
今日の朝は、和太鼓クラブが1年間練習してきた技を披露してくれました。曲名は「岬のぶち合わせ太鼓」です。上下黒い衣装で登場すると、別人のようにかっこよく見えました。途切れることなく代わる代わるに太鼓をたたく姿やその力強いリズムを聞いている内に、私には荒れる海に立ち向かう漁師と漁船の様子が目に浮かんできました。そして、勇ましく力強くて、びんびんと体の芯まで響いてきて、一週間分のパワーを注入してもらったように不思議な力が湧いてきて元気がでてきました。
本校のクラブ活動は、4年生以上で構成され、子どもが選んだ9つの(クラブによっては第一希望とはいかない)クラブのいずれかに所属して、1年間活動します。時間は60分間で年間20回程度です。この20回の練習で、これだけパーフェクトに仕上げるのは凄いと感心させられました。(発表前は、朝の練習をしていましたが)素晴らしい演奏を披露して、元気を湧かせてくれた和太鼓クラブの皆さんありがとうございました。是非、これからもいろいろな曲にチャレンジしていってください。
さて、先日の報道で、ある調査機関の調べでは、「今時の子どもは夢がなく内向き」との結果がでたとのことでした。一匹狼的な子どもは少なくなり、みんなに気を遣って仲良くしていこうという傾向の子どもは確かに増えているように感じます。これは、一方に社会性が身に付いていなくて人との関わりが苦手な子どもも増えている状況もあるので、どのようにバランスを取っていくかがこれからの課題であろうと思いました。将来の夢が縮んでいることについても、「そんなに有名にならなくても、なんとか生活が出来れば良い」傾向が強くなっているのかも知れませんが、卒業を前にした本校の6年生の将来像を見聞きする中では、そんなことないと思えてきます。
なにしろ、本市では「世界に活躍する府中っ子」の育成を柱にして、子どもたちの可能性の芽を信じて、あこがれや夢の実現に向かって努力する姿に寄り添う教育を推進しています。学校でも、先ほどのデータを良い意味で裏切る結果になるよう、「大きな夢を持ち、世界に羽ばたく挑戦心」の育成に向けて、意識的に取り組んでいきたいと考えています。