安心してください!中村です

元松本深圧院福岡院長です。

筋肉の修復材料

2016-05-31 16:54:29 | 日記
さて、昨日はタンパク質の必要性と一日の摂取量についてお伝えしました。自分の体重と同じグラムのタンパク質が必要であるというところで終わりました。本日は不足することによって何が起こるのかについて述べます。



松本深圧院では股関節の問題は股関節まわりの筋肉にあると考えてアプローチします。



筋肉は人間が動くために欠かせないものですが、同時にエネルギーを貯蔵しておく器官でもあります。同じ役割は脂肪組織と肝臓も担います。



24時間常に肉体の活動を維持するためにはエネルギーが必要で、そのエネルギーはATPといい、グルコース(ブドウ糖)が使われます。グルコースは先ほどの肝臓、筋肉、脂肪などに蓄えられているグリコーゲンを分解することで作られます。これを生物学では異化(カタボリック)作用といいます。





※肝臓や筋肉、脂肪という口座から必要なお金(グルコース)を引き出すイメージです。



グリコーゲンは成人では肝臓に100~120g(食後すぐの数値)、骨格筋に200gほど蓄えられています。糖の代謝は速く、肝臓に蓄えられているグリコーゲンはすぐに使われてしまうため、タンパク質の摂取が不足していると筋肉を分解してグリコーゲンを作り出そうとします。



筋肉が分解されるということは単純に筋肉の性能が落ちます。筋肉は沢山の筋繊維が束になって出来ていますが、異化作用によって繊維の太さ、数が減少します(タンパク質の摂取が不足しているのであれば)。







異化作用に対して同化(アナボリック)作用があり、異化作用は身体の細胞を分解してエネルギーに替える働きに対し、同化作用は摂取したタンパク質(消化過程でアミノ酸に分子化されている)を用いて骨格、筋肉を形作ります。子どもの成長の現象であり、成人では筋肉の修復、成長のことです。



さて異化・同化作用についての説明でしたが、股関節まわりの筋肉においては松本総院長の炎症の山理論に当てはめてみると、炎症期であれば修復材料としてのタンパク質は欠かせないでしょう。炎症のビークが過ぎても筋肉に機能を取り戻すためにも必要だと思います。ですので、中村は深圧と共にタンパク質の摂取は欠かせないと考えます。



前回お伝えした一日の摂取量も、

最低摂取量を下回れば

同化<異化

と異化作用が上回るので、修復よりも分解が進んでいる状態ということになります。



もし、深圧を受けていてもなかなか良くならないという方の参考要素として捉えていただければ幸いです。



本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!



中村

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