リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

朝のコーヒー

2017年07月24日 12時28分48秒 | 日々のこと
もうかなり前になりますが、教員をやめた時ぜひやりたかったことがありました。それは朝、近くのコーヒーショップに行き、くつろぎながらコーヒーを頂くことです。

退職したその日に早速近所のコーヒーショップに行ってみましたが、もう朝から人がいっぱい、それにじいさん、ばあさんの声がうるさい。(笑)理想の店を求めて、四日市や岐阜県側にも足を延ばしましたが、もっとひどいくらいでした。私の理想とするのは、こんな感じなんですけどね。

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小鳥のさえずる朝、私は近くの店の駐車場に車を止めた。まだ先客はそんなに来ていないようで、古いミニ・クーパーが一台止まっているだけだった。

「おはよう」
「あ、おはようございます。今日も暑いですね」
「ああ。いつものやつ頼むね」
「はい、かしこまりました。クラシックのいいレコードが入りましたけど、お聴きになります?」
「いや、きょうはいいよ。ちょっとノート・パソコンで編曲の仕事をするのでね」

マスターは、先ほどまでかかっていたライト・ミュージックのBGMを止めてコーヒー豆を挽き始めた。この店で出してくれるハワイ・コナのコーヒーがとてもうまい。上品な香りと酸味のバランスが絶妙な豆だ。

しばらくしてテーブルに出されたハワイ・コナをすすりながら、編曲を進めていく。今回の依頼は、日本の曲をギター四重奏に編曲するというものだが、少しモダンなハーモニーを使ってやろうと思う。

小一時間して編曲があらかた仕上がった頃、少し音楽に飽きて私はマスターに声をかけた。

「ねぇ、マスター。この間サンプル品だということで頂いた、ジャヴァ・ロブスタ、あれって圧倒されそうなくらい芳醇な香りの豆だったね。ロブスタ種って安物の豆だから、意外も意外だったね」
「はい、あれはジャワ島カウィサリ農園のプレミアム・ジャヴァ・ロブスタでして、特別な豆です。お値段も決して安くはございません。皆さんに好評ですのでウチのメニューにも入れたいのですが、何しろ生産が少ないのと、輸入の手続きが煩雑なのでなかなかうまくいきません。・・・」

ーーーーーー

先日家内のクルマの車検に行った帰りに、四日市市内の某コーヒーショップに立ち寄ってみました。ひょっとして、静かにコーヒーを飲めないかなと思ったのですが・・・入るともう満員、なんとか一席テーブルを見つけたのですが、隣のおばさんの化粧粉の匂いがきつすぎるし、反対の隣のおじいさんたちがまたそれは賑やか。騒然たる中、せっかく頼んだコーヒーも化粧コナコーヒーなってしまい、早々に退散致しました。帰りしな、入り口には入りきれないので待っているお客さんがいました。人気の店なんですね。

まぁ世の中こんなものでしょう。自宅で静かに好みのコーヒーを入れるのがよろしいようで。
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ユーザー車検

2017年07月18日 23時24分46秒 | 日々のこと
ユーザー車検を始めてからもう40年近く経ちますが、何度やっても緊張しますねぇ。演奏の本番の方がずっと楽です。(笑)

今日は家内のミニ(F56)の車検でいつもの四日市の検査場に行って来ました。実はこの検査場のすぐそばにミニを買ったディーラーがあります。ディーラーに車検を頼んだ場合と、行くところはほとんど同じというわけです。自分でこの検査場に持ち込みますと、終了まで30分とかかりません。検査ラインを通るのはほんの10分くらいで、経費は格安。

数年前から、検査場に隣接されている、「自動車整備協会」さんの事前検査ラインでライトの光軸調整をやってもらっています。ここでやってもらうと、ディーラーにお願いするよりずっと安価だし、何より100%合格します。

さて書類を提出していよいよ検査ラインに向かいます。


前のカローラフィールーダーさんは残念ながら不合格でした。

前回は2年前にここに来ていますが、ラインの設備が少し新しくなりました。一番手前に排ガス検査が来ています。今式(というかやっと世間に追いついた感じですが)の液晶ディスプレイも装備されています。

今回何より変わったと感じたのは、職員の方が懇切丁寧にいろいろやってくれたことでした。例えば排ガス検査なら、車を降りて自分で検査センサーを排気管に入れて、合格したら(これで落ちることはまずありません)センサーを戻して、スタンプ押し機に検査用紙を入れて合格スタンプを押してもらわなければなりません。こういった一連の作業を全部やってくれました。私は車の中で座っているだけでした。

次のステップの光軸検査、ブレーキ検査なども全て横に付き添って頂き懇切丁寧。もう車から一度も降りることなく超スムーズで楽ちんでした。


終了のハンコをもらい、受付のところにいきます。ここでフロントガラスの情報にはる合格証をもらいます。


古い車検合格証を剥がして新しいのを貼るのですが、これがなかなか面倒です。車検のラインを通るのと同じくらい時間がかかるときがあります。以前は紙で出来ていたため、なかなかきれいに剥がれずやっと剥がしたと思ってもあとに糊が残りまたそれをぬれた布か何かで拭かなければなりませんでした。最近はそれはさすがに改善されて扱い易くはなっています。

今回かかった経費は、自賠責、重量税、書類代、検査費用、ライト光軸点検費用しめて54460円でした。実はディーラーでも点検してもらっていますが、3年間無料点検プログラムを新車のときに購入していますので、無料でした。次回は2年後、またこのミニです。私のミニクロスオーバーはその次の年になります。
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リュートメンテナンス講座

2017年07月16日 22時37分43秒 | 音楽系
私の教えている生徒さんのために「リュートメンテナンス講座」を開きました。会場は名古屋市北区のミューズサロンです。

リュートは弦の種類が多くて、張るのもなかなか手間がかかるし、ペグを回すだけでも一苦労、フレットも自分で巻かなければならないし、いろいろ大変です。18世紀の水準でしたらこんなもんでしょうけど、現代の楽器なら電源スイッチ入れさえすればもう音が出てほとんどノーメンテナンスですから、そういう状況になれた現代人には想像以上の困難が待ち受けています。ちょうどプリウスに乗っていた人がフォードT型に乗ろうとするのと同じようなものです。

弦や楽器についての基礎的な内容の座学を行ったあと、参加した皆さんには実際にフレット巻き実習や弦の張り方の実習をしてもらいました。ペグもなかなか上手く回せない方が多いので、コツを伝授いたしましたので、これからはもう少しスムーズ回せるようになることを期待しています。ペグがスムーズに回るように調整して、上手なペグの回し方を習得して、でもここからが先が実は肝心です。みなさんがんばりましょう。

講座は2時間を予定していましたが大幅に長引き、倍近くかかってしまいました。また機会があればこういった講座を開催したいと考えています。

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突然の豪雨

2017年07月13日 16時55分13秒 | 日々のこと
昨日ミューズのレッスンを終えて帰宅する少し前に突然大雨になりました。スマホのお天気アプリを見ながら、ミューズで様子見することに。楽器を持ってきたのですが、駐車場まではそんなに遠くないので、少し小降りになったので、帰宅の途につきました。

我が家までは、19号線を南下していくのですが、出発してまもなくものすごい雨になり、東新町あたりではもう前が見えないくらい降り出しました。道路もどんどん雨水が溜まってきます。あまり雨脚が激しいので、途中でクルマを脇に寄せて様子を見ようかとも思いましたが、道路脇で止まっていたら水没するかも知れない感じがしたので、更に進み若宮大通りに出ました。ここの交差点で左の方、吹上の方です、を見ましたら、広い100メートル道路がもう川みたいになっていました。信号待ちしていた地点は少し高いのと上が高速道路なので、冠水もなく雨もあたりませんでした。

普段ですと若宮通りとの交差点を直進して鶴舞まで出るのですが、このまま進むとクルマが水没するんではないかと危惧。ま、ディーゼル車なので多少は水には強いでしょうけど。そこでふと思い出したのが、少し前にNHKで放送されたブラタモリの名古屋編。名古屋城から南に向かって台地が伸びており、その端のほうに熱田神宮、一番端に宮の渡しがあるという内容でした。江戸時代には「七里の渡し」という海路があり、その宮の渡しと桑名を結んでいました。

台地は周りの土地よりは高いですから、そこの道に出れば道路の冠水はないはず、と踏んで交差点を右折して若宮大通りを西に向かうことに。すると予想通り道の冠水はなくなって行きました。その後大津通の交差点を左折して大須方面に向かい、熱田神宮の横を通り国道23号線に入ることにしました。雨も小降りになり道の冠水も全然ないので、ここらで一息入れようと、コンビニでコーヒーを買いました。帰り際、ふとスマホを見ましたら、家内からメイルです。桑名地方はえらい大雨とのこと。ヤフーの天気アプリで雨雲を確認しますと、濃い赤色に表示された雨雲が桑名地方一帯を覆っています。別の雨雲です。一難去ってまた一難、このまま桑名に向かったらその雨雲に鉢合わせです。

仕方ないのでその雨雲がこっち(熱田神宮の少し先あたり)に来て更に通過するまで近くのマクドで待つことに致しました。随分長いあいだマクドにいました。途中天気アプリが表示している通り雨が強くなり、雷がなっていましたが、それが収まってからマクドを出発、結局帰宅したのは12時を過ぎていました。ミューズを出て3時間以上、いつもの倍から3倍くらい時間がかかりました。明日もまた名古屋に行きますが、今度はこんな風にならないことを願いたいです。
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準備

2017年07月09日 13時54分27秒 | 日々のこと
バロック音楽の旅講座は結構前から準備をしています。先日は第3回(10月22日)の演奏者が宿泊するホテルの予約に行って参りました。



一昨年にも同じホテルに宿泊して頂きましたが、まだ先と言うこともあり全員分の部屋を確保できまずひと安心。

実はもうぼちぼち来年度(2018年6月~2019年2月)のアーチストの選定に入っています。遅くとも8月中にはホールを押さえておかないと希望の日が取れませんので、もう結構差し迫っていると言えます。本年度はヴィオラ・ダ・ガンバのコンサートがないので、来年度はどなたかにお願いするとか、まだ一度もやっていないバロック・オーボエの人を呼ぼうかとかいろいろ考えています。

同講座ではバロック時代に使われていた楽器や声楽のほとんどは紹介してきました。バロック・トランペットやオルガンも聴いて頂きました。主な楽器でひとつだけ紹介していないのがオーボエです。バッハのカンタータではよく使われている楽器ですが、日本では奏者は少ない感じがします。

ホテルの予約を済ませたついでに三共油脂という洗剤製造所によって台所洗剤とシャンプーを買うことにしました。ここで製造されている(小売りもしています)天然油脂で作られた洗剤はもう20年来のユーザーです。



店の大将も随分年を取ってきてもう少し腰が曲がってきていましたがお元気な様子でした。ここの台所洗剤とシャンプーはゲル状になって販売されていて、それを水に溶かして使わなくてはならないので少々面倒ですが、まぁこのくらいは大したことはありません。この三共油脂、後継者はいらっしゃるのでしょうかねぇ。大将が働けなくなったら製造所を閉めるということにならないように願いたいところです。
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BWV998プレリュードによるバッハ講座

2017年07月03日 13時15分59秒 | 音楽系
ギターを演奏する人のためのバッハ講座を開催しました。昨年あるギター愛好家による発表会に出かけましたが、休憩時間にどんな曲をみなさん演奏されるのか、作曲家別に一覧を作ってみました。そうしますと作曲家の中で一番多かったのがなんとバッハだったのです。ギター古典派の作曲家であるソルやジュリアーニは少数、カルリに至ってはゼロでした。バッハは根強い人気があるのに驚きました。

でも肝心の演奏では皆さんどうやって弾いたらいいか迷っていらっしゃると聞きます。そこでミューズ音楽館の講座の一環として「やっぱり弾きたい!バッハ」という講座を企画して頂きました。

当日少し会場のミューズサロンにつきましたので、お昼を例の藤井四段行きつけのラーメン屋さんで食べようと出かけました。実はミューズ音楽館と件のラーメン屋さんとは目と鼻の先。



行ってみますと、残念ながら長い行列が出来ていまして、講座の開始に間に合いそうもないので断念しました。藤井フィーバーはスゴイですね。ラーメン屋さんも藤井特需です。

さて講座ですが、まず京都在住のK君による公開レッスンからです。彼は以前何回かレッスンをしたことがあるのですが、技術的に随分向上していましたのでプレリュードは難なく演奏できていました。彼へのレッスンを通じて来て頂いた方にギターにおけるバッハ演奏の要というのを知って頂きました。



休憩を挟んで、曲の来歴や自筆譜の検討すべきポイント、楽曲の簡単なアナリーゼを行いまして2時間少々で講座は修了致しました。参加された20数名の方はメモを取るなどして大変熱心に受講されていました。同様の講座を9月3日に金沢でも開催します。今回聞き逃した方やもう一回聞きたい(いるかどうはわかりませんが)とおっしゃる方は金沢旅行のついでにぜひお越し下さい。
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バロック音楽の旅11第1回

2017年06月27日 11時52分18秒 | 音楽系
今年もバロック音楽の旅講座(全6回)が始まりました。今年で11回目を迎えます。結構長く続いているものですねぇ。今年は88名の受講希望があり、例年になく多いです。この分ですと途中参加者も入れると今年は最終的には90名を超えるかも知れません。



会場となる「くわなメディアライヴ1F多目的ホール」は全体を4つに区切れるのですが、いつもは真ん中で仕切っていたのを今回から拡大して3/4に仕切りました。

今年は宣伝の方法を少し拡大しまして、桑名市内と東員町に48000戸+各公共施設にポスティングしているという「クワナビミュ」に有料で宣伝を掲載してもらいました。掲載されてページが2ページ目の左下、サイズがページの1/4と、結構アピールできる場所であったため「クワナビミュ」の分だけで20名近く申し込みがありました。桑名市の広報や中日新聞にも掲載して頂きましたが、記事のサイズが格段に大きくカラーの写真も掲載したのでアピール度合いが高かったようです。

第1回講座は例によってバロック音楽基礎講座です。第1回のタイトルは例年大体同じでやっていますが、中身は変えています。参加される方の半分以上がリピーターで昨年の「バロック音楽基礎講座」を聞いてらっしゃいます。ですから全く同じ内容ではだめですけど、同じような内容のレクチャーにしなければならないのがなかなか難しいところです。

いつものように参加された皆さんはとても熱心にメモを取りながら聞いていらっしゃいました。次回は9月24日(日)15時、会場は同じくくわなメディアライヴ1F多目的ホールで、レクチャー「いけないバロック音楽~真作と贋作のはざまで~」を行う予定です。第3回~6回(最終回)はコンサートです。途中参加も可能ですので、興味のある方はぜひお越し下さい。レクチャー、コンサートの詳細は私のHPをご覧下さい。
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ローデドナイルガットその3

2017年06月24日 07時04分21秒 | 音楽系
新たに注文しましたローデドナイルガットが届きました。今回はわずか1週間で届きました。大体3週間くらいは見ておかなくてはいけなかったのですが、今回は優秀です。もう在庫は充分あるようです。

今回は、前回注文した分で、不良だったものを取り替える分と予備の分を注文しました。それと一番細いCD75も注文して4コースに張ってみました。

今までにわかっている「切れる」問題点はまだ残されていました。つまりCD125がプッツンした問題点は、たまたまその弦の個体の問題ではないようだということが分かってきました。今回注文したCD120もやはりプッツンします。

6コースにCD120を使っていたのですが、音程不良のため交換しましたところ、ペグボックス内にある部分で切れました。例によって切れた弦を、「一重結び引っ張り」をしてみましたところあっさり切れます。ちなみに古いほうのCD120も「一重結び引っ張り」をして見ましたところ切れました。この弦はずっと切れずに使うことができていたのですが、たまたま切れなかったということです。予備に購入した他の2本のCDについても同じ実験をしてみましたが結果は同様でした。

一番細いCD75も切れっ端を使って「一重結び引っ張り」をしてみましたら、これは切れません。他のより太いゲージについても同様のことをしてみましたらやはり切れません。

ということでCD120と125についてはとても切れやすいので注意が必要です。ふつうにセットしたら切れると思った方がいいと思います。近接ゲージのCD115とかCD130がどうなのかは分かりませんが、このことは重大な情報であるのでアキーラに問い合わせてみなくてはいけません。

切れる上限がとても低いと言うことですから対処法としては不要な張力がかからないようにしなくてはいけません。(CD125をアーチリュートに張った結果からすると4.2kgくらいで切れる感じです。バロックの6コースCD120は計算上は3.3kgです。)バロック・リュートの6コースバスはどんな弦をはっても、ナットからペグまでの距離が長いので、ペグを回してもその分で力が吸収されてしまいがちです。CD120,125が切れてしまうのは、ナット部分のフリクションのため、ペグボックス内の部分のテンションだけが上がり上限を超えてしまうからでしょう。本当はそのくらいで切れてもらっては困るのですが。

不要な張力がペグボックス部分の弦にかからないようにするためには、弦をナットのすぐそばあたりからほとんど伸びず耐過重力が高い素材で繋いでやることです。素材としては高強力アラミド繊維「帝人テクノーラ」がいいと思います。そうすることによって、切れずに済む(といいな)と思います。今のところ大丈夫です。帝人テクノーラで繋ぐことにより調弦もしやすくなります。現状では6コース7コースはこういう方法をとったほうがいいと思います。それと6コースは3kgを超えない弦をセレクトした方が無難です。

それからCD75を4コースに張ってみた結果ですが、音色的にはいけると思いましたが精度がよくなくて、開放弦でぴったり合わせることができません。音程もだめです。4本購入したうちの3本がだめでした。あと1本はもう試さず諦めてもともと張ってあったカーボン弦に戻しました。

ということでCD弦はちょっと「危ない」かつ精度もばらつきもある弦ではありますが、回避可能あるいは許容範囲内なので、5または6コース以下のミッドレンジおよびバス弦には音色、安定性ともにとてもいい弦だというのが今のところの結論です。CD弦以外を全てガット弦にするという組み合わせもとてもいいバランスです。実態を正しく認識して使いましょう!

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花盛り

2017年06月19日 23時13分45秒 | 日々のこと
今年も天然ドクダミ園は花盛りです。



冬には枯れ枯れになるのに、放っておいても今頃には青々と繁り花をつけます。すごい生命力です。今年はいつもよりさらに勢力を伸ばし敷地一杯生い茂っています。例年だと画面の右側の部分は別の種類の草が生えているのですが、今年はびっしり。敷地の右側の部分はたの部分に較べ日照時間が多少長いので、ドクダミも多少は勢力が弱まるのではと思っていましたが、今年はそんなことはものともせず大繁茂です。

ドクダミの花はとても可憐なんですが、結構臭いはきついです。お陰で野良猫や蛇はよってきません。ウチに離れで広い納屋でもあれば刈り取って干しておくのですけどねぇ。干したのを煎じて飲むととても健康にいいようです。

昔田舎に住んでいたとき、前の田んぼの農薬空中散布が原因だったのか、急にじんま疹が出てきて困っていました。あるときふと思いついてドクダミを煎じて飲んでみたところ、あら不思議1週間でじんま疹が出なくなり、今に至っています。じんま疹の原因が農薬であったかどうかは定かではありませんが、ドクダミでそれが消えたのは確かです。そんな薬効あらたかな草を放って置くのもなんかもったいない感じはします。
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ローデドナイルガットその2

2017年06月08日 09時08分29秒 | 音楽系
ローデドナイルガット弦を張って3週間目になりました。

先週からは湿度、温度対策上、このような弦の組み合わせにしています。



13~6のバス弦、5コースにローデドナイルガット、13~6のオクターブ弦、3,2コースにナイルガット、4コースはカーボン、1コースはナイロンです。

4コースのカーボンは手持ちの弦がなかったので張っているだけで、積極的な選択ではありません。4コースにもローデドナイルガットを張りたいところです。全体のスキームとしてはローデドナイルガット(CD)とナイルガット(NG)の2種類です。たとえ音色的によくても安定性を考えると弦の素材の種類があまり増えるのは好ましくありません。1コースもナイルガットという選択は可能ですが、細いNG弦(NG42とかNG44)はとても切れやすく怖いのでナイロン(.44)にしています。

細いガット弦は使っているとすぐに切れますが(1日や2日という意味ではありません。もう少しは保ちます)、実は予兆もなく突然切れる訳ではありません。切れるな、という時期は明確にわかります。ところが細いナイルガットは突然プツンと切れます。体験的には、NG48以上であれば大丈夫ですが、NG44以下だと何度も突然のプッツンを経験したことがあります。アキーラではそのことを認識をしているのですが、ナットの削り方のせいにしています。でも細いNG弦で次の実験をしてみてください。

弦を写真のように、一重の結び目ができるようにして下さい。そしてその両端を滑らないように両手で左右にひっぱってみてください。(手が痛くなるかも知れませんので、革手袋などをするといいでしょう)



この実験をすると、NG44以下の細いナイルガットはいとも簡単にきれてしまいます。でも他のどんな素材でもどんなに細くても手で引っ張るくらいで切れることはありません。細いナイルガットはブリッジとかペグの結び目のところで切れやすいという特質を持った素材なのです。ですからどうしてもナイルガットの音がいいという方は、そういった特質を理解した上で、慎重に扱い「覚悟」して使うべきです。

さてCD弦ですが、とても安定度の高い弦です。張って1,2日もすれば安定期に入ります。湿度の影響は受けないですし、温度変化に対しても最近の気候の中ではとても安定しています。同時期に張った4コースのカーボンよりはずっと安定しています。ちなみに4、5コースにNGを張るのも音色バランス的には可能ですが、太いNGは温度変化に敏感かつ他の素材に対して音程的に逆の方向の変化を致しますので、扱いづらいです。その意味では、11~13コースのオクターブ弦も「太いNG」になりますので、同じ問題を持っています。4、5コースにNGを張ると扱いづらい弦が7本になりますが、11~13コースのオクターブ弦だけにすれば、3本で済むのでずっとマシ、という選択です。

CD弦は音の減衰時間がオクターブ弦や他のコースの弦とほぼ同じですし、音色も必要な程度に明確です。巻き弦のように減衰時間が長すぎるということもありませんし、太いガット弦(キャットラインタイプも含む)やカーボン弦みたいに太さによっては音が不明瞭になるということもありません。お値段もそこそこだし、いろんな点を総合すると今後暫くはバロック・リュートのバス、ミドルレンジ用の弦の主流になるのではないでしょうか。

ただ今回使用した中で、精度のよくない弦も何本かあったのが気になるところ。それからCD125がペグボックスあたりで切れてしまったことです。その弦を上述の一重結びして左右に引っ張ってみますと、あっさりプッツンときれます。これはひょっとしてCD弦はNG弦の細いのと同じ特性を持つのではと心配になり、それより細いCD弦でも同様の実験をしてみましたが、切れることはありませんでした。その弦に限って現象だったのでしょうか。

CD弦はとても柔らかい素材です。張る前はこんなに柔らかな素材で弦として使えるのかと思った程です。でもこの素材はあるポイントまではよく伸びるが、そこからはパッタリと伸びなくなるといった感じの素材のようです。この特質のためペグに巻く分が他の素材よりずっと多くなり、上手く巻かないと巻きしろがなくなってしまいますので注意が必要です。またこの伸びやすいという特質のため、ペグの回転と音程の上下があまりリンクせず(特にネックが折れているバロック・リュートの5~8コースあたり)調弦に他の素材とは異なるコツがいります。

以上CD弦についてまとめてみますと:

1)音程はとても安定しており、環境の影響を受けにくい。
2)音の減衰時間は長くもなく短くもなく程よい。
3)音色は必要な程度に明確。
4)価格はそれほど高くはない。
5)製造上の精度にやや問題あり。
6)調弦にコツが必要。

1)や5)については今後使用していく中でもっと細かいことが分かってくることでしょうけど、しばらくはこのパターンの弦を新しい楽器で使っていくつもりです。それから、湿度が下がってくる季節だと、ここで紹介したスキームのNG弦とナイロン弦の替わりにガット弦を使うという選択肢があります。実は先週まではこの組み合わせで使っていましたが、とてもいいバランスです。

ガット弦を張らなければリュートではないという、誰かが言ったことを鵜呑みにするのではなく、合成樹脂弦も含めてガット弦も弦の素材のひとつとして捉え、現状で入手可能なもので一番いいものを選択すべきではないでしょうか。ここ数年来細いプレーンガットはそこそこ実用的になってきましたが、バス弦に関しては少なくともヴァイスが満足していたような弦のレベルに達しているものはまだないのが現状だという事実を知っておくべきです。世界の多くの演奏家達が録音も含めてオールガット(現在得られるオールガットという意味です。私は決して本来の「オールガット」を否定しているわけではありません)で運用していないということが何よりそれを物語っています。今回の話題はガット弦ではなくCD弦ですので、この話はこのくらいで。
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