今まで全く面識のない、関東地方の大学の先生の訪問があった。教育学部の先生。教師を育成している立場の方だ。東北にも熊本にも行かれて、災害時の話を聞いているという。
災害時、そして被災後の今までの話を、次に教師として震災に出会うかもしれない大学生と考えていきたいから話しを聞かせてほしいという主旨。
いろんなお話をした。地震の揺れが今までのものとは違うこと。七尾以北で地震に遭遇した者は死の危機を感じるものだったこと。予期せず臨時の避難所になったこと。やってみたら案外幼稚園は避難所になれること。そこであったさまざまなエピソード。市役所とのやりとり。
断水期間の事。ずっと七尾にとどまった子どもたちのこと。その心の動き。
そして今、解体待ち、工事待ちの不安。それぞれの経済格差。
どのくらい伝わったかはわからない。学生に伝わったらいいなとこちらが考えることをできる限り話した。
おもしろいもので、幼稚園関係者、教育関係者は「次の震災」を想定した話しを聞こうとする。そう言う聞き方なので、私たちの体験も、自分だったらどうするかと真剣にきいてくれる。
けれど最近とても残念に思うのは、「牧師」という人ほとんどがそんな聞き方をしない。「信徒」の人達の方が真剣に聞いてくれる。牧師たちに自分のところもなんかあったらという危機感がないように感じる。