安心してください!中村です

元松本深圧院福岡院長です。

股関節にもタンパク質

2016-05-30 17:57:32 | 日記
今回から栄養的な側面から股関節との関係性を述べてみます。



タンパク質に関しては、メディアやインターネットでも情報が氾濫しているので惑わされやすいと思われます。また過剰摂取によるデメリットや様々な病気の罹患リスクが高まるため、タンパク質を忌避したり、控えたりする方も多いでしょう。逆に糖質制限のブームがあったり、タンパク食を推奨する書籍の発行も増えています。



このような飽和状態の沢山の情報を一つ一つ吟味するよりも、少し別の視点が必要だと思います。ポイントはその人がどのような状況で、どんな生活を望むかによります。



私は股関節でお悩みの皆様におかれましては必ず摂取することをオススメする立場です。痛みと筋肉の機能低下に悩まされている状況であり、股関節で苦しむ以前の生活に戻りたいと望んでいるから、タンパク質の摂取を奨めます。栄養学や生化学、リハビリテーションの観点からはタンパク質は基本的には必要不可欠な栄養素だからです。



今週は具体的にタンパク質が何故必要なのか、不足することで何が問題なのか、適切な摂取の仕方についてお伝えしますね。



○実際の身体はタンパク質と脂質によって作られている



人体の60%(前後。実際は50~70%と個人差が大きい)は水分で出来ているというのはご存じかと思われます。


仮に60%として、残る40%のうち


タンパク質 15~20%

脂質    13~20%

ミネラル分 5~6%

糖質    1%


で構成されています。



水分を除いた固形成分の90~95%をタンパク質と脂質が占めるわけです。



ちなみに一般的に女性は脂質の割合のほうが多いとされています。



固形成分9割のうち、脂質が多いと見た目にあらわれます(だからといって脂質の摂取が直接的に蓄えられる訳ではありません)。



人体におけるタンパク質は摂取したあと、構造タンパク質と機能タンパク質に分かれて身体の色々な部分を作ります。



※構造タンパク質が作るもの

・コラーゲン(骨、皮膚、歯、爪、毛髪)

・筋肉、皮膚、内臓

・細胞内のDNA、RNA


※機能タンパク質が作るもの

・消化や代謝に必要な酵素

・筋細胞

・免疫に関与する抗体、フィブリノゲンなど

・ホルモン

・アミノ酸の貯蔵や運搬に必要なアルブミン

・ヘモグロビン

・体内における情報伝達



身体にとって欠かせないのが分かって頂けたと思います。



しかし、タンパク質の摂りすぎは良くないと感じておられる方も多いと思いますので、最後に一日に最低限必要な量を先に。



成人に必要なタンパク質は


体重1kgにつき、1g



例として体重が45kgであれば、45gが一日の必要な量です。



食材中のタンパク質含有量は後日になりますが、おおまかに


鶏肉100g 20~25g


卵 一玉 6g


牛乳100ml 4g


まぐろ100g 26g


といったところです。



これだけだと、45gクリアは難しい印象を与えそうなので、摂りやすい食材は必ずお伝えしますね。



今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!


中村

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