中田真秀(なかたまほ)のブログ

研究について、日常について、その他。

LibreOfficeとOpenOffice.orgとNovellとAttachmate

2011-05-09 08:22:10 | 日記
LibreOfficeがUbuntuのデフォルトになった、とあって、これは単に
マーケティングだよなぁと思うことしきり。

そもそもUbuntuのデフォルトにはNovellが中心となってやっているgo-ooがずっと前から
入っていたし、それはほぼそのままLibreOfficeになっていので実質何も変わってない。

要するに実質Novellがminor forkとしてのgo-oo(ooo-build)から、LibreOfficeと名前が変わった、
OpenOffice.orgのコミュニティメンバーが集まってTDFを作りマーケティングを行っている、ということ
だろう。

最近Oracleを辞めたLouisのブログエントリは興味深い。

NovellはAttachmateに買収されたが、なんと、
The fate of an open-source version of Microsoft's .NET running on iOS and Android is unclear after Novell's new owner Attachmate laid off members of the project,
うほっMonoプロジェクトメンバーは解雇ですか!?!?

Ximianを企業したMigel de Icazaが、Micheal Meeksを引っ張り、Michealがooo-buildを作り、
ximianがNovellに買収されたのをみると、翻弄されてるなーと思うし、これからLibreOffice開発に
大きな影響を与えるのは確実だろう。

TDFの開発部隊は結局のところ、Novellである。Novellなしでやってゆけるほどの力はまだない。今後も持つまでに時間がかかるだろう。

実はこの影に、Microsoft、Oracle、Apple、EMCが所有するCPTNがいる。AttachmateのNovellによる買収を元に、特許を買う予定を立てているということだ。これまでのNovellの特許はGPL v2やONIでライセンスされるらしいが、この先はもうわからない。Monoのメンバーは解雇されたのを見つつ、FLOSSの敵とされる企業たちがLibreOffice/The Documentfoundation/Novellの裏でうごめいているのを見るのは不気味だ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿