北朝鮮としてはイラン、シリアに積極的に核開発のノウハウを教えることで、両国から金銭面などで見返りを受けるメリットがあるという。同筋はこの共同訓練プロジェクトについて、「3カ国の共同核開発計画の一環」と位置づけている。講座の「卒業生」たちは、核開発の「最前線」に送り込まれているものとみられる。昨年9月、シリア国内の核開発の拠点とみられる施設がイスラエル軍によって空爆、破壊された。ドイツ誌シュピーゲルは独情報機関の報告として、原子炉はシリアと北朝鮮がイランの核開発を支援するため建設していたと報じた。シリア、北朝鮮ともに核開発協力を否定している。在日イラン大使館の話「大量破壊兵器開発を目的とした、北朝鮮とのいかなる2国間あるいは多国間の技術的・軍事的協力関係を否定する」
11月25日 産経新聞
■イラン大使館の話は、なかなか興味深い内容であります。否定しているのは「大量破壊兵器開発を目的とした」という箇所だけですから、その後の「協力関係」に関する文言はまったく否定されていません。従って、「平和利用目的」でなら名指しされている三箇国は緊密な協力関係を持っているという事になります。イランは油田地帯のペルシア湾岸に「原子力発電所を作ろう!」と盛んに提案し始めているようですから、世界の電力会社や原発企業はオイル・マネーの臭いに釣られて蠢き始める可能性は高そうです。イランは「軽水炉型」の原発を造って地球温暖化の防止と石油が枯渇した後の中東地域に安定した電気エネルギーを供給するという大義名分が立つ話を繰り返しているようです。商売用なら十分に説得力のある話ということになるでしょうなあ。
■北朝鮮が保有している核に関連する技術が、どれほどの外貨を稼ぐ価値があるのかは分かりません。はっきりしているのは、ミサイルと核しか売り物がないらしいという事でしょう。人間を労働力として過酷な自然環境の国や地域に派遣してピンハネをしたり、偽札・偽タバコ・偽薬などで強引に外貨を稼いでもやっぱり焼け石に水なのでしょうなあ。そんな祖国から遠いイランあたりに派遣される高度な技術を持つ貴重な人材が、流出したり行く不明になったら大変でしょうから、非人道的な監視下におかれた状態で技術交流が続けられているものと想像されます。米国に目の仇にされているイランであっても北朝鮮よりは遥かに民主化が進んでいるのですから、派遣されるエリート集団が影響を受けないように工夫するのも大変でありましょう。
昨年9月、イスラエル軍によって空爆されたシリア国内の核開発の拠点とみられる施設について、シリアの核問題などに詳しい情報筋は、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理施設はシリアではなく、イラン国内の軍事施設内にあると明らかにした。また別の情報筋はイラン革命防衛隊がシリアの軍港に北朝鮮製の小型潜水艦を導入を計画していると明らかにした。空爆してから1年たち、北朝鮮、イラン、シリアの協力関係が改めて浮かび上がった格好だ。
■北朝鮮製の小型潜水艦を買い込んで何をしようというのでしょう?その目的は後に明らかにされますが、北朝鮮からどうやって東地中海まで小型潜水艦を運ぶのか?そちらの方が興味を引かれますなあ。
■イランの核開発に絡んでロシアが再処理施設を自国内で引き受けるという案を米国に対して出したことがありましたが、イランは自前の処理施設をどんどん増強していたのは、他国に供給する分まで処理する目的があったのですなあ。でも、シリアに原子炉が完成したとして、イランの再処理工場を利用するのならイラク領内を通過して往復することになります。そんな事を歓迎する勢力がイラン国内に存在するのでしょうか?どうも三カ国が考えているとされるプランには無理な点が多いようです。もしも、米軍を極東・ペルシア湾・東地中海に貼り付けさせて疲弊させるのを目的として物騒な交流をしているのなら、相当な深謀遠慮だと言えそうですが……。
11月25日 産経新聞
■イラン大使館の話は、なかなか興味深い内容であります。否定しているのは「大量破壊兵器開発を目的とした」という箇所だけですから、その後の「協力関係」に関する文言はまったく否定されていません。従って、「平和利用目的」でなら名指しされている三箇国は緊密な協力関係を持っているという事になります。イランは油田地帯のペルシア湾岸に「原子力発電所を作ろう!」と盛んに提案し始めているようですから、世界の電力会社や原発企業はオイル・マネーの臭いに釣られて蠢き始める可能性は高そうです。イランは「軽水炉型」の原発を造って地球温暖化の防止と石油が枯渇した後の中東地域に安定した電気エネルギーを供給するという大義名分が立つ話を繰り返しているようです。商売用なら十分に説得力のある話ということになるでしょうなあ。
■北朝鮮が保有している核に関連する技術が、どれほどの外貨を稼ぐ価値があるのかは分かりません。はっきりしているのは、ミサイルと核しか売り物がないらしいという事でしょう。人間を労働力として過酷な自然環境の国や地域に派遣してピンハネをしたり、偽札・偽タバコ・偽薬などで強引に外貨を稼いでもやっぱり焼け石に水なのでしょうなあ。そんな祖国から遠いイランあたりに派遣される高度な技術を持つ貴重な人材が、流出したり行く不明になったら大変でしょうから、非人道的な監視下におかれた状態で技術交流が続けられているものと想像されます。米国に目の仇にされているイランであっても北朝鮮よりは遥かに民主化が進んでいるのですから、派遣されるエリート集団が影響を受けないように工夫するのも大変でありましょう。
昨年9月、イスラエル軍によって空爆されたシリア国内の核開発の拠点とみられる施設について、シリアの核問題などに詳しい情報筋は、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理施設はシリアではなく、イラン国内の軍事施設内にあると明らかにした。また別の情報筋はイラン革命防衛隊がシリアの軍港に北朝鮮製の小型潜水艦を導入を計画していると明らかにした。空爆してから1年たち、北朝鮮、イラン、シリアの協力関係が改めて浮かび上がった格好だ。
■北朝鮮製の小型潜水艦を買い込んで何をしようというのでしょう?その目的は後に明らかにされますが、北朝鮮からどうやって東地中海まで小型潜水艦を運ぶのか?そちらの方が興味を引かれますなあ。
■イランの核開発に絡んでロシアが再処理施設を自国内で引き受けるという案を米国に対して出したことがありましたが、イランは自前の処理施設をどんどん増強していたのは、他国に供給する分まで処理する目的があったのですなあ。でも、シリアに原子炉が完成したとして、イランの再処理工場を利用するのならイラク領内を通過して往復することになります。そんな事を歓迎する勢力がイラン国内に存在するのでしょうか?どうも三カ国が考えているとされるプランには無理な点が多いようです。もしも、米軍を極東・ペルシア湾・東地中海に貼り付けさせて疲弊させるのを目的として物騒な交流をしているのなら、相当な深謀遠慮だと言えそうですが……。