月 萬桜子
金木犀の高貴な香りを髪にくぐらせて、ああ、いい香り
と安堵いたしました。
金木犀は秋晴れの空に似合う香りの花でございます。
その花も、星屑の流れ星のように、ふっと、消えてしま
います。
一年待つごとの花に会い、また一年の長い月日に戻
ります。
待っている間に、一年待った花が咲いてくれるので、
待っている月日を忘れることができるのです。
ツワブキの花が次の花でしょうか。
それとも、もう終わったでしょうか。
とても良い香りがいたします。
那の国・万葉・歩き旅
しゃがみたる 稚児立ちにけり 七五三
望月 萬桜子
筥崎宮に参りましたら、菊の花が飾られていました。
旧暦重陽の節句がもうすぐです。
遍路道にも、野菊がいかにも秋らしく咲いておりました。
菊の健康な香りが恋しくなります。
そういえば、金木犀が満開でした。
ほんのり、いい香りです。
ほんの短い間の高貴な香りでございます。
境内には、三歳くらいの女の子が、若い両親に連れられて
七五三の参拝に来ていました。
しゃがんで地面に絵を描いていましたが、写真を構えてい
るおじいちゃんに応えてか、すくっと立ちました。
まだ、両親のお膝くらいの身長でしたが、にっこり、いい笑
顔でした。
おじいちゃんの撮影も満足だったでしょう。
明日は、幸福の科学のアニメ映画、『UFO学園の秘密』の
封切日でございますけど、楽しみな映画です。
一日も早く、海外で上映していただきたいものでございます。
日本では、あと１０年もすれば注目されるのではないでしょ
うか。
わたくしたち、進歩的な日本人なんですね。
うれしく存じます。
那の国・万葉・歩き旅
