麦の矢を 黄金に変え 田の地蔵
望月 萬桜子
遍路道の黄金伝説とでも申しましょうか、麦秋の金波は秀吉
好みでしょうか。
善良な村人のために、遍路の地蔵が麦の穂を黄金に変えた
という物語です。
まさに、天の恵み、地の恵みというべき麦秋でございます。
那の国・万葉・遍路道
麦の矢を 黄金に変え 田の地蔵
望月 萬桜子
遍路道の黄金伝説とでも申しましょうか、麦秋の金波は秀吉
好みでしょうか。
善良な村人のために、遍路の地蔵が麦の穂を黄金に変えた
という物語です。
まさに、天の恵み、地の恵みというべき麦秋でございます。
那の国・万葉・遍路道
麦秋の 無常の先を 燕飛び
望月 萬桜子
麦秋の変化は速く、もうほとんど刈り取られてしまいました。
光陰矢のごとし、諸行無常でございます。
そうした時間の急流よりもさらに速く、まさに剣のように空気を切って燕
が飛んでおりました。
もうすぐ、燕の子育てが始まるんですよねえ。
だいたい、梅雨のさ中に、人見知りしない巣を見上げて目を細めます。
花鳥風月と申しますけれど、燕もまた、いい風景です。
那の国・万葉・遍路道
夏来ぬと 菩提樹の下に 悟りたる
望月 萬桜子
演習林には何処のものとも知れぬ樹木が混在しておりまして、
異樹林でございます。
その中に菩提樹と書かれた樹木がありました。
釈迦の菩提樹下の悟りが、苦楽中道の悟りと聞きます。
日本にも「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉があります
が、その修行論が苦楽中道という事でございましょうか。
修行とは、肉体をいじめることではなく、瞑想修行にこそあると
いうことでしょうか。
つまりは、表面意識を透明に凪わたらせて、潜在意識にアクセ
スするところに修行の目的があるということなのでしょう。
菩提樹は異国の樹木なのでしょうけど、懐かしい感じがいたし
ます。
那の国・万葉・遍路道
野いちごの 宝の山を 手に掬い
望月 萬桜子
野イチゴをたくさん見つけました。
子供のころ以来の大収穫です。
遍路の功徳というものですかねえ。
宝の山した。
那の国・万葉・遍路道
遍路道 神や仏の 花訪ね
望月 萬桜子
花といえば桜ですが、遍路の花は、野辺の花でして、春から
夏にかけての季節ということになりましょうか。
花の名前がわからないのが残念ですが、その表現は心にも
花をさかせます。
花遍路というべきでしょうか。
なんとも飽きることのない表現です。
遍路道を歩くときは、必ずデジタル一眼レフカメラを持ってゆき
ます。
プロの使う上等のカメラではありませんで、素人向けのCANON
x3です。
しかし、ブログに使う写真としては十分ですね。
レンズは18mm-270mmの便利なものを使っていましたが、
どうしてもピントがアバウトで、面倒ながら二本のレンズを使い分
けております。
接写するときは、やはり55mmまでの短焦点レンズのほうがシ
ャープな映像がえられます。
もっとも、一眼レフでなければ、ピントも自由ではないし、画像の
深みが得られません。
一昔前の型落ち商品でも、一眼レフの魅力は十分です。
一万円台から手に入るのではないでしょうか。
ほんとうに、カメラも使い勝手がよくなりました。
最初にデジタルカメラを使ったのは、340メガピクセルのカシオの
大きなカメラでした。
値段の割にはレンズが上質で、いいカメラだったと思います。
今から見れば画素数がねえと思いますが、それでも得意でした。
今使っているカメラは数年前のモデルですが、1600メガピクセル
のccdですから、きめ細やかです。
カメラを持っていないと、遍路旅の魅力も半減です。
誰かに伝えたいというのが、いわば冒険心の旅心です。
因みに、画像処理ソフトはフォトインパクト7です。
フォトショップよりも使いやすいし、表現が自在に思えます。
四季とはいえ、その感慨は毎年毎年無限の歌心です。
写真と俳諧は一瞬の映像の中に、永遠の美を切り取る表現です。
健康にいいウォーキングの楽しみとして、多くの人に楽しんでもら
いたい趣味です。
日本を愛する心情もまたお分かりになるのではないでしょうか。
那の国・万葉・遍路道