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「ミュー粒子」を使った地中断層撮影に初成功

2011-01-09 | つぶやき
東大地震研究所のチームが宇宙から降り注ぐ「ミュー粒子(*)」を使った地中の断層撮影に初めて成功したそうだ。雨水などは断層の隙間に沿って地中にしみ込むことに着目し、水を含んで密度が低くなった岩盤を通り抜けたミュー粒子を測定することで断層の有無を判断できるという。昨年6月~7月にかけて「糸魚川・静岡構造線」で実施した観測実験の結果、既知の断層だけでなく、予想線に沿った丘陵の地中にも密度の低い部分があり、未知の断層を確認できたという。現状は地中を掘って確かめるトレンチ調査が主流だが、一回あたり数千万~数億円の費用がかかるのに対し、この方法では装置を設置して観測するだけなら100万円程度でできるため、費用の大幅節減が期待できるそうだ。 ⇒ http://mainichi.jp/select/science/news/20110109k0000m040096000c.html
(*)ミュー粒子(ミューオン):素粒子の標準模型で第2世代に位置付けられる粒子で、質量が電子の200倍あること以外の性質は電子と瓜二つの粒子。我々の体を毎分約1000個も通過しているそうだ。(因みに第3世代のさらに重い粒子はタウオン、ミューオンもタウオンも最終的には電子に崩壊する)エジプトの大ピラミッドの中に秘宝が眠る秘密の部屋があるかどかの非破壊調査に使われた他、東大地震研究所では火山のマグマの様子を探る研究にも利用されている。岩石を通過する時と空洞部分ではミュー粒子の減衰量が異なること利用する。

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