山に癒されて…♪

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本格的登山の始動前に・・・八経ヶ岳4 弥山小屋から八経ヶ岳 

2020年07月18日 | 山登り 近畿 大峰山系
2020年7月5日(日) ☁ 八経ヶ岳

息も絶え絶えに漸く弥山小屋迄来ました
マスクが必要かというと
人の居ない所では 外してもいいのでは・・・
そう考える程 しんどいマスク山行です

それに 自然の空気を吸えない寂しさもあり
やはり マスクは状況により対応すれば・・・と考えます
それでも やはり マスクしたまま先を目指します




ここから 近畿中国領地方の最高峰
八経ヶ岳(1915m)へと向かいます
別名:仏経ヶ岳 もしくは 八剣山と呼ばれるお山は
トウヒ、シラビソの原生林に包まれ
何よりもこの季節にのみ現れる 貴婦人・・・
オオヤマレンゲの姿を見る事が出来るのです

天然記念物にもなっているオオヤマレンゲ
その山の貴婦人に逢いに行きます



 八経ヶ岳へ向かう・・・
 ガスの向こうに貴婦人が待つ・・・


立ち枯れの姿が
大峰の山を表現しているよう・・・

ガスが蠢き・・・
幻想的な世界が広がっています


 勿体ない下り道 帰りを考えると…



シラビソやトウヒの間から
急に違う雰囲気になり  ここでも 
バイケイソウの世界が広がっています

ただ あの酔いそうな匂いはなく
心地よい風に抱かれている感じです

そして獣柵が見えてきます



 目的の入口です



鹿被害から守るための区間に
お邪魔させて頂きます♪
 
入口の獣柵はしっかりと
鍵をかけて往来します

ここは貴婦人の棲む
さてさて・・・
貴婦人たちは目覚めていますでしょうか・・・


 柵を越えて・・・


貴婦人探しが始まります
・・・と すぐに
ご挨拶をするかのように
その華麗な姿を見せてくれました


 最初のお出迎えのオオヤマレンゲ



オオヤマレンゲの通り道
綺麗に管理されていますが
いささか急な細道
すれ違うところでは譲り合いが必須です

そんなこちらの事情など知る由も無く
オオヤマレンゲは自由に咲いております


 世に出るのは不安が一杯?
 今度は様子を伺って・・・
 一枚一枚 用心深く広げて・・・



見事な咲きっぷりの姿を見せてくれた
気品あふれるオオヤマレンゲ

貴婦人の姿そのままに
濡れてもなお一層色気が漂う

そして・・・
最盛期を終えて 
生涯の終わりを閉じる前
もの寂しく項垂れるその姿もまた
熟年の貫禄を残している様な・・・


 漸く 自然に戻ろうと変化する



そんなオオヤマレンゲの世界に踏み入れ
まやかしの世界ならず神秘なる世界を堪能し
八経ヶ岳へと歩を進めていきます


 ハリブキ まだ蕾・・・
  カニコウモリ
 ここからは一気に八経ヶ岳へ!



何度もくじけそうになったけど
オオヤマレンゲに癒され
ここから もう近いぞ!という後押しが
を与えてくれます


 展望開けても・・・展望はなし
 最期の岩場の急登ガンバ!
 見えた! 八経ヶ岳の標識だ



着いたぞ!


マスクの中で呼吸を乱しながら登って
目がくらくら・・・
まるで北岳に登った時のよう・・・

手がグローブみたいに腫れ
顔も少しむくんでいる様な・・・
完全に酸欠状態になっているようです・・・

さすがのチチも
マスクの下では呼吸が乱れるよう・・・
しんどいな・・・と呟きます



明神ヶ岳方面


期待していない展望ですが
この幻想的な雰囲気もまた 大峰らしく
来て良かったと思う瞬間です

満足♪ 満足♪
風は冷たいけど優しい・・・
少しからだを休める為に
腰を下ろして休憩を取ります




どこまでも灰色の世界
山の廃墟のような枯木の姿が
不思議な魅力を秘めて
飽きさせることのない世界を広げています

その景色を暫し眺めながら
行動食を摂る事にします

今は便利なものが多い・・・
必須アイテムのようなヨウカン
手を汚さずお口に入れられるように
山の上で苦も無くわらび餅が味わえるなんて・・・
むかしでは考えられない贅沢を味わいます


 便利♪片手でそのままお口へ
 休んだら帰るだけ♪
 来た道を辿るだけ♪


下って 登って 
まずは弥山小屋迄戻ります


 下りは登り・・・階段辛い・・・💦
 見えてきた弥山小屋!


人がチラホラ休んでいます

さて どこで休もうかと 
小屋の方を周ってみます

開いているベンチを見つけ
コーヒータイムを摂る事に・・・

お湯が沸く間に
ちょっと弥山山頂に行ってみたい

行っておいで すぐそこだから

コーヒーが出来るまでの間に
独り弥山山頂まで行ってみる事に・・・


 弥山は素通りかえ・・・
  鳥居が呼んで 弥山へ行こう!


弥山へは山小屋の前にある
大町桂月の歌碑の横から少し北へ登ります

弥山山頂には 天河大辨財天社の奥宮が祭祀されており
水の神として古くから聖地とされてきたそうです
弥山とは仏教の世界観を表した須弥山から名づけられ
大峯の中心的山岳として知られています  (奈良県観光HPより)


 二つ目の鳥居を通り・・・

弥山神社(坪ノ内天河神社の奥宮)1895m


弥山小屋から3分ほどで頂上に着きます

しかし・・・
山頂といっても 弥山の山頂は
ちょっと雰囲気が違います
神社が建てられ 周りは境内のよう・・・

その山頂は
トウヒやシラベの原生林に覆われ
展望は得られないうえに
ガス包まれ  視野はなお更狭くなり
遠景など望めるはずもありません

しかしそのベールに包まれた近景は
神秘的であり聖地の厳かさが感じられます


 境内?山頂の様子
弥山小屋


風も吹き濡れた身体が冷たい・・・
早く戻って体を温めたい・・・
チチの待つ弥山小屋へと急いで下ります


 チチの入れてくれたコーヒー
 目的果たして 往路を辿る


来た道をもどりますが
弥山小屋の広場入口は日本庭園にも思える
苔に包まれた 青々としています

いつもながら 
この辺りの苔の見事さ!
杉苔の青さが目を惹きます

弥山小屋にも 杉苔にも別れを告げて
ここから 出合まで一気に下っていきます


 濡れた階段 用心💦用心💦
 登るより辛い下りの階段


ふ~
樹林帯が切れて目の前が開けた瞬間
前を見て!と 教えてくれるように囁き
足を止められた時です

下がっていた雲が上がっていく様子が見え
台高山脈が姿を見せ始めます

本来 ここはビューポイントです
少しでも遠望が望めただけでも良しとしましょう

風さんありがとう~♪


 見落とした標識?


下り目線では 見落としたものを発見
少しはゆとりができるからでしょうか
色々な気づきがあります

登りは必死のパッチ
周りを見る余裕などない事を実感します・・・😅 


 どんどん下ります
 沼地・・・?が見えたら・・・
 聖宝ノ宿跡到着!そして通過!
 弁天900 峠は・・・?




木漏れ日が差し出して
木々の青が清々しくも美し~♪

ブナ林の静かな空間は
戦ぐ風と共に 癒しを与えてくれます

アップダウンを繰り返し
隆起した登りの先に弁天の森

ここから峠までは30分も掛からないはず
近いぞ峠!と弁天の森も通過して
どんどん下っていきます


 弁天の森
 石休ノ宿跡
 出合が見えてきた!


ここで少し休もう・・・

一気に下ってくると 足に堪えます
チチの膝の痛みがひどくならないうちに
休憩を取る事にします

明るくなった空を見上げると 
白い雲と空の青さが清々しい♪

腰を下ろし 暫し空を眺めて休みます


 出合の隠れ標識
 暫し足休め無のひと時が過ぎる


樹林帯の静寂さと
木漏れ日の明るさが心地よい
いつまでもこうしていたい・・・

私 ここでも住めるな~

お前だったら住めるな
置いていってあげるよ・・・

・・・えっ!

それは困ると腰を上げ
チチの後を追って 一気に下っていきます


 急な下り何のその!
 一気に下ろうと気合を入れて
 4合目だと知らせてくれる
 俺を踏むな!と跳ねるカエル
 アルミの階段 橋が見えた!


橋の下の谷水が気持ちよさそう
ちょっと沢に降りて
顔や手を洗う事にします

冷たい水が心地よい♪

ここまで来ればもう一安心・・
帰り着いたような安堵感を感じます


 振り返って橋に別れを・・・


遊歩道のような登山道
木々の緑が心地よく 
進めるも緩やかになります


 この桟橋を渡れば・・・♪



入り口付近の堰堤
流れ落ちる水の量が多く
暫し 見つめます

頂上でのあのガスは何処に行ったのでしょう・・・
照らす太陽の明るさは
全てのものに活力を与えてくるよう・・・

活気を貰った森が
一気に蘇っていくように感じます

それは・・・
私たちは下っててからですが・・・😔 



 見えてきた!舗装道路♪
 登山口 到着~!
 奥駈道 堪能しました~♪
 青い空が嘘のよう♪


心地よい疲れを感じながら
片付けて帰路につきます

・・・
・・・

駐車場から見える滝は変わらず
轟々と音を立てて落ちています

何度みても見事な滝・・・
調べてもこの滝の名前が分かりません

小坪谷へと落ちる滝だから
小坪滝?
それとも行者還トンネルの傍だから
行者滝?
訪れる度に気になっている私です

どなたか ご存知ないでしょうか?

いらっしゃいましたら
教えていただけませんでしょうか・・・

この場で失礼ですが
宜しくお願い致しますm(_ _)m





最後までお付き合いありがとうございます


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マスク (hide-san)
2020-07-18 10:43:54
周りに誰も居ない山に新コロナはいませんので、

マスクは外してください、

読んでる人も息苦しくなります。
いつも (hide-san)
2020-07-18 12:08:39
いつも一緒に山登りをしている気分でしたのに、
これで最後とは

残念!!

もう一度じっくり読み直してしまいました。

お元気にお過ごしください。
僕にとって懐かしい山が最後とは・・・・ (メロン)
2020-07-18 13:35:35
20年ほど昔だったでしょうか? 吉野から熊野本宮大社までの奥駈道を単独6日間で歩いたことがあります。ちょうど6月末~7月の同じ季節でした。雨の日もなく、5日目は水が切れてしまって、ニガイチゴやキイチゴをむさぼり食べたものでした。
生と死の不思議な雰囲気に浸りながら歩く山道でした。玉置山に着くまでは、弥山小屋の中に人の姿を見、初日に行者姿の外国人と出会っただけでした。歩き続けるだけで、自然に己自身と対話せざるを得なくなり、内面に向き合うことのできる山でした。
nanekobiさんがどのような気持ちでこのブログを書き残されてきたのか、今回どのような心境の変化でこのブログを終了なさるのか、ご本人にしか分からないことがおありなのでしょう。
年齢や病とも仲良く向き合いながら、歩き続けられる限りこれまで通りの山歩きを楽しんでください。
このブログ、これを書かれてたnanekobiさんに出会うことが出来て感謝です。
Unknown (masumi)
2020-07-20 18:30:56
自宅と職場を往復するだけの生活なので、こちらを訪問させて頂くのをとても楽しみにしていました。
(一緒に山登りさせてもらっているつもりで頂上では深呼吸などしたりして)
ブログを終わりにされるのは残念ですが・・・
ありがとうございました。
Unknown (タカ長)
2020-07-21 17:36:38
店じまいとは淋しいなぁ。
楽しみにしていたのですよ。

気持ちが変わったらカムバックして下さいね。

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