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校長室の窓

子どもたちの様子を記録

ゴミをへらす知恵

2009-10-07 09:22:24 | 日記
雨が降り続いています。近づいている台風に備えて、1年生がアサガオを避難させました。また、校舎をまわって倒れたり飛ばされたりする物がないか点検して回りました。
 さて、今月は、『リデュース・リユース・リサイクル月間』だそうです。図書室には、江戸のくらしから学ぶ「もったいない」第一巻(ゴミを減らす知恵)が新しく買った本として紹介されています。読んでみると、すでに江戸時代「もったいない」精神は庶民の生活に根付いていたことが分かります。
たとえば、道に落ちている紙くずは、紙くず屋に拾われた後、紙漉職人のところに集められ、再生紙が作られました。紙よりも貴重だった釘や鍋などの金属類は、小さい物でも回収され、鍛冶屋が溶かして新しい品物になりました。このように、ゴミを資源として回収する仕事があり、再生する職人がいて、それを使うことが当たり前でした。だから、江戸にはゴミが無く世界一きれいな町だったのです。こんなふうに書かれています。
 また、冷蔵庫もコンビニもなかったので、買い置きはせずに必要な物を必要なだけ買う習慣が身に付いていたこと・うんちやおしっこもちゃんと売ることができたそうです。ただし、江戸時代にもゴミ集積所はあって、集めたゴミは船で運び埋め立て等に使われたと言います。
 このようなことを、この本を紹介しながら図書室に来ていた子どもたちに話すと、手にとって真剣に読んでくれました。この本は三巻あって、第二巻が「最適に暮らす工夫」第三巻が「無駄を出さない社会」となっています。まさに、庶民の知恵として
、『リデュース・リユース・リサイクル』の精神が息づいていたのですね。
 ところで、私たちが忘れかけていた日本人の無駄を出さない精神を世界中に紹介し私たちに思い出させてくれたのが、ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境大臣マータイさんですね。彼女の著書「もったいない」にかいてあるものが、ほとんど今紹介した「江戸のくらしから学ぶ」に載っています。

・ごはんは最後の一粒までありがたくいただく。
・風呂敷包みを上手に活用する。
・「おさがり」を生かすことは、日本人の美風。
・きものは、何世代にわたって着続けられる。

これらのことについて、もう一度考え反省の上に立って生活を見直したいたいですね。このことを子どもたちにも、話していこうと考えています。

【台風接近に伴う対応】
明日の午後辺り、関東地方に最も接近しそうな予報が伝えられていて、非常に強い台風なので、子どもたちの安全の観点から慎重に対応をしているところです。近隣の学校とも連絡を取りながら「台風に対する対応」のお知らせを配布しますので、宜しくお願いいたします。
 この台風に伴って明日予定されていた、6年生の連合陸上記録会は中止となりました。また、同じく明後日6年生が神奈川の生田緑地での理科(地層)学習も延期しました。