中田真秀(なかたまほ)のブログ

研究について、日常について、その他。

少しゆっくりめ

2011-03-31 11:39:35 | 日記
少しゆっくりめに仕事している。
色々異動での去就の話を聞いてしんみりした。
この季節、当たり前にあるし、別にものすごく親しかった訳でもないのだけど、
居なくなると聞くと寂しくなる。
昨年は、同僚も一人亡くなり、人の命の重さと軽さを垣間見た気がした。
亡くなるときは一瞬、本当に軽い。だけど残されたものには、重い事実だ。

かわりに新しい人が入ってくるのは嬉しいことだ。新しい感覚があれば
楽しい。

さて私はいつまで理研にいられるのだろうか。もう四年居てしまった。

契約は一年更新で、最大五年間。今回一年使った。
この前契約書も交わしたので、とりあえず契約上は、明日からも居ることができる。
感謝である。最長四年はいることができる。

今年度は日本語で査読有り無し論文、チュートリアル、記事を結構たくさん書いたな...
(応用数理一本、計算工学講演会二本、情報処理学会誌一本、オペレーションズリサーチ一本
計算工学チュートリアル一本)。新聞記事、一本。査読あり国際学会にも、プロシーディング一本。
プレスリリース一本。

原著論文の業績としては出たのは一本、だが、上での仕事はほとんど依頼だった。
依頼を頂けるのは、本当に有難かったので頑張ってこなした。

MPACKも質問を多く頂いた。非対称行列の対角化を作って欲しいが一番多かった。
素粒子、数値計算、数値流体、化学のかたから国際的にリクエストが来た。
ただ、かなり大変でこれをすぐ作れるかどうかは結構謎。調べると...うげっと
なるくらいルーチンが出てくるのだ。

サイエンスに貢献しているかは、微妙。今はもう少し準備が居るかな、という感じ。
コンピューターサイエンスには、少し貢献できた気がする。今年はACM Math. Trans. Softw.には
MPACKの論文を書きたい。MPACKはマイクロソフトからも研究費を頂いた。ありがたいことである。


ここに居させていただいた姫野先生、暖かく接してくれた情報基盤センターの皆さん、共同研究者、
研究者の友達の方々、理研の他の友達、家族の皆さん、素敵な友達たち、
皆さんの深い愛情のおかげで何とか今年度は乗りきれた。本当に、ありがとうございます。
感謝の言葉しかありません。

来年度も、ゆっくり、すこしずつであるが、サイエンス、コンピュータサイエンスに貢献してゆきたい。

少しずつである。

gcc 4.6から四倍精度が入っていた

2011-03-28 19:08:35 | 日記
gcc 4.6から4倍精度が入っている。

/usr/local/lib/gcc46/gcc/x86_64-portbld-freebsd8.1/4.6.0/include/quadmath.h

lib/gcc46/libquadmath.so.0
などIEEE 754 2008の制定が影響しているのかな。
ヘッダを見る限りdouble-doubleではない(あたりまえか)

進化してきた...すごいなgccは

ここらへん

TobiasはDFTでも有名なGrossのとこにいたらしい。
https://userpage.physik.fu-berlin.de/~tburnus/
なるほどな...だからFORTRAN 90でquad precisionらしい。
C/C++になったらMPACKでもすぐさま対応できる。

地震...

2011-03-16 10:45:42 | 日記
大変ひどい地震が起きて様々な被害が出ている...心を痛めるばかり。
こちらは関東ながら被害は目立ったものがないから助かった。

被災者の方には、心からご無事を願ってます。まずはご自身の無事、
家族の無事、そして、ライフラインがなるべく早く復旧しますように...

姫野先生が、素敵だった。

2011-03-08 08:20:01 | 日記
今ある業者さんと研究をしている。
成果はある程度でた。ぼくは議論をとても重要視した。とにかくその方のプログラミングテクニック、
スキル、それを信じて、こちらからも、できることは時間の許す限りすべて伝えた。一緒に
プログラミングもした。この場合はこうすれば良いとか。

興味は何か、どこにあるのか、そこをとても大切にしたかった。それは伝わっただろうか?
それに今回の仕事がどう乗っかるか。パフォーマンス良く働いて頂くため、
その人の興味に沿うような言い方を様々に考えた。本当に楽しかった。

昨日、姫野先生がやってきた。その業者さんに感謝状を渡すというのだ。

姫野先生はお金払っている立場、それも小額ではない、なのに、さらに感謝状まで、
当たり前のように出せる。心を尽くしている気がした。さらに、気負った風もなかった。

悪く言えば、いいカッコしいともいえる。でもそれだけでは、化けの皮はすぐに剥がれる。
姫野先生は、その人たちを、大切にしたかったんだろう。ただ、
その心だけが純粋に伝わってきた。だから、姫野先生から渡されたらうれしい。
うれしくない人なんかあるものか。

本当に素敵な人に出会った気がした。

論文査読結果...条件付き採録

2011-03-07 11:30:10 | 日記
和文で、これまで全然違う分野に書いた。昨日結果が帰ってきて条件付き採録となってとてもうれしかった。少し先を越されているところもあるのだがレフェリーの指摘も非常に的を射ていて、勉強になった。とてもありがたかった。

とても励まされた気がする。採録に向けて全力でがんばります。ここで油断して落とされたらとんでもないことになる。