リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Making of the box

2024年05月02日 13時47分50秒 | 音楽系

こんな感じの箱です。

設計値は高さ1801mm x 511mm x 331mmです。郵便(EMS)で送るには(縦+横)x 2 +高さが3000mmまでという制限があります。重さは20kgまでです。

内部はこんな感じ。

実はこれは最初に作った箱で、この内部の枠組みの木が検疫の規定にひっかかったのです。2つ目の箱(実質的には3つ目)は全面作り直しで、この構造材を集成材で作りました。なお外殻のベニヤ板は使ってもいい材料です。

一応図面らしきものがないと頭が混乱しますので作りました。ただしフリーハンドです。

まぁ自分用ですからこんな程度の物でも充分間に合います。DIYのお店でこれらの図面を見せてカットしてもらいました。実際にできあがった箱の実寸は設計値より2mm多い2987mmで3000mmに収まりました。誤差が出まくって3000mmを超えたら一大事でしたが、なんとか収まって良かったです。重量は最初の箱が中見込みで16kgありましたが、2つ目に作ったものは11kgで大幅減でした。これは外殻の5.5mmベニヤ板が3mm2枚分より随分軽かったからです。5.5mmのベニヤ表面はバルサ材みたいな感じでしたが、剛性は3mm2枚より高い感じがしました。


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2 コメント

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Unknown (やまねこ)
2024-05-02 16:06:18
!!!!! すばらしいお仕事です。

 まさに生きた図面に、完成品の質感、すばらしいものです。
無駄がなく、それでいて目的を達成する堅牢さが表れているなあと思いました。どのように組まれてるか、よく理解できました。
 私は、匠の技、そういう種類の設計図面とか、図解、解説集って結構好きなんですよ。
 今まで誰にも言ったことは無いのですが、実はカラクリ人形というのに興味あって、昔の江戸期の図面など見たり、実際に模型を買って製作したりしたこともありました。
模型製作なども好きで、大昔買った戦車や戦闘機の図面を今だに持ってます。
あと、住宅の図面を見るのも好きですねえ。増改築した時の基礎伏せ図とか、耐震補強の筋交い図とか、そういうのを見るのも好きですね。
 図面オタクかな??
ともかく先生のこの図面、眺めるほど惹かれ込まれます。
早速に後学のためにお気に入りに登録させていただきました。
とても良い仕事だと思います。お見せいただき、ありがとうごいざました!。
re (nakagawa)
2024-05-02 17:26:58
そんなだいそれたものではなくお恥ずかしいかぎりです。

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